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モネ作《ラ・ジャポネーズ》の再現打掛を、お花見の季節にお披露目!


6月28日(土)から9月15日(月・祝)まで開催する「ボストン美術館―華麗なるジャポニスム展」の記者発表会が3月20日に日本外国特派員協会(通称プレスクラブ)で行われました。

本展覧会の注目作品は、やはりクロード・モネの初期の代表作《ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)》1876年です。額装すると約3メートル近くになる巨大な本作品は、約一年間をかけて本格的に修復が行なわれ、この度の展覧会で世界に先がけ、世田谷美術館を皮切りに、京都市美術館、名古屋ボストン美術館で展示されることになります。


 記者発表会では、《ラ・ジャポネーズ》の修復報告の映像が流れ、今回の修復のポイントや、修復によって解明されたモネの試行錯誤の様子などが紹介されました。そして、何といっても本記者発表で皆さんの目をくぎ付けにしたのが、展覧会のキャンペーンのために、主催者側が作品のイメージを参考に制作した《ラ・ジャポネーズ》のモデル(モネの夫人)が着用している打掛を再現した衣裳でした。金糸などの豪華な刺繍で埋め尽くされた華やかな打掛を、今回の展覧会の関連企画で関わっていただく昭和女子大学の学生さんが、モデルとなって絵の女性と同じポーズをとり、お披露目してくださいました。モネの絵に描かれた厚みのある刺繍も見事に再現され、まるでモネの絵から飛び出したようでした。モネもきっとこのような異国趣味溢れる立体的で絢爛豪華な打掛を目前にして、いかにこれを平面の絵の中で表現するか、興奮と苦心を重ねたのではないでしょうか?

ぜひ、6月28日からの展覧会でモネの絵の迫力を間近に味わっていただければ幸いです。


この打掛は、8月中の毎週金曜日に開催される関連企画<100円ワークショップ>「ラ・ジャポネーズでハイ!ポーズ」で、実際に羽織っていただき記念写真を撮ることができます。


そして、いち早くこの再現打掛をご覧になりたい方は、砧公園の桜の開花にあわせて、3月28日(金)~4月6日(日)まで、当館のエントランスホールにて、お披露目展示を行いますので、ぜひお出かけください。《ラ・ジャポネーズ》の修復報告の映像もご覧いただけます。


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