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セタビブログ

2019.12.10

初日は、出品作家の柚木沙弥郎氏もご来館

当館の収蔵品展、ミュージアム コレクションⅢ「受け継がれる工芸の技と心――そして現代へ」が始まりました。初日はあいにく冷たい雨が降るとても寒い日でしたが、染色家の柚木沙弥郎氏が、97歳というご高齢にもかかわらず、美術館へご来館くださいました。


 実はつい最近、本展覧会のチラシの作成時に柚木氏にご確認いただくため、私は、柚木氏のお宅へFAXをお送りしたことがありました。柚木氏はちょうどご自身の展覧会でパリへ渡航中だったので、帰国後のお疲れがとれた数日後に私からご連絡をしようと思っていました。ところが、帰国直後、すぐに氏からご連絡があり、しかもまったく疲れた様子がなかったので大変驚いたことがありました。そのことを柚木氏にお伝えしたところ、「かえってパリへ行ったほうが元気になるんですよ。是非また行きたい。」とおっしゃられ、二度驚きました。
 
 簡潔な力強いかたちが染められた柚木作品が放つ圧倒的なエネルギーは、こうしたお元気な精神性から生まれるのだとつくづく感じた瞬間でした。


 柚木氏は女子美術大学で長年後進を育てていらっしゃいました。今回の展覧会の後半では、柚木氏をはじめ同じく女子美術大学で先生をされていた柳悦孝氏の作品、そして女子美術大学出身の作家の方々の作品を展示しています。
是非、ご覧いただければ幸いです。

Y.M

投稿者:Y.M

2019.12.10 - 11:16 AM

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