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鬼才・中島敦と日本のゴーギャン・土方久功
南洋・パラオで出会ったふたつの個性
中島敦と土方久功、二人が出会ったのは1941年7月、ミクロネシア諸島のパラオでした。日本が南洋政策を進めていたさなかのことです。土方は1929年からパラオで絵画、彫刻の制作を重ね、また民俗資料、民話、言語などの研究も進めていました。いっぽう中島は横浜高等女学校を退職し、パラオ南洋庁の国語編集書記として諸島に渡り、ほどなく二人は行動を共にし、交友を深めました。中島の晩年作はパラオでの体験が色濃く反映しており、その背景には土方との交流があるといわれています。本展では土方の絵画、木彫レリーフ。中島の著作とさまざまな関係資料をご紹介します。独自の視点を通じ、美の在りよう、そして人間精神の在りどころを深く求めた二人の足跡をお楽しみください。