世田谷美術館では、開館当初より、毎年、世田谷区に在住する作家の制作活動を知っていただくための展覧会を企画して参りました。その展観は美術館が5周年を迎えるに至って、目覚ましい成果を上げています。また、年々、世田谷区内にとどまらず、日本美術全体の未来をも予見させるものとして、注目を集めるようになってきています。本年度も、現代日本美術を代表する美術家から20代の若手まで、総勢148名の作家のご協力を得、近作を一堂に御覧いただくことになりました。こうした絵画、彫刻、版画、工芸など幅広い分野にわたる最も新しい作品の数々は、一つの展覧会として結晶するだけでなく、今後の世田谷美術館の活動に直接活力を与えるものであることはいうまでもありません。