これまで美術作品は、もっぱら目で見るだけの観賞品とされてきました。しかし、今日の様に「美術」というものが多様化し、社会に普及した時代においては見るだけの目的を超えて、更に身近で親しめるいわば身体で楽しめる体感的な作品もあっても良いのではないでしょうか。この展覧会は、こういった今日の美術が持つ新たな可能性を「遊びのこころ」をテーマに探り出してみようというものです。「遊び」は造形の原点であり、また人間が社会性を体得してゆくための本能的な行為でもあるのです。今回、8人の現代作家がその原点に立ち戻り、新たに作品を制作します。きっとそれらの作品には様々な「遊び心」が託されることでしょう。子供達により豊かな想像(創造)の世界を伝えるために、また大人の方にも「遊びの心」を取り戻していただくためにも、展示室は楽しさに溢れたプレーゾーンに変身します。