世田谷の経堂かいわいは、昭和初期から新進の画家、彫刻家、美術評論家が数多く集まって、生き生きとした創作活動を展開した土地です。戦後間もなく、彼等は小田急沿線にアトリエを持つ仲間を巻き込んで、一つのユニークな親睦会を作りました。白と黒の会です。
「白と黒」というのは、美術の本源をなすデッサンをなすとも、あるいは各自もちよった新聞カットを指す言葉ともいわれ、初心を大事にしようという意図で命名されました。以来40年を経て、30余名のメンバーはそれぞれ美術界の第一人者として確乎たる世界を築きあげています。本展は、この美術グループを通して世田谷区に花開いた絵画、彫刻、工芸から演劇、映画、文学、社会思想にまで及ぶ幅広い活動を紹介し、その豊かな内容を検証しようとするものです。
「白と黒」というのは、美術の本源をなすデッサンをなすとも、あるいは各自もちよった新聞カットを指す言葉ともいわれ、初心を大事にしようという意図で命名されました。以来40年を経て、30余名のメンバーはそれぞれ美術界の第一人者として確乎たる世界を築きあげています。本展は、この美術グループを通して世田谷区に花開いた絵画、彫刻、工芸から演劇、映画、文学、社会思想にまで及ぶ幅広い活動を紹介し、その豊かな内容を検証しようとするものです。