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企画展
1986年3月30日、緑豊かな東京都立砧公園の一画に開館した世田谷美術館は、美術家など多くの文化人が居住する世田谷ならではの風土に育まれ、今年で40周年をむかえます。世田谷区にゆかりのある作家や、アンリ・ルソーなど独学で創作に励んだ人々の作品をはじめ、国内外の近現代美術を中心とした収蔵作品は、約18,000点にのぼります。これまで、開館記念展「芸術と素朴」を皮切りにさまざまな展覧会を開催するほか、建築家・内井昭蔵によるユニークな建築空間を活かし、演劇や舞踊、音楽のイベントまで幅広い事業を行ってきました。また、世田谷区立小学校の4年生が学校ごとに来館し、ボランティアの鑑賞リーダーとともに美術館をめぐる「美術鑑賞教室」や、開館当初より重視してきた講座、ワークショップなどを通して生まれた地域の人々とのつながりも美術館を支える礎となっています。こうした40年の活動の根底には、人々の暮らしや心に関わる芸術の在り方を探求しようとする姿勢があります。本展では、絵画、彫刻から写真、工芸まで多様な収蔵作品と、過去の展覧会の記録写真といった諸資料を通じて開館から現在までの時を振り返り、今後の活動へとつなげていくひとつの節目としたいと思います。【本展のみどころ】・国内外の絵画や彫刻、工芸のほか、昭和の東京を写した写真など、世田谷美術館の多彩なコレクション約200点を展示。・アンリ・ルソー、ジャン=ミシェル・バスキア、北大路魯山人など、世田谷美術館の人気作品が一堂に会します!・横尾忠則をはじめとしたアーティストによる公開制作やワークショップ、アフリカの民族音楽の演奏会、美術館の空間を活かしたパフォ―マンスなど、世田谷美術館ならではのイベントの記録写真も紹介。・来館された方々のセタビでの思い出を、美術館の年表に貼っていただく参加コーナーも。【展示構成】プロローグ:開館前夜世田谷美術館の基本構想が固まったのは1982年。「区民生活に密着した美術館」「教育的役割を重視する教育美術館」「美術文化の交流の場としての美術館」「太陽と緑に包まれた都市空間のなかの美術館」をコンセプトに、バブル景気に向かう1980年代前半に建設準備が進められました。地域にゆかりのある作家に加え、他の美術館にはない特色あるコレクションとして、独学の人々の作品を収集対象とすることが決まり、1982年より作品収集が始まりました。この頃に収蔵された作品とともに、美術館の構想から開館までの経緯を振り返ります。第1章:開館記念展「芸術と素朴」にはじまる1986年3月30日、東京都立砧公園内に世田谷美術館が開館しました。開館記念展として企画展「芸術と素朴」、収蔵作品展「世田谷の美術」を開催し、所信表明ともいえるふたつの展覧会により世田谷美術館の活動がはじまりました。本章では、「芸術と素朴」に出品された欧米の独学の人々や、精神的な疾患を抱える人々などをとりあげた「パラレル・ヴィジョン 20世紀美術とアウトサイダー・アート」展(1993年)の出品作家による作品、1980年代に隆盛したニューペインティングなどの現代美術といった海外作家たちの創作を紹介します。第2章:東京という風景世田谷美術館では、世田谷区豪徳寺に在住した荒木経惟など、日本を代表する写真家が東京の風景を写した写真を収集してきました。1980年代は都市論に関わる言説が活発な時代でしたが、当館では開館当初より桑原甲子雄や師岡宏次、平嶋彰彦、宮本隆司らを講師に招き「都市」をテーマとした講座を行っていました。展覧会としては1993年の「ラヴ・ユー・トーキョー 桑原甲子雄・荒木経惟写真展」のほか、濱谷浩、田沼武能、奈良原一高といった写真家の回顧展も継続的に開催してきました。こうした写真家たちのまなざしが昭和、平成を通じて捉えた多様な東京の姿をご紹介します。第3章:心をたがやす人を創作へとかりたてるものは、体験や記憶、心の内にひそむ感情など様々です。自らのシベリア抑留体験を描いた久永強や、50代で制作をはじめ、家族や知人との出来事を明るく力強い色彩で描いた塔本シスコのほか、山下清、坂上チユキ、草間彌生などの作家をとりあげ、それぞれの表現の根底にある原動力に目を向けます。第4章:生活によりそう世田谷美術館は、美術を人々の日常的な営みと密接に関わりあいながら暮らしを豊かに彩るものと捉え、「暮らしと美術」を作品収集や展覧会における重要なテーマとしてきました。そうした活動のひとつとして、器や着物をはじめとする工芸作品の収集が挙げられます。陶芸家の富本憲吉や原清をはじめ、世田谷で活躍した作家による作品のほか、戦後、「暮しの手帖社」の編集長として庶民の暮らしや社会の在り方に鋭い視点で切り込んだ花森安治による雑誌の表紙原画といった、暮らしと関わりのある作品をご紹介します。第5章:世田谷のアトリエから美術、文学、音楽、演劇、映画など、様々な分野の文化人が居を構えた世田谷。区内に在住した美術家には日本の美術界を牽引した人物が多く含まれ、展覧会、イベントやワークショップといった様々な事業により地域の美術と文化状況を紹介してきました。開館の年から定期的に世田谷の作家の回顧展を開催するほか、2020年から24年には「美術家たちの沿線物語」と題し、区内を走る鉄道とその各沿線に居住する作家たちをとりあげた展覧会を開催しています。本章では、過去に個展を開催した作家を中心に、世田谷の地で生まれた多彩な表現をご紹介します。第6章:学校と美術館世田谷美術館では開館の1986年より、当時はまだ珍しかった「教育普及事業」に力を入れてきました。なかでも、世田谷区立の全小学校4年生を授業の一環として受け入れる「世田谷区立小学校美術鑑賞教室」は全国的に先駆けて行われたプログラムで、今日まで続いています。この40年間に、学校と美術館が連携した子どもたちへの取り組みについてご紹介します。参加コーナー:セタビとワタシ年表美術館の年表に、来館された方々のセタビでの思い出を貼って頂く参加コーナーです。子どもの初めての美術館体験、若い頃デートで来館した時の写真など、あなたのセタビの思い出を展示しませんか?【関連パフォーマンス事業】「偶戯を巡る2026/オシラサマを巡る旅」長井望美(人形遣い・人形美術家)と藤原佳奈(戯曲作家・演出家)による人形芸能のルーツを辿る研究型実践プロジェクト。「世田谷美術館×アートネットワーク・ジャパン Performance Residence in Museum 2023-24」への参加が契機となり発足。会期中に展示・パフォーマンス・オープンラボなど様々なイベントを開催します。詳細は美術館イベントページをご覧ください。
企画展(終了)
-光あふれるこの惑星は、緑豊かな植物の星-人は植物をどのように描いてきたでしょう。緑豊かな風景画、色とりどりの美しい花々、植物をモチーフにした作品は数多くあります。人を含めて動物は植物無しに生きていくことができません。植物はわたしたちの栄養となり、薬となり、衣服となり、住まいとなり、きれいな空気を作り、目を楽しませ、心を癒す存在でもあります。動物が誕生するよりもはるか昔にこの惑星のすみずみに根を張り、雄大にひそやかにわたしたちを見守ってきたかのような存在。この展覧会では、セタビのコレクションから古今東西、様々な手法で植物を表現した作品約130点をご覧いただきます。植物への感謝と敬意、そして愛、時に畏怖の思い溢れる作品によって、わたしたち人と植物の関係を考える機会になればと思います。【展覧会のみどころ】1,出品作品は多種多様!およそ半数が、収蔵後初の公開誰にとっても身近なテーマである植物は小さなお子様から大人の方まで楽しめます。アンリ・ルソーや北大路魯山人など、世田谷美術館を代表する定番コレクションに加え、今回展示の約5割が初公開作品。油彩、屏風、掛軸、版画、彫刻、工芸、写真、スケッチと、ジャンルも多彩な作品が展示され、植物の表現の多様さもじっくり味わえます。2,梅や桜が開花する早春の砧公園と「セタビの森」、ふたつの散策を楽しめます世田谷美術館は、四季折々の自然が楽しめる広大な砧公園の一角にあります。早春の光と風の中、森のような公園でゆっくりと散策を楽しみ、美術館に着いたらまた別の森に入り込む…そんな楽しみ方ができるのも、豊かな自然環境に恵まれた世田谷美術館ならではの贅沢さです。3,アートの普及活動に力を入れてきた美術館ならではの、圧巻の子どもたちの作品1986年の開館以来、世田谷区立小中学校の子どもたちの来館を毎年約8000人迎え入れ、子どもたちを案内する「鑑賞リーダー」とよばれるボランティアが現在400人以上活動する世田谷美術館は、地域に密着した教育普及活動を行う美術館の草分け。本展では、そのような数十年にわたる学校との連携事業を活かし、区内の小学校とのコラボによる子どもたちの制作した1200点以上の植物作品を展示いたします。子どもたちの生命エネルギーにあふれる作品は、来場者のみなさまにもきっと元気をもたらすことでしょう。4,見たら描きたくなる・・・そんな来場者のための参加コーナーがあります多彩な作品を見終わったあと、自分でも何か表現してみたくなることはありませんか?本展では、来場者のみなさんが自由に創作できるコーナーを設けます。その他、関連企画などももりだくさん。詳細は随時当館ウェブサイトでお知らせします。【展示構成】第1章 森林樹木、木々を描いた作品が展覧会の導入となります。それは、まるで深い森に迷い込んだかのよう。出品作品:吉田善彦《武蔵野月の出》、戸谷成雄《森Ⅳ》など第2章 風景森や山や公園など、自然の景観を捉えた作品。出品作品:アンリ・ルソー《散歩(ビュット=ショーモン)》、カミーユ・ボンボワ《花咲く川の支流》、向井潤吉《不詳(風景)》など第3章 庭園人の暮らしと共に身近なところに生きる植物たちを描いた作品。出品作品:塔本シスコ《春の庭》、北大路魯山人《雲錦大鉢》、岸波百草居《写生(野菜)》など第4章 花園植物を描いた作品で一番多いのは「花」をモチーフとしたものなのではないでしょうか?セタビコレクションから選りすぐりの“名花”がずらり並びます。出品作品:モーリス・ド・ヴラマンク《花瓶の花》、シュザンヌ・ヴァラドン《不詳》、荒木経惟《花曲》、小磯良平《静物(花)》など第5章 楽園それは、緑豊かに光にあふれたこの世のものならぬ幸せな場所。ここでは、楽園や光をテーマにした作品をご覧いただきます。出品作品:アンドレ・ボーシャン《地上の楽園》、イヴァン・ラブジン《神秘な光》など第6章 エピローグ:みんなでつくるセタビの森(無料スペース)本展のクライマックスは、1200名を超える区内小学校の子どもたちによる植物の作品が天井を飾ります。降り注ぐ生命のエネルギーをご体感ください。また、このコーナーでは、どなたでも葉っぱや花など植物の作品を描いて、壁の木々に貼りだすことができます。

企画展(終了)
日々愛され使われた器、今日を生きるため描かれた絵画。 本展では、世田谷美術館のコレクションの柱をなす北大路魯山人の器と、アンリ・ルソーなど「素朴派」といわれる人々の作品を紹介します。篆刻、書画、陶芸、また料亭のディレクションなどを自在に手がけた才人ながら、毀誉褒貶の激しかった北大路魯山人(1883-1959)。そんな作家を長年支援した世田谷の実業家・塩田岩治が、妻サキとともに愛用した味わいぶかい魯山人作品は、「塩田コレクション」として当館に寄贈されたものです。ルソーやアンドレ・ボーシャンといった素朴派の描き手たちは、おのおのの人生を歩むなか、独学で表現を突きつめました。不思議な魅力をもつ彼らの作品は、生きることと表現することの分かちがたい結びつきを示すものとして、当館の活動のシンボルにもなっています。本展では魯山人の陶磁器など約50件、フランス、東欧、米国、日本などで生まれた素朴派絵画から約50点を精選。展示室の窓外に広がる自然も楽しみながら、日々創造的に生きることに思いをめぐらせる、またとない機会となるでしょう。〈ふれて、知る。「触図」体験コーナー〉当館は、視覚障害者の美術鑑賞に関する講演会を長らく開催してきたことをきっかけに、ルソーなどの作品の「触図」(手でふれて読み解く図)を制作しました。会場出口で実際にふれることができます。※手指消毒液を常備しております。触図制作:NPO法人視覚障害者芸術活動推進委員会
企画展(終了)
パリの入市税関に22年間勤めながら、幻想的な独自の世界を創造したアンリ・ルソー。日本にも多くのファンをもつ“税官吏ルソー”の作品4点を出発点に、ルソー以降、世界中で見出された「素朴派たち」、そして心の中に深い闇を抱えながらも、創作に生きる意味を見出した「アウトサイダーたち」の作品を展示します。特に美術の専門教育を受けず、ただ描きたいという強い衝動によって創作を行った素朴派やアウトサイダーたちは、どのような経緯で作品をうみだすに至ったのでしょうか。本展では、開館以来、素朴派とアウトサイダー・アートに注目してきた世田谷美術館のユニークなコレクションによって、何が彼らを創作に導いたかをさぐります。「余暇」「晩年」「放浪」「心の中」などのキーワードをもとに、関連する近現代の作品も合わせて約140点を展示。美術を専門とするわけではなく、ごく普通の日常生活をおくる私たちにとって、美術とともに生きるとは何かを考える企画です。
企画展(終了)
「夢」をキーワードに、ルソーの魅力とその影響を探る 世田谷美術館は、今年開館20周年を迎えます。1986年に「芸術と素朴」展をもって開館。以来、芸術における素朴なるもの、ひいては芸術における初心とは何かを問いかけることを活動の核としてまいりました。この秋、世田谷美術館では、20周年を記念して、活動の象徴的な存在ともいえるアンリ・ルソーを正面からとりあげる企画展を開催いたします。この不思議な魅力にあふれる画家の世界をご紹介すると同時に、アンリ・ルソーが私たち日本人にどのように捉えられてきたのかを検証し、ご紹介する企画です。素朴なる一老画人の見た夢は、いかにして日本にたどり着き、現在の私たちの心に触れるのでしょうか。そして、ルソーの夢は、日本の芸術家たちにどのような夢を描かせたのでしょうか。本展においては、第1章で日本のコレクションに入ったルソー作品、第2章でルソーに続き、素朴派の発掘の端緒を開いた「聖なる心の画家たち」の作品、第3章で日本近代の画家・写真家とルソーの関わり、そして終章として、現代作家とルソーをそれぞれ紹介展示いたします。ルソーの人と作品が内包する「夢の力」を多くの皆様にご鑑賞いただければ幸いです。

ミュージアム コレクション(終了)
ミュージシャンでもある大竹伸朗 。実験的な音楽も手掛けたデュビュッフェ 。自ら作曲して楽譜も出版したルソー 。不思議な楽譜を作品に描いたヴェルフリ 。レコード・ジャケットをデザインしたラウシェンバーグ など。音楽と美術をテーマに、新たな視点で収蔵品をご紹介します。※小冊子の配布は3月27日にて終了しました。

イベント
〈偶戯を巡る〉は 、人形遣い・人形美術家の長井望美と戯曲作家・演出家の藤原佳奈が人形芸能のルーツを辿る研究型芸術実践プロジェクトです。2024年より「日本人形芸能の先祖ではないか?」と言われてきた東北の民間信仰「オシラサマ」を取材してきました。「オシラサマ」から見えてきた、ヒトと“ヒトガタ” の関係性。今回は文化人類学者の山中海瑠とボイスパフォーマーの中ムラサトコを迎え 、リサーチの成果を展示・パフォーマンス・オープンラボとして発表します。●チラシは→こちら(PDF)●予約申込は、下記の各イベント情報のリンクより ※2026年1月16日(金)10:00より受付開始【展示】「オシラサマ」の取材旅を写真、絵、語りなどで辿る展示。※オシラサマ実物の展示はございません。日時:2026年2月21日(土)-3月22日(日)10:00-18:00 ※休館日:毎週月曜日(2月23日 [月]は開館、ただし2月24日[火]は休館。)会場:世田谷美術館地下廊下 ※観覧無料 【オープニングトーク】オシラサマを巡る旅のはじまりプロジェクトメンバーと担当学芸員によるトーク。企画の経緯や 取材秘話、創作プロセスなどをお話します。日時:2026年2月21日(土) 15:30-17:00出演:長井望美、藤原佳奈、山中海瑠、世田谷美術館学芸員 ※予定 会場:世田谷美術館1階講堂定員:140名 参加費:無料◎お申込みはこちら(1月16日(金)10:00より)→Googleフォーム(事前登録不要)【パフォーマンス】「オシラサマ」は、主婦や巫女など女性を中心に多様な信仰の広がりを見せてきました。取材を元にしたレクチャー、人形パフォーマンス、語りと歌で多層的に構成し、ヒトと“ヒトガタ”の信仰や、その関係性を掘り下げる上演を試みます。終演後、アフタートークも行います。日時:2026年3月20日(金・祝)/3月21日(土) 各日14:00-(開場13:30)出演:長井望美 、藤原佳奈、中ムラサトコ会場:世田谷美術館1階講堂定員:各日100名程度入場料:一般3,000円 / 学生2,500円 / 中高生2,000円 / 小人(3歳以上)1,500円※公演 70 分程度、アフタートーク 30 分程度を予定。◎お申込みはこちら(1月16日(金)10:00より)→Peatix(要事前登録)【オープンラボ①】棒からはじめる人形遣い現代の人形劇では、人形ではなく様々なオブジェクト(物体)を操る表現も生まれて います。一本の棒から始まった「オシラサマ」。人形遣いの長井望美とともに、一本 の「棒」と「ヒト」との出会いから生まれるパフォーマンスに挑戦してみましょう。日時:2026年3月8日(日)14:00-16:00/3月22日(日)10:30-12:30講師:長井望美 会場:世田谷美術館地下創作室 定員:各日8名(対象:10歳以上) 参加費:2,500円◎お申込みはこちら(1月16日(金)10:00より)→Peatix(要事前登録)【オープンラボ②】オシラサマから現代の祈りを考える東北取材でのエピソードやオシラサマについての語りなどを参加者のみなさんと シェアしつつ、「現代における祈り」についてじっくり考えるラボです。日時:2026年3月22日(日)14:00-16:00進行:藤原佳奈会場:世田谷美術館地下創作室 定員:各日8名参加費:2,000円◎お申込みはこちら(1月16日(金)10:00より)→Peatix(要事前登録)【「オシラサマ」とは】東北地方広域に古くから伝わる民間信仰の神です。木棒上部に頭を彫り、布を重ね着された対の神像は、女性を中心に家庭内で信仰され、多様な姿形や信仰様相の広がりをみせます。民俗学者の柳田國男が『遠野物語』で紹介したことでも知られています。「オシラサマアソバセ」と呼ばれる儀式から、人形芸能の元祖的な姿なのでは ないかと言われてきました。【〈偶戯を巡る〉とは】「偶」とはヒトガタ・人形、「戯」とは遊び・演劇の意。人が人形 をつくり、それを あやつり、他者に示す営み「偶戲」(ぐうぎ)を巡り、取材、報告、創作上演を重ねる プロジェクト。こども部屋の人形遊びから出発し、「人間の生命を映す友人、人形」 と旅を続ける人形遣い・人形美術家の長井望美と、様々な場所で「劇場」の機能を 思考し、実践を重ねる戯曲作家・演出家の藤原佳奈が 2024 年より活動開始。X:@guugiwomeguru Instagram:@guugiwomeguru 報告ノート(note):https://note.com/guugiwomeguru・長井望美(ながい のぞみ)©明石真由美人形遣い・人形美術家。人形劇団ねむり鳥主宰。こども部屋の人形遊びから出発し、現在でも「人間の生命を映す友人、人形」と旅を続ける。人形と人が共に演じる表現行為の可能性を個人性と背景文化の両面から探究。他分野アーティストとの共同創作、地域会場を巡る夏休みツアー、フランス、ロシアなど海外フェスティバルでの上演を展開。日本の人形劇はどこから来て、どこへ向かうのだろう。起源を辿り、未来を思うこと。わたしたちが今どこにいるのか、地図を描くこと。https://www.nemuridori.com/・藤原佳奈(ふじわら かな)戯曲作家・演出家。わたしたちの〈はたらき〉を聴き、再編し、上演の場をひらく。長野県松本市と東京都世田谷区を拠点に活動。能楽堂や取り壊し直前のアパート、居ぬきスナックなど様々な場所で「劇場」の機能を思考し、実践を重ねる。近年携わった作品は、高校生と創る演劇「Yに浮かぶ」(2020)、OriHimeプロジェクト「星の王子さま」(2021)、「夜明けに、月の手触りを」から、展(2023)等。「世田谷美術館×アートネットワーク・ジャパン Performance Residence in Museum 2023-24」滞在アーティスト。2024年秋より劇場実践プロジェクト「松のにわ」を始動。https://lit.link/matsunoniwa・中ムラサトコ(なかむら さとこ)ボイスパフォーマー、映像作家。変幻自在なボイスパフォーマンスと、哀愁漂う足踏みヲルガン弾き語り、はたまたエネルギー炸裂の太鼓叩き語りの歌い手として活躍。ダンス、演劇、絵画、映像など多岐にわたるアーティストとのジャンルレスな公演活動や作品制作を行なっている。乳幼児の為の芝居や、アートワークショップなど、子ども達との関わりの中での表現を特に大切にしている。近年は音楽活動を通じて知り合った表現者達を題材とした映像作品を制作中。https://satokotokotoko3.amebaownd.com/・山中海瑠(やまなか かいる)文化人類学者・人形劇研究者。名古屋大学人文学研究科博士後期課程(文化人類学分野)在籍。日本学術振興会特別研究員(DC1)。民俗芸能から現代演劇まで、国内外の多様な人形劇実践に注目し、「生命とは何か」「人間とは何か」といった根源的な問いに取り組んでいる。主な調査地は日本とヨーロッパ。https://researchmap.jp/yam_kyle制 作 柴田聡子 記録写真 澤田光伸 宣伝美術 内田涼 担当学芸員吉田絵美、木暮絵理(世田谷美術館)

イベント
●プログラム特設サイト(note)はこちら(外部サイトへリンクします)●本イベントチラシはこちら(PDF)「Performance Residence in Museum」は、身体表現やパフォーマンス表現を行う若手アーティストを対象としたアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムです。創造環境・活動のフィールドを拡張し、幅広い視野で自身の作家性を追求し表現する、アーティストの支援・育成を目指し、2022年から実施。滞在アーティストは、世田谷美術館の空間や事業、働く人や訪れる人との交流やリサーチを通じて、自身の表現手法や作家性に向き合う時間を過ごしています。この度、これまでの滞在アーティスト4名による、トークセッションと美術館ツアーを開催します。自身の専門とは異なるジャンルの施設にレジデンスすることで得られた気づき、創作活動と生活の関係性、なぜアーティスト・イン・レジデンスが必要なのか?などについてのトークと、それぞれのアーティストが美術館の魅力を紹介する特別館内ツアーを実施します。「生活と芸術」の関係性を追求し、まもなく開館40周年を迎える世田谷美術館で、みなさまのご参加をお待ちしています。【同日開催!2026年度滞在アーティスト公募説明会】2026年2月8日(日)16:10~16:30 (予定) 世田谷美術館 講堂「Performance Residence in Museum 2026-27」の滞在アーティストは、公募による選出を予定しています。説明会では募集概要の説明と公募にあたっての留意点をお話します。トークセッションと合わせて、ぜひご参加ください。【参加アーティスト】額田 大志(ぬかた・まさし)作曲家、演出家、劇作家。東京藝術大学在学中にコンテンポラリーポップバンド『東京塩麹』結成。2023年の3rd Album『Goodbye』は、台湾のインディー音楽アワード「Golden Indie Melody Awards」にて「ベストアジアンクリエイティブアーティスト賞」にノミネートされた。2016年に演劇カンパニー『ヌトミック』を結成。「上演とは何か」という問いをベースに、音楽のバックグラウンドを用いた劇作と演出で、パフォーミングアーツの枠組みを拡張していく作品を発表している。『それからの街』で第16回AAF戯曲賞大賞、『ぼんやりブルース』で第66回岸田國士戯曲賞の最終候補作にノミネート。古典戯曲の演出でこまばアゴラ演出家コンクール2018最優秀演出家賞を受賞。その他にも小説、広告音楽、舞台音楽などを手がけている。https://www.nukata.tokyo/(外部サイトへリンクします)藤原 佳奈(ふじわら・かな)戯曲作家、演出家。2020年に世田谷区から長野県松本市に活動拠点を移す。劇場実践プロジェクト「松のにわ」の呼びかけ人。人や場に内在する〈はたらき〉に耳を傾け、上演の場へとひらく過程で、それらが自ずと再編されるのを待つ。集いの実験として、毎月最終水曜日に出居番丸西で「米はある!」を開催。人形芸能のルーツを辿るプロジェクト「偶戯を巡る」をはじめ、福祉や教育現場でのワークショップ、展示の企画、地域に継承された歌のリサーチなど、領域を横断した実践を通じ、現代において「上演」というメディウムがいかに機能し得るか、その可能性を探究している。多分野で協働しながら人間の身体へのまなざしを捉え直し、2025年から2027年まで3年をかけて上演へと向かう「アートプロジェクトひとひと」を実践中。 涌田 悠(わくた・はるか)短歌を詠むダンサー/振付家。3歳よりモダンダンスを始める。振付家として、“からだと世界の触れ合うところに生まれる言葉と踊りの関係性”に興味を持ち、2014年より自作短歌と共に踊る作品〈短歌deダンスシリーズ〉を展開。'17年『涌田悠第一歌集』が台北に招聘。'20年『涌田悠第三歌集』がSTスポット主催【ラボ20#22】にてラボアワード受賞。近年は異ジャンルアーティストと協働する街歩きリサーチによる創作に力を入れ、様々な自主企画にて長編作品を発表。地域での滞在制作や街中でのツアー型パフォーマンスの上演など創作の幅を広げている。ダンス未経験者や子どもを対象に、からだと言葉を使った街歩き短歌創作WSを開催。歌人として、【第四回笹井宏之賞】大森静佳賞受賞。haruka-wakuta.com(外部サイトへリンクします)村田 青葉(むらた・あおば)演劇ユニットせのび主宰/脚本家、演出家。盛岡市在住。「演劇は触媒であり、主役(変化が起きるもの)は観客自身である」という考えのもと、“ささやかな記憶”を題材に取り上げ、手触り感と温もりのある質感で立ち上げる。『@Morioka(僕=村田青葉の場合)』が、かながわ短編演劇アワード2021 戯曲コンペティションにおいてグランプリを受賞。2023年には「若手演出家コンクール2022」(優秀賞受賞)、「かながわ短編演劇アワード2023」、「第13回せんがわ劇場演劇コンクール」といった首都圏で開催された3本のコンクールに同年内での出場を果たす。2025年には「ストレンジシード静岡2025」「まちドラ!2025」(宮崎県三股町)に参加するなど、東北を拠点に活動の場を広げている。https://note.com/nobinobi_aoba(外部サイトへリンクします)
イベント(終了)
ふんわり浮かぶ夢のような作品をもとに、ダンスをつくりませんか?踊ったことのない人でも大丈夫!発表会は閉館後の「誰もいない美術館で」行います!
イベント(終了)
100円でルソーの作品をイメージしたカード、カンバッチなど、その場で参加して作ることができます。
イベント(終了)
『アンリ・ルソー楽園の謎』などの著書のあるルソー研究の第一人者、岡谷公二氏による講演会。
イベント(終了)
世田谷美術館に見たこともない夢のジャングルが出現!!ルソーの夢見たジャングルを立体で作って、絵の中にはいってみよう!

ミュージアムショップ
金太郎飴とコラボした商品。ソーダ味のおいしいキャンディで、お土産に最適の一品です。

ミュージアムショップ
ルソーの描いた「ビッシュの肖像」が立ち上がるスタンドメッセージカード。とてもユニークな一品です。

ミュージアムショップ
ルソーの描いた「散歩」をプリントした商品。シンプルなデザインで使いやすい付箋です。

ミュージアムショップ
チケットのほかにもポストカードや封筒もファイルできる優れもの。

ミュージアムショップ
ルソーのイラスト入りmaruman(R)のスケッチブック。赤・青・黄・ピンク・黒の全5種はかわいくて購入に迷ってしまいます。

ミュージアムショップ
ルソーのイラストが施されたオーガニックコットンのトートバッグ。肩かけタイプ。

刊行物
目次「「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」について」酒井忠康「ルソーの1世紀―アンリ・ルソーと日本の近・現代美術」遠藤望カタログI ルソーの見た夢II 素朴派たちの夢III ルソーに見る夢日本近代美術家たちとルソー(1)洋画日本近代美術家たちとルソー(2)日本画日本近代美術家たちとルソー(3)写真IV 現代のルソー像「清澄な夢―松本竣介とアンリ・ルソー」村上博哉「アンリ・ルソー憧憬―植田正治と日本光画協会の写真家たち」蔦谷典子「アンリ・ルソー年譜」編:石崎尚「展覧会関連年表」編:石崎尚「参考文献」編:髙嶋雄一郎出品目録奥付編集:世田谷美術館、愛知県美術館、島根県立美術館、東京新聞執筆:酒井忠康、遠藤望、髙嶋雄一郎、石崎尚、村上博哉、蔦谷典子、柳原一徳翻訳:マーサ・マクリントックデザイン:梯耕治制作:印象社発行:東京新聞、NHK、NHKプロモーション著作権:世田谷美術館、愛知県美術館、島根県立美術館、東京新聞、NHK、NHKプロモーション ©2006〔英訳を収録した別冊あり:© 2007 Setagaya Art Museum〕

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2020年5月より動画を公開し始めた世田谷美術館公式YouTubeは、2022年1月20日にチャンネル登録者数1000人を達成いたしました。現在公開している動画は2022年2月現在、84本となりました。チャンネル登録者数1000人達成を記念して、このたび84本の動画のなかから、子どもから大人まで楽しめる「動画を紹介する動画」を制作いたしました。ナビゲーターは、世田谷美術館ではおなじみの “あの方” が登場!! 世田谷美術館がお届けするディープな動画の世界を、どうぞゆっくりお楽しみください。【ゆっくり美術館】ルソー人形が紹介する<世田谷美術館YouTubeの世界>①キッズ&大人篇(約7分20秒) →ルソー人形が紹介する<世田谷美術館YouTubeの世界>をYoutubeで見るデジタルコンテンツ一覧にもどる→こちら

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この度、エントランスにガチャガチャを設置しました!中身は当館コレクションのアンリ・ルソー油彩画3点や魯山人のお皿6点、美術館の写真の10種類のカンバッチです。サイズは直径57mmと32mmの2種類あります。展覧会のチケットやミュージアムグッズの引き換え券が入っている「当たり」もいくつか入っています。定価は200円。さて、ネーミングですが、なぜ「応援ガチャ」なのか?実は、ガチャ1回で100円が美術館へのご寄付となります。この企画は当館のボランティア・鑑賞リーダーの提案から始まりました。もちろん、カンバッチもボランティアの制作です。100円もありがたいですが、応援のお気持ちが、力になります。初日の今日は、7名の方に応援をいただきました!これからも皆さんの美術館として頑張っていきます!温かい応援をお待ちしています。中身は当館コレクションのカンバッチちょっとレトロなガチャマシーン

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動画配信「世田美チャンネル」vol.17と18は、世田谷美術館コレクション選「器と絵筆―魯山人、ルソー、ボーシャンほか」をご紹介いたします。展覧会の見どころや展示作品の魅力などを、本展担当学芸員がご紹介いたします。●世田美チャンネル vol.17 「器と絵筆」展ツアーⅠ 魯山人 2021年1月24日公開→世田美チャンネルをYoutubeで見る●世田美チャンネル vol.18 「器と絵筆」展ツアーⅡ ルソーと素朴派 2021年1月30日公開→世田美チャンネルをYoutubeで見るデジタルコンテンツ「世田美チャンネル」にもどる→こちら
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「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢~稗田一穂氏に聞く」ゲスト:稗田一穂氏(日本画家)ナビゲータ:石崎尚(当館学芸員)-「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」展出品作家の稗田一穂氏は、戦後一貫して新しい日本画を制作してきました。世田谷区在住でもある稗田氏に、ルソーが日本画に与えた影響やご自身の作品について、お話を伺いました。※インタビュー中に言及されている稗田氏の出品作《豹のいる風景》1952年 当館蔵《そよ風》1951年 和歌山県立近代美術館蔵※セタビPodcastingについて
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「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢~小杉小二郎氏に聞く」ゲスト:小杉小二郎氏(洋画家)ナビゲータ:石崎尚(当館学芸員)-「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」展出品作家の小杉小二郎氏は、現在東京とパリにアトリエを構えて制作をされています。芸術家一家に生まれた小杉氏に、ルソーやパリについて、お話を伺いました。※セタビPodcastingについて
ミュージアム
世田谷美術館は、近現代の作品を中心に、日本国内はもちろん、海外の作品も含め、これまで約16,000点の美術作品を収集してきました。なかでも、素朴派などの作品や、世田谷区ゆかりの作家の作品は、コレクションの大きな柱となっています。また、美食家で、書、器といった様々な分野で才能を発揮した北大路魯山人の作品も、充実したコレクションとなっています。