Ars cum natura ad salutem conspirat

拡大

植物から染められたた志村ふくみの12色の着物


9月10日から開催の「志村ふくみ―母衣(ぼろ)への回帰」の会場の冒頭には、展覧会のために制作された新作で、チラシなどのメインイメージに掲載している《母衣曼荼羅》が展示されます。高さ約4メートルの大作は圧巻で、ぜひ会場でその迫力に対面してください。

そして、その周囲には、絹糸を植物で染めた12色の着物が並びます。植物から、こんなに鮮やかで華やかな色が生まれるのかと思うような発色の冴えた色から、味わい深い重厚な色まで、その多様性に驚かれるのではないでしょうか?

印刷などでは決して再現することができない、微妙で、力強い色、植物から生まれた色の豊かさを会場でご体験いただけるでしょう。

京都国立近代美術館、沖縄県立博物館・美術館に巡回した本展は、世田谷美術館が最後の会場になります。今回世田谷での展覧会は、さらなる新作2点とゲーテの色彩論をテーマにしたコーナーが新たに加わりました。ぜひ、皆様のご来場をお待ちしております。


Copyright Setagaya Art Museum. All Rights Reserved.