Ars cum natura ad salutem conspirat

展覧会も終盤


博物館や美術館の多くは、月曜日を定休日としております。その他に展示替のため臨時休館日があります。世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーの展示替作業は、学芸員と施工会社さんが協力し、ミリ単位の壁面展示作業を進めて実施されます。休館中も私たち職員は毎日出勤しており、次回の展覧会準備、館内のメンテナンス、事務整理・スタッフミーティング等々、休館日にしかできない作業をいろいろとやっています。

さて現在、清川館では4月1日より「清川泰次と1950-60年代のアメリカ」を開催しておりますが、残りわずかとなり間もなく閉幕します。清川泰次は1951年からと1963年から、それぞれ3年間アメリカに滞在し絵画の制作に励みました。その二度にわたる滞米時代の作品を中心に、紹介しております。


また当時、清川自らが撮影した、摩天楼が立ち並び、見物人であふれかえる街角、休日を満喫する人々、静まり返る郊外といった、現地のカラーの風景写真なども展示しております。カラー写真は、当時繁栄を謳歌(おうか)していたアメリカのイメージと重なり、よくよく見ると想像以上に清新な“豊かなアメリカ”があり、なかなか魅力的なもので、ご堪能いただけると思います。ぜひ御覧になってみてください。

「清川泰次と1950-60年代のアメリカ」は、7月25日まで(7/19は開館し7/20休館)開催となっております。お見逃しなく。


次回展では、約20点の絵画を中心に展示します。本展とは違う、清川ワールドをお楽しみいただけると思います。成城の住宅地に建つ、清川泰次記念ギャラリーへぜひ足をお運び下さい。


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