Ars cum natura ad salutem conspirat

拡大

拡大

向井潤吉 異国の空の下で


天高く馬肥ゆる秋。向井潤吉アトリエ館では、秋空のもと、「向井潤吉 異国の空の下で」展を開催しております。「民家の画家」として知られる向井ですが、戦前に滞欧した際には、日中はルーヴル美術館で古典作品の摸写を重ね、夜は摸写の虜になるのを恐れるように、フォーヴィズム風の自由な創作に励みました。さらに、戦後には1950年代にヨーロッパ、1960年代に中国を訪れ、本展出品作のような民家とは趣の異なる作品をのこしました。

現在、茨城県にある笠間日動美術館では、世田谷美術館所蔵品による草屋根の民家に焦点をあてた油彩画約60点、水彩画約30点による「茅葺民家を求めて 向井潤吉」展を12月7日まで開催中です。この機会に両館を巡り、向井潤吉の幅広い画業に触れられてはいかがでしょうか。


さて、今年も残すところあと3ヶ月。向井潤吉アトリエ館では、店頭ならびに通信販売にて、2015年オリジナルカレンダーの販売を開始しました。詳細はこちら



カレンダーの表紙には、可憐な白梅が咲きほころぶ《叢中の梅》[埼玉県東松山市神戸]を選びました。向井はしばしば、取材のために武蔵野の面影を色濃く残す埼玉を訪れました。馥郁(ふくいく)とした香を運ぶような白梅の絵を飾り、どうぞよき年をお迎え下さい。


2015年カレンダー各月の図柄は下記の通りです。

1月:《梅の中の家》制作地、制作年不詳

2月:《早春の水路》[埼玉県川越市下新河岸]1982年

3月:《洛北待春》[京都府]1971年頃

4月:《水辺の曲り家》[岩手県花巻市大迫町内川目]1976年

5月:《石狩川河口の家》[北海道石狩市厚田区聚富本通]1967年

6月:《層雲》[青森県五所川原市脇元]1964年

7月:《雨後楢下宿》[山形県上山市楢下]1970年

8月:《河畔の家》制作地、制作年不詳

9月:《丹波下山の部落》[京都府船井郡京丹波町下山]1969年

10月:《プロバンの秋》[パリ郊外]1959-1960年頃

11月:《雪催う大原》[京都府京都市左京区大原]1974年

12月:《大原新雪》[京都府京都市左京区大原]1981年


10月の《プロバンの秋》は、現在開催中の「向井潤吉 異国の空の下で」展にて、12月7日まで展示中です。なお、オリジナルカレンダーは年内の売り切れも予想されますので、お早目にどうぞ。

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。


Copyright Setagaya Art Museum. All Rights Reserved.