Ars cum natura ad salutem conspirat

拡大

<都市から郊外へ―1930年代の東京>展が開催中です。


世田谷文学館との共同企画による「都市から郊外へ―1930年代の東京」展は、連日非常に熱心なお客様にご来館いただいています。

通常の美術展とも文学展とも違った趣の展覧会。まず〈住宅〉のパートより展示が始まります。東急電鉄による沿線開発や、成城学園前駅一帯の分譲と朝日住宅の販売など、1920年代からの世田谷一帯の住宅化の概略を見ていただいてから、〈広告〉、〈写真〉、〈文学〉と進みます。

左の写真は、世田谷文学館2階展示室で〈文学〉から〈音楽〉、〈映画〉のパートを見通したところです。展覧会は1階の〈版画〉、〈絵画/彫刻〉と続いていきます。江戸川乱歩が持っていた東京の地図で昔の地名を確認してから、桑原甲子雄が撮影した東京の風景、さらに稲垣知雄が木版に刻んだ東京の風景を見ていくと、戦前の東京のスケールがだんだんわかってきます。そして東京中心部の対概念としての郊外の姿も見えてくるようです。

3月18日には、田園調布がロケ地となった映画『マダムと女房』の上映会があります。

是非ご高覧ください。


Copyright Setagaya Art Museum. All Rights Reserved.