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   <title>セタビブログ</title>
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   <subtitle>世田谷美術館のブログです。</subtitle>
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   <title>食べる絵　素朴派ランチinかすがい</title>
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   <published>2012-01-29T01:27:28Z</published>
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      世田谷美術館の休館中の活動として、昨年の春から小樽、市川、笠岡を巡回した「アンリ・ルソーと素朴な画家たち　いきること　えがくこと」展。素朴をテーマに52点の収蔵品で構成した企画展ですが、最終会場となる愛知県春日井市の文化フォーラムかすがいで1月21日オープンしました。各会場では展示のみならず、世田谷のボランティアさんたちがギャラリー・トークや100円ワークショップを行うなど活発な交流も行われています。
各会場担当者の力の入ったオリジナル活動も魅力的ですが、春日井では近隣のホテルとのコラボレーション、素朴派ランチが実現。オープンを前にこのランチをスタッフのみなさんと、ホテルプラザ勝川（かちがわ）のカフェレストラン・ソレイユにて試食してきました。前菜・スープ・メイン・デザートというコースですが、これがセラフィーヌの《枝》、ルソーの《フリュマンス・ビッシュの肖像》、ボーシャン《花》より生み出された創作ランチなのです。

      <![CDATA[まず出されるオードブル、セラフィーヌの《枝》は、アスパラの枝に、可憐なスタッフド・プチトマト、ミニ・シュー(グジェールというブルターニュ地方の郷土料理なんだそうです）、マイクロトマト、枝つき干しぶどう、エディブル・フラワーで果実と葉を表した華やかなもの。中でも手前に添えられたかわいい果実がオレンジ色のほおずきであることに驚き、またこれが甘酸っぱいさわやかな果実であることに二度びっくりです。ほおずきが食べられるとは知りませんでした。
野菜のスープのあと、メインの《フリュマンス》が登場。彼の軍服はドライトマトをサンドした白身魚。彼が立っている手前の道はクスクス。クリームソースの中に描き出されたフリュマンスの口髭は、美容効果ありという「竹墨」なのです。頭にあたる小なすは、原画にはないけれども鉄兜かも。ルソーが亡きフリュマンスへのオマージュとして手製の額に描きこんだ緑の一枝、エストラゴンが実に薫り高く、満足の一皿でした。
最後のデザートは、ボーシャンの花瓶に活けたたくさんの花ですが、この盛り込まれた花は金糸のような飴細工に色とりどりの花びらを散らして表現されています。花瓶はビターなチョコレート製ですが、飴細工の下にはフランボワーズのムースが隠されています。もったいないながら、金糸とチョコレートを壊しながらいただくと、思わず「あう！」という声があがりました。
というわけで、展示の合間に駆け付けたランチでしたが、その工夫と充実ぶりに脱帽。聞けば、ホテルのシェフ、パティシエともに通勤電車の中でもお風呂でも考えに考えぬいたたとか。試行錯誤もあったことと思われます。それにしてもここまで力の入ったランチに、所蔵館としてしみじみ幸せを感じました。この「美×食」スペシャルランチは、1日10食限定、おひとり2,800円です。

「アンリ・ルソーと素朴な画家たち　いきること　えがくこと」 
2012年1月21日(土)～3月18日(日)

<a href="http://www2.lib.city.kasugai.aichi.jp/zaidan/">文化フォーラム春日井</a>（問0568-85-6868）


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   <title>心の「街」へ</title>
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   <published>2012-01-26T04:17:43Z</published>
   <updated>2012-02-01T10:41:34Z</updated>
   
   <summary>東京にも初雪がふりましたね！ 雪のふる日はとても静か。 日常にあふれるさまざまな...</summary>
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      東京にも初雪がふりましたね！
雪のふる日はとても静か。
日常にあふれるさまざまな音を空が全部吸収して、白く姿をかえて降りてくる、そんなふうに感じます。
その白い粒をアスファルトが溶かしきれなくなったころ、街はいよいよ観念したというように、徐々に、しかし確実に白く染まっていきます。


      寒くて下を向くことが多いように思う冬ですが、雪が降ると空を見上げて心もすこし踊るよう。
なにより、見慣れた風景が一変することはとても新鮮で楽しい出来事です。
そうなるとやはり、カメラを向けて雪景色を撮ろうと考えるのですが、これがなかなか思うようにはいかないものです。
肉眼で見ているときの立体感、色彩、躍動感、そういったものが画像になるととたんにかすんでしまう。
何度も撮りなおすうち、手はかじかみ、降り落ちたぼた雪は溶けはじめ、結局トボトボと家路につきました…。

宮本三郎記念美術館では現在、写真家の荒木経惟さんの写真展を開催中です。
昨年10月からはじまったこちらの展覧会ですが、会期をⅠ期とⅡ期に分けて作品の入れ替えを行っています。
「－人・街－」と題した本展、今月14日からスタートしたⅡ期ではさまざまな「街」の姿を見ることができます。
荒木さんの撮る「街」は、二次元という枠を軽々と飛び越え、圧倒的な奥行きで私たちの感情に訴えかけてきます。
それは額におさまっている一枚の作品ではなく、見る人の心にイメージされる、それぞれの「街」の景色だと思うのです。
ぜひ皆さんの心の「街」を探しに、展覧会へいらしてください。
寒さがきびしくなる季節ではありますが、ご来館をおまち申し上げております。


「荒木経惟－人・街－」展　
　Ⅱ期：開催中～2012年3月20日（火・祝）
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   <title>開館以来８年にして初めてです。</title>
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   <published>2012-01-09T15:00:00Z</published>
   <updated>2012-01-11T06:33:48Z</updated>
   
   <summary>世田谷美術館分館・清川泰次記念ギャラリーでは、年３回の会期ごとにテーマを設けて、...</summary>
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      世田谷美術館分館・清川泰次記念ギャラリーでは、年３回の会期ごとにテーマを設けて、収蔵品の入れ替えを行い展覧会を開催してまいりました。

2003年秋の開館以来、清川泰次(1919-2000)の絵画作品で構成した展覧会と、2006年度以降しばらくの間は、清川氏が学生時代から撮りためていた、時代の記録として高い評価を得ている写真作品で構成した展覧会を開催いたしました。

      そして目下、世田谷美術館が本年3月30日まで改修工事のため休館中であることから、清川泰次作品に加え世田谷美術館収蔵の、清川氏と同時代に活躍した日本人作家たちの作品を紹介しています。

世田谷美術館が収蔵する清川泰次以外の作品を、当館でゆっくり堪能していただける機会は、普段滅多にありません。開館以来８年にして初めて、清川泰次の作品とあわせて、他の世田谷美術館収蔵の作品が並ぶ展示が、清川泰次記念ギャラリーで実現しました。

本展では、それぞれの作家のメリハリのきいた色づかいが美しい絵画、彫刻を、ゆったりとした空間で鑑賞していただけるよう15点を紹介、作家それぞれの洗練された表現と魅力を伝えています。

まっ白な直方体の建物の中にある、清川氏が実際に作品を制作していた天井高5メートルを超える空間、モダンな感覚があふれるアトリエが当館の展示室です。

館内ではご自身の感性にぴったり合った画家を見つけるなど、これまでにはない新たな発見があるかもしれません。

新しい年の初めに当たり、成城の閑静な住宅街に建つアトリエ兼住居を改装した世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーを、美術館巡りの一館に加えていただき、ぜひ、お立ち寄り下さい。

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   <title>小説のなかの画家たち—『ド・ドーミエ＝スミスの青の時代』のド・ドーミエ＝スミス</title>
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   <published>2012-01-04T06:18:31Z</published>
   <updated>2012-01-11T06:50:06Z</updated>
   
   <summary>前回のトルーマン・カポーティの「無頭の鷹」に続いて、今回はJ・D・サリンジャー（...</summary>
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      前回のトルーマン・カポーティの「無頭の鷹」に続いて、今回はJ・D・サリンジャー（1919–2010）の短編「ド・ドーミエ＝スミスの青の時代」（De Daumier-Smith’s Blue Period）をご紹介します。

この短編小説は、作者の自選短編集『ナイン・ストーリーズ』に収められています。美術大学の学生時代にクラスの友人から薦められて手にした一冊でした。30年ぶりに今こうして新潮文庫（訳：野崎孝）を手にすると、水玉を配したシンプルな装幀に懐かしさを感じてしまいます。デザインは麹谷宏さんで、麹谷さんは後に無印良品を立ち上げるメンバーのお一人です。この頃の新潮文庫の海外文学はどれも装幀が素晴らしく、持っているだけで嬉しかったものでした。


      サリンジャーは『ライ麦畑でつかまえて』（1951年）で脚光を浴び、この『ナイン・ストーリーズ』（1953年）を発表すると隠遁生活に入ります。その他には『フラニーとゾーイ』『大工よ、屋根の梁を高く上げよ／シーモア序章』などグラース家ものと呼ばれる中・短編集を発表し、1965年の『ハプワース16、一九二四』を最後に、ニューハンプシャー州の小さな街でひっそりと暮しました。

昨年の１月、老衰により91歳で亡くなったという突然の訃報には驚かされました。半世紀近い沈黙を守っての最期でした。外界と一切遮断して一編の新作も発表しなくなったため、一時期は素性が明かされなかった米文学の鬼才トマス・ピンチョン＝サリンジャーという説まで流れたほどでした。

さて、この作品「ド・ドーミエ＝スミスの青の時代」は、画学生の主人公がモントリオールにある通信教育学校「古典巨匠の友」の夏期講座の講師に応募することから物語は始まります。画学生は年齢も履歴も名前も偽って、ド・ドーミエ＝スミスと名乗り、次のような書き出しではじまる手紙を書類に添えて校長に送りました。

「当方は年齢29歳、オノレ・ドーミエは大叔父に当たる。最近妻を失って間もなく南フランスのささやかな屋敷を後にしてこのアメリカに渡り、目下病気療養中親戚のもとに滞在している（この滞在をわたしは強調しておいた）。絵は幼い頃から始めたが、両親の最も古く最も親しい友人の一人であるパブロ・ピカソの忠告に従い、展覧会に出品したことは一度もない。然しながら、わたしの筆になる油絵や水彩画の数々は、現在、パリでも最上流に属し、しかも新興成金では決してない家庭の壁にかけられていて酷評にかけては当代最も峻烈といわれる批評家たちの数人からもかなり注目されるに至っている。」

このようなデタラメな経歴にもかかわらず、あっさり採用されますが、学校を経営するI・ヨショト氏（Yoshoto）は元東京帝室美術院会員の日本人で、奇妙なことに学校はヨショト夫妻以外に教師は彼ひとりだけでした。着任すると受講者から届く作品の添削指導が始まります。やがてある修道女の描く宗教画が目に止まりました。それはトロント郊外の修道院で「料理と図画」を教えるアーマで、一目会いたいと思いが募りストーカーまがいの手紙を差し出すようになるのですが……。

近年、村上春樹さんの新訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が話題を呼びましたが、『ナイン・ストーリーズ』も柴田元幸さんの新訳（2009年、ヴィレッジブックス）の発売が記憶に新しいところです。学生時代にこの小説を読んだとき、結末ともなるラストシーンがもうひとつ良く分かりませんでした。それは整形器具店の女性店員がショーウィンドウマネキンの脱腸帯を締め直すのを見て主人公のスミス氏が衝撃的な啓示を受けるという部分です。今改めて読みなおしてみると、柴田訳では「脱腸帯」（原文ではthe truss）を「ヘルニアバンド」と訳していたので、なるほどと思いました。ヘルニアバンドから連想されるぎっくり腰（急性腰痛症）は“魔女の一撃”と西洋では呼ばれています。この本の扉に記された謎めいた言葉「両手の鳴る音は知る。片手の鳴る音はいかに？　—禅の公案—」の「片手の鳴る音」がその衝撃にほかならないのだと気づかされます。

多くの作品に通奏低音として響いているのがこの「禅の公案」ですが、収められた作品はどれもユーモがあってニューヨーカーらしい洒落た仕上がりになっています。ぜひおすすめしたい一冊です。

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   <title>宮本三郎のふるさと</title>
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   <published>2011-12-27T01:25:31Z</published>
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   <summary>ここ、世田谷区奥沢の「宮本三郎記念美術館」は 宮本三郎が1935（昭和10）年か...</summary>
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      ここ、世田谷区奥沢の「宮本三郎記念美術館」は
宮本三郎が1935（昭和10）年から晩年までを過ごした
住居兼アトリエの地。
生誕の地は、石川県小松市松崎町です。


      小松市には
「宮本三郎美術館」と「宮本三郎ふるさと館」があります。

同市内の、小馬出町の「美術館」と松崎町の「ふるさと館」とは
車で12分ほど、少々離れた場所にあります。
しかし、かつて宮本は
小馬出町の付近に立地していた旧制小松中学と
松崎町の自宅までとの距離を
通学のために、毎日歩いたのだそうです。
当時の宮本の心に去来していたものを想像しながら
ふたつの館を巡るのも、感慨深いことでしょう。

かつて、宮本作品を寄贈された松崎町では
盗難や火災から作品を守るため
町内の皆さんが交替で、作品を置いた建物に
泊まり込みの番をしたそうです。
これが、作品が小松市に寄託され
この地に美術館施設ができるまでの5年間、
続けられたということです。
（その後、小馬出町に「宮本三郎美術館」を新たに開館するに
伴って、松崎町の美術館施設は「宮本三郎ふるさと館」として
再出発をしました。）

小松では、ふるさとを愛し、ふるさとから愛された宮本の姿を
垣間見ることができます。
そして、いつしかそこに自分自身のふるさとをも重ね見ている、
そんな、染みいるような情景に出会うことができます。

しかし、関東にお住まいで、なかなか遠出はできない、という方は
私ども世田谷区奥沢の「宮本三郎記念美術館」へ
ぜひお運びください。
宮本の筆のおもむきを前に
その心、そのふるさとに、想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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   <title>年の瀬の向井潤吉アトリエ館</title>
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   <published>2011-12-15T01:22:54Z</published>
   <updated>2011-12-15T01:28:51Z</updated>
   
   <summary>朝晩は吐息も白くなり、冬至を前にして、ますます冷え込むようになって参りました。 ...</summary>
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      朝晩は吐息も白くなり、冬至を前にして、ますます冷え込むようになって参りました。
向井館では落ち葉の季節、武蔵野の面影を残す庭も、鮮やかな色の落ち葉がくるくると舞い落ちて、風情があるとはいえ、朝にほうきで掃いても、夕方頃にはまたもと通り降りつもっている有様で、ちょっと大変な季節なのです。

      今年を振り返ってみると、向井館でも様々なできごとがありました。
春の震災後、館では句会のイベントがおこなわれ、俳句でみなさんの思いを語っていただき、夏休みには世田谷区の中学生たちが、毎日入れ替わり立ち替わり来館に訪れてにぎやかな館内となり、秋は尾長のヒナが庭に迷い込み、親鳥が心配してずっと庭で鳴き続ける場面もありました。庭にある柿の木は去年は干し柿にするほど大量に実ったせいか、今年はあまり実らず、来年に期待しています。展示室では向井作品の大作がご来館の皆さまにご好評をいただいており、おおきな震災のあとで、時間とともに失われていく日本の原風景の大切さをあらためて実感した一年であったように思います。

さて年の瀬の準備ですが、親しい方のお歳暮や、帰郷の際のお土産に向井潤吉アトリエ館のオリジナルカレンダーはいかがでしょうか？全国への発送も承っております。
お申込みなど詳しくは当館までお問い合わせください。
http://www.mukaijunkichi-annex.jp/

来年も向井潤吉アトリエ館での安らぎのひとときを過ごしていただけるよう、アトリエ館では門松、鏡餅の準備をいたします。（画像は今年の門松です）

お正月あけのオープンには先着順でささやかなお年賀もご用意しております。
年末は12月28日（水）まで、新年は1月4日（水）から開館いたします。
みなさまのご来館をお待ちしております。

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   <title>宮本三郎とジョルジョ・モランディ</title>
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   <published>2011-12-10T02:00:10Z</published>
   <updated>2011-12-13T01:52:38Z</updated>
   
   <summary>イタリアの画家、ジョルジョ・モランディ（1890-1964）をご存知でしょうか？...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.setagayaartmuseum.or.jp/blog/">
      イタリアの画家、ジョルジョ・モランディ（1890-1964）をご存知でしょうか？
20世紀イタリア美術において最も重要な画家の一人とされ、壜や壺をモチーフにしながら、静寂を感じさせる独特の静物画によって広く知られる作家です。日本の美術館における大規模な展覧会は、1989年から90年にかけて神奈川県立近代美術館など全国の5館で初めて開催されたのち、1998年に東京都庭園美術館と光と緑の美術館の2館で開催されてからは行われておらず、今年度久しぶりの展覧会が全国的に開催される予定でしたが、東日本大震災の影響で海外から作品を借りることが困難となり、残念ながら中止となりました。

      開催予定館だった神奈川県立近代美術館学芸員、籾山昌夫さんが分館の宮本三郎記念美術館へモランディ展の調査にいらしたのは、去年の10月のことです。なぜモランディ展の調査で宮本三郎なのか？　不思議に思われる方がほとんどではないかと思います。私も話を聞くまで知らなかったのですが、籾山さんがおっしゃるには、宮本三郎は日本できわめて早い段階でモランディの紹介・言及をしており、日本におけるモランディ受容調査のため、蔵書を調査させていただきたいということでした。宮本三郎記念美術館では、宮本三郎の生前の蔵書－和書・洋書含めて1万数千冊の保存・整理を進めており、その中にモランディに関するものがないだろうか？　ということです。
その詳細や結果については、開催は中止となったものの、「幻の展覧会」としてカタログのみ刊行となった『ジョルジョ・モランディ』（フォイル、2011年）に収録されている籾山昌夫さんの論考をぜひご一読いただきたいと思いますが、このような形で宮本三郎にスポットが当たるのもとても嬉しいことです。画家として精力的に制作・発表を行いながら、作画技法の解説を雑誌等で監修するだけではなく、数々の美術論も寄稿し、美術評論家に負けず劣らずの論客としても名を馳せていた宮本三郎。その一端を、こういったところからも知ることができます。
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   <title>セタビ Podcasting Vol.29</title>
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   <published>2011-12-08T01:29:02Z</published>
   <updated>2011-12-08T07:48:34Z</updated>
   
   <summary>ゲスト：柏木 陽氏（演劇百貨店代表／演劇家） ナビゲータ：塚田美紀（当館学芸員）...</summary>
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      <![CDATA[ゲスト：柏木 陽氏（演劇百貨店代表／演劇家）
ナビゲータ：塚田美紀（当館学芸員）


当館ワークショップ「誰もいない美術館で」で、ナビゲータをお願いしております柏木陽さんにお話を伺います。

写真撮影：丸谷裕一


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   <title>セタビのトリックアート(？)</title>
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   <published>2011-12-07T10:25:25Z</published>
   <updated>2011-12-08T00:58:16Z</updated>
   
   <summary>工事は、着々と進んでおります。 今日は、その一部をご紹介いたします。 隣にある写...</summary>
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      工事は、着々と進んでおります。 今日は、その一部をご紹介いたします。
隣にある写真は、美術館の外壁の一部です。縦に白く見える部分は、長年できた亀裂を補修したところです。　
※写真下部の「詳細」をクリックして拡大画像をご覧ください。

（「続きを読む」がある場合はクリック）

      次に出てきた写真と最初の写真の違いがお分かりになりますか？その下の写真を見れば、分かりますよね。

この壁は、砂利が入ったセメントでできているため、補修したところが白く目立ってしまっています。そこで、工事の作業員の方が、一つずつ小石の絵を描いて壁になじませてくれているところです。まだ作成中ですが・・・。

みなさんもご存じのようにトリックアートとは、視覚的な錯覚を利用した「だまし絵」のことを言います。

シュルレアリスムでは、「トロンプ・ルイユ（目を騙す）」という名前で広くその手法が紹介されましたが、もっと以前のマニエリスム時代やバロック時代より室内装飾として現実にはない彫刻を壁にリアルに描いてみたり、遠近法を駆使してとてつもなく高い天井を表現してきたりしました。

そのだまし絵がセタビにあるという話ではなく、セタビは、工事中でさえアートなんですね。建物の細部にアートが隠されています（笑）

再開した折には、ささやかですが、セタビ・トリックアートをお探しく
ださい！

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   <title>素敵な時間は、あっという間。</title>
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   <published>2011-11-27T10:05:19Z</published>
   <updated>2011-11-28T12:49:35Z</updated>
   
   <summary>11月18日金曜日の夜、 宮本三郎記念美術館では、 とても素敵な催しがありました...</summary>
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      11月18日金曜日の夜、
宮本三郎記念美術館では、
とても素敵な催しがありました。

文筆歌手として近年目覚ましい活躍をされている、
川上未映子さんをお招きしての
小さな美術館コンサート。

コンサートの後には、
まさに美術館で展覧会を開催中の写真家、
荒木経惟さんをゲストに迎えて、
川上さんとのトークショーも！

なんと豪華な。

受付開始と同時に満席となった この催し。
お席を確保できたお客様は、
皆様、本当に幸せそう。
私たちスタッフだって、
この日を心から楽しみにしていたのです。

作品に囲まれてのコンサート＆トークに
川上さんも荒木さんも、気分が盛り上がったご様子。
コンサートを終えた川上さんは、
「本当に楽しかった！」と
声をはずませていらっしゃいました。
お客様と一緒に、お席でコンサートをご覧になった荒木さん。
コンサートの感想や、目を磨く(!?)お話など
明るく気さくなお話しぶりに会場が沸きました。

楽しい時間は、あっという間。
コンサート＆トークは大盛況に終わりました。
本当に素敵な時間でした。

楽しかった余韻を展示室に残しつつ、展覧会は続いています。
川上さんと荒木さんに太鼓判を押された展覧会です。
ぜひ見にいらしてくださいね。
      
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   <title>《凍土花》洗浄！</title>
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   <published>2011-11-25T01:07:48Z</published>
   <updated>2011-11-25T01:12:06Z</updated>
   
   <summary>世田谷美術館の常設作品、伊藤公象《凍土花》。およそ1000個の独立した陶器のオブ...</summary>
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      世田谷美術館の常設作品、伊藤公象《凍土花》。およそ1000個の独立した陶器のオブジェが窓外のテラスにびっしりと敷き詰められ、隅の方は壁を這い上がらんばかりに積み重なり、その全体でひとつの作品となっています。子どもたちにも大人気なため、当館鑑賞リーダーの最も愛着ある作品のひとつでもあります。しかし、20年以上の間、雨風にさらされて、最近ではだいぶ汚れが目立ってきておりました。

テラスに防水工事を行うこの機会を活かして、このたびこの作品を一時的に撤去し、洗浄いたしました。

      職員と鑑賞リーダー38名、そしてなんと伊藤公象先生ご本人も駆けつけてくださり(写真にも、自ら作品を洗う先生が写っています。さて、どの方でしょう？)、約6時間かけて1000個の《凍土花》は見事にきれいになりました。

来年、リ・オープン時には、美しく再設置された《凍土花》をご覧いただけます。

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   <title>美術館の空調のなぞ</title>
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   <published>2011-11-23T00:54:59Z</published>
   <updated>2011-11-27T05:18:41Z</updated>
   
   <summary>世田谷美術館は、2012年の3月30日までお休みをいただいて改修工事を行っていま...</summary>
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      世田谷美術館は、2012年の3月30日までお休みをいただいて改修工事を行っています。
我々職員は、館内の工事をしないエリアに仮事務室を構え、館外で行うワークショップの準備や来年度の展覧会準備をしています。毎日、「ギー、ギー」「ガァー、ガァー」「ドタバタ」など不思議な音が鳴り響いています。

主な工事は、25年間休まず働いた空調機の交換と配管の整備です。老朽化した空調機は、温湿度を一定に保ちにくく、そのために作品はダメージを受け易くなってしまいます。また、来館してくださるみなさまにも、快適に過ごしていただけなくなります。

特に作品を展示している展示室や作品を保管する収蔵庫は、作品保護のために24時間空調をかけ続けて温湿度を保っています。25年間休まず使用すると、216000時間も働いたことになります。時間で換算すると凄い桁です！

      みなさんは、「空調機」というとエアコンを連想されるかもしれませんが、美術館のような大型の建物の空調機はちょっと違います。加熱・冷却のできる熱交換器という大きな機械を使っております。機械が大きければ、電気もたくさん消費すると思いますが、世田谷美術館は、「空に雲が浮かんだ模様の煙突」のある世田谷清掃工場がお隣にあるので、大丈夫です。ゴミが焼却される際に出される蒸気をいただいて動力としています。

実は、美術館と清掃工場は、蒸気を通す管で繋がれています。美術館の地下にある機械室へ160度の蒸気が供給され、それを熱交換器という機械で温水と冷水に分けています。温水で空気を温め、冷水で空気を冷やして室温を調節します。暑い夏は、冷水を多く生産して、寒い冬は、温水を多く生産しています。気温だけでなく、湿度管理も美術品にとって重要。程よい湿度（55～60パーセント）を維持するために日々微妙な調節が必要です。

25年間同じ機械を使っていたり、蒸気を清掃工場からいただいたりと、意外と世田谷美術館がエコであるとお分かりになっていただけたでしょうか。また、空調が、美術館の根幹部であることもご理解いただけたでしょうか。

サン・テグジュペリの『星の王子さま』で「大切なものは、目には見えない」と王子さまが言いますが、目に見えない不調が美術館にもあり、それが一番危険なものだったりするのです。だからこそ、目に見えないところの工事は怠りなく、じっくりさせていただいております。
2012年3月31日からは、よりキレイな空気の中でみなさんをお迎えいたします。作品にも人にも環境にもやさしい美術館であるためにもうしばらくお待ちください。

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   <title>ページ替えしています</title>
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   <published>2011-11-17T01:00:00Z</published>
   <updated>2011-11-17T01:39:51Z</updated>
   
   <summary>「会期中、展示替えを行います」 展覧会のチラシや目録でこのような文章を読んだこと...</summary>
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      「会期中、展示替えを行います」

展覧会のチラシや目録でこのような文章を読んだことのある方は多いのではないでしょうか。
保護や、かぎられた会期でより多くの作品をご覧いただくため、展覧会では会期中作品の展示替えを行うことが少なくありません。訪れた展覧会で、「見たかった作品の展示期間が終わっていた！」という苦い経験をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。場合によっては、作品が会期によって総入れ替えということも。

現在世田谷美術館分館の宮本三郎記念美術館で開催中の「荒木経惟―人・街―」展でも、展示替えを行っています。１月９日（月・祝）までがⅠ期、１月１４日（土）から３月２０日（火・祝）までがⅡ期で、作品が総入れ替えするパターンです。そしてこれに加え、各会期でページ替えを行っています。
      ページ替え？と思われるかもしれませんね。実は展示しているいくつかの作品が、スクラップ・ブックの形態なのです。貼られているのは荒木経惟が自身でプリントした写真ですから、それは言うならば私家版写真集。１９６０年代、荒木が当時勤めていた電通の設備を使い、作っていたものです。
貴重な作品のためアクリルケースで保護していますから、お客様には収録されているすべての写真を一度にご覧いただくことができません。会場ではディスプレイを用い、すべての写真をスライドショーで流しているとはいえ、しかしそれではあまりにもったいない。縦５７センチ、横４５センチのスクラップ・ブックは、広げると１メートル近くになります。そこに貼りつけられた写真の迫力といったら！

ですから、本展では約３週間に１回、ページ替えをしています。そのたびにページを繰り、次はどのページをお客様にご覧いただこうかと考えながら。そのひとときは、担当者冥利に尽きる、とても幸せな時間でもあります。
ぜひ、一度展覧会にお越しになられた方も、次はどの場面だろうかと、ページ替え毎に足をお運びいただければ嬉しく思います。
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   <title>小説のなかの画家たち—「無頭の鷹」のDJ</title>
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   <published>2011-11-13T01:18:28Z</published>
   <updated>2011-11-20T07:13:05Z</updated>
   
   <summary>小説には魅力的な画家の登場する作品がたくさんあります。トルーマン・カポーティ（1...</summary>
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      小説には魅力的な画家の登場する作品がたくさんあります。トルーマン・カポーティ（1924—1984）の短編小説「無頭の鷹」（The Headless Hawk）はそのひとつとして忘れることができません。1985年の夏、美術大学の学生だったときに、たまたま手にした雑誌にその翻訳は掲載されていました。訳者の村上春樹さんはこの小説との出会いについてこんなふうに記しています。

「個人的なことを言うと、僕が初めて英語で読んだカポーティの短編小説はこの『無頭の鷹』である。高校時代に英語の副読本に収められていたこの小説の抜粋を読み、その文章の比類のない美しさに打たれて、すぐにペーペーバックを買ってきて全文を読んだ。それからしばらくのあいだ熱病にかかったみたいにみたいにカポーティの文章を英語で読み漁ったことを記憶している。」

      ニューオリンズに生まれたカポーティは、17歳で『ニューヨーカー』のスタッフとして働き、19歳のときに発表した短編小説「ミリアム」でO・ヘンリー賞を受賞、早熟の天才として注目されました。映画にもなった『アラバマ物語』（暮しの手帖社刊）を書いたハーパー・リーとは幼なじみで、登場人物のディルは彼がモデルと言われています。この「無頭の鷹」は同賞を受賞した22歳のときの作品です。

それでは、物語を少しご紹介しましょう。

冬のある日、ガーランド画廊につとめているヴィンセントは、午前中からひとりの客もみえないため、客が入って来たことにも気づかずに古い『ニューヨーカー』のサーバーの短編小説を読みふけっています。そこにサンダル履きでくたびれたぬいぐるみ人形のような娘が訪れました。手には新聞で包まれた絵を抱えて、絵を買って欲しいと訊きます。

「これを聞いて、ヴィンセントの笑みはこわばった。『ここは展示するだけなのです。』『私が描いたの。』と娘は言った。かすれ声で、言葉の切れ目が不明瞭だった。南部訛りだ。『私の絵—私が描いたのよ。このへんにくれば絵を買ってくれるところがあるって、女の人が教えてくれたの。』」

ヴィンセントはオーナーのガーランドが旅行中で、購入の決定権が自分に無い事を伝えます。それでも、とりあえず娘の持参した絵を見ることにしました。稚拙ながらも、原色を荒々しいタッチで塗りたくった作品には、ヴィンセントの心を揺さぶる何かがありました。その作品は次のように描写されます。

「修道僧のような着衣に身を包んだ、頭の無い人物がみすぼらしい大型の衣裳とランクの上に偉そうによりかかっていた。その女は片手に煙を立てる青い蝋燭を持ち、もう片手に金色の小さな檻をさげていた。彼女の切断された首は足もとに置かれ、血を流していた。この娘自身の首だったが、髪は長い。非常に長い。水晶を思わせるきかん気な目をした雪玉のように真っ白な子猫が、床に広がった髪の先を、毛糸玉か何かのように、前足でいじって遊んでいた。緋色の胸と銅色の爪を持った無頭の鷹が翼を広げ、夕暮れの空のように背後を覆っていた。」

50ドルを要求する娘に対して、高すぎると感じたヴィンセントは30ドルで個人的に買い取ることにし、絵は彼の部屋の暖炉の上にかけられました。そして、眠れぬ夜にヴィンセントはウィスキーを手にし、《無頭の鷹》に語りかけるのでした……。

ここまでは物語のほんの入り口、ヴィンセントと少女DJが出会う場面です。その先の展開は、それぞれのお楽しみといたしましょう。

紹介したテキストは村上春樹訳『誕生日の子どもたち』（文春文庫）ですが、川本三郎訳『夜の樹』（新潮文庫）もあります。川本版には、代表作「ミリアム」や「夜の樹」の他、村上さんの処女作『風の歌を聴け』の題名のもとになった「何も考えまい。ただ風のことだけを考えていよう。」という言葉で終る「最後の扉を閉めて」も収録されています。

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   <title>インターン実習３（小学校で授業する　Part２）</title>
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   <published>2011-11-10T06:16:44Z</published>
   <updated>2011-11-10T06:37:27Z</updated>
   
   <summary>出張授業では子どもたちに作品（カラーコピー）をよく観てもらいます。 例えば、ルイ...</summary>
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      出張授業では子どもたちに作品（カラーコピー）をよく観てもらいます。

例えば、ルイ・ヴィヴァン作の≪ムーラン・ルージュ≫を子どもたちに見せて「この季節はなんだと思う？」と質問します。「秋！」「冬！」「秋か冬！」子どもたちは大きな声で口ぐちに答えてくれます。「なんでそう思うの？」「だって木に葉っぱがないんだもの！」

このような「描かれているもの」をちゃんと観て、想像する作業をしばらく続けていくと、授業者側も予期していない子どもたちの視点に出会います。

「後ろの緑がとてもきれいです」と顔を赤らめながら一生懸命話してくれた女の子の観た絵はアンドレ・ボーシャン作の≪ばら色の衣装をつけた二人の踊り子≫でした。中央に大きく描かれているのは踊り子なのに、彼女は後ろに描かれた緑に注目していました。


      同じくボーシャン作の≪地上の楽園≫をじっくりと観て、「花はどんなにおいがするのだろう…？」と少し照れながらも好奇心を抑えきれない男の子もいました。中央に描かれた一輪の花、彼はそこに注目をしていたのです。
二人は、画家が庭師であったことを知りません。でも、丹念に描かれた花や緑から何かをしっかりと感じ取っているのでしょう。

子どもたちと作品を通して出会う時、嬉しくなるような発見があり、そのたびに感動しています。


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