世田谷区用賀に居を構える林二郎は、今年9月で百歳を迎えます。若き日、東京美術学校で日本画を学ぶうちに、木の魅力とヨーロッパの家具デザインにひかれ、木工家具の制作に手を染めて以来80有余年、洋風家具の草分けの一人として、一貫して独自の趣味とヒューマニティーに裏付けられた物作りの道を歩んできました。林二郎の生活に寄り添う家具は、日本の家具デザイン史とはまた別の視点から、生活の中の心地よい美を我々に知らしめてきたのです。
世田谷美術館では開館以来、世田谷の地域性と生活美術の関わりに目を向けてきましたが、その一環として、このたび代表作40点余りにより、林二郎の木工作品の仕事を紹介するものです。
世田谷美術館では開館以来、世田谷の地域性と生活美術の関わりに目を向けてきましたが、その一環として、このたび代表作40点余りにより、林二郎の木工作品の仕事を紹介するものです。