Ars cum natura ad salutem conspirat

アーカイブ:2012年05月


休館日も、がんばってます!


突然ですが、今回は銀行のおはなしから。

銀行は3時になるとシャッターがおりて窓口の業務が終わってしまいますよね。

小さい頃、銀行ではたらくひとは3時にお仕事がおわっていいなぁと思っていました。

ですがみなさんご存知のように、実際は窓口の業務が終わったあともお仕事をしていらっしゃいます。

わたしたちからはみえない部分にも大切なお仕事がたくさんあるわけです。


美術館の過ごし方~カフェ編


爽やかな初夏の風が心地よい今日この頃。

職員S子は、世田谷美術館に新しくできたカフェにお邪魔してみました。


ミュージアムショップの前にある、薄暗いらせん階段を下りると、黄色い光の中に座り心地のよさそうなイスと、滑らかな木製のテーブルが並んでいるのが見えてきます。その奥にあるカウンターからカフェの店員さんたちが温かい笑顔で迎えてくれました。世田谷美術館の1階エントランスは、天井も高く、空間も広く、その上、重厚感のある大理石でできています。美術館という施設が、日常からかけ離れた空間を積極的に演出しているのは当然ですが、そのようなところでもほっと緊張感がほぐれる場所があると嬉しいですよね。


銅版画家、駒井哲郎が楽しんだモノタイプを体験!


現在開催中の展覧会「福原コレクション 駒井哲郎1920-1976」の関連企画として、毎週土曜日、モノタイプの版画を体験できる「100円ワークショップ」が開催されています。


駒井哲郎の作品の多くは、銅板や亜鉛板を薬品で腐食させて凹凸面をつくった版で刷られたものがほとんどですが、後期の作品には、モノタイプで刷られた作品も多く含まれています。

駒井哲郎のモノタイプの作品は、金属に凹凸面の加工を施すことなく、平なまま、直にインクを載せて、インクを一部拭き取ったり、パステルの粉を散らすなどしてから、プレス機で圧力をかけて紙に刷りとって出来上がります。

そのため、刷り上がると、凹凸がないので、形象が版に残らず、同じものを2度とすることができません。版を使いながらも、同一作品が1点しか存在しないのが、このモノタイプです。


 版を腐食させ、じっくりと制作に向かうイメージの強い駒井哲郎ですが、モノタイプの作品は、色彩が豊かで、即興性が高く、どこかのびやかな印象を与えます。駒井夫人も、駒井哲郎が家でモノタイプの作品と取り組んでいる時は、特に楽しそうだったと回想しています。


 そんなモノタイプにいざ挑戦してみました。


清川泰次のアトリエⅠ


世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーでは、2012年7月29日(日)まで「清川泰次のアトリエⅠ」を開催しています。


本展では、独自の抽象的な表現を探求しつづけた清川泰次の、1950年代後半から1960年代の作品にみられる色の表情を探求した作品の中から、1962年と1963年の2年間に出版された雑誌『群像』(講談社)の表紙として使われた作品を中心に約16点をご紹介しています。

いずれも清川泰次作品の色の美しさを改めて感じさせてくれるものばかりです。


ミュージアムショップで販売している絵葉書やチケットファイルにも使用されており、「この絵はいつ展示されるの?」とご質問を受けることの多い《イタリーの空》も展示しておりますので、この機会にぜひ実物をご覧になってください。


皆様のご来館を心よりお待ちしております。


難読でも、漢詩でもなく


4月28日の駒井哲郎展開幕で、当館もグランドオープンと相成ったわけです。

これに先行して3月31日から、2階展示室で「白と黒の会の仲間たち」という展覧会を開催しております。昭和初期、小田急や東急、京王などの私鉄開業当時、若き美術家が世田谷に集い始めました。その頃、皆さんおおかた30代から40代のはじめ。官展系あり在野あり、日本画あり、洋画あり、彫刻あり、編集者あり、新聞記者あり、文筆家ありと多士済々。やがて知り合いとなり、言葉を交わすようになり、酒を酌み交わす間柄になるうちに、彼らは究極の循環システムを開発していきます。


向井良吉《花と女性》/駒井哲郎展スタート!


リオープンした世田谷美術館のコレクションに新しく加わった作品、向井良吉作《花と女性》(1969年)をご存知でしょうか。地下一階の創作の広場に設置されたこの巨大なレリーフ作品は、大阪市北区の旧ホテルプラザ開業時に制作され、長くそのロビーを飾っていたものです。ホテルの閉業後、ビルの解体に伴い、同ビル内にショールームを展開していた株式会社大塚家具のご厚意によって、向井良吉と縁の深い世田谷美術館に移設・寄贈されました。


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