芸術院会員であり、二科会を代表する作家である淀井敏夫は、50年以上にわたって世田谷に在住し、日本の彫刻会をリードするとともに、世田谷区の美術振興においても指導的な役割を果たしてきました。
日本の伝統的な木彫りをその出発点とする淀井は、東京美術学校に学び、以降、一貫して具象表現を重視しながら、モティーフとなる人間や動物の内面世界をするどく洞察し、確固たる表現によって、独特なフィルムを完成させてきました。また、今日においては珍しくなくなった公共空間における彫刻の設置にも、淀井は積極的に取り組み、その諸作品は、私たちの生活に潤いを与え、そして生活と美術を結びつける大きな役割を果たしています。
本展では、およそ80点の代表作に加え、創作のエスキースであり、また創作過程を知るうえでも重要であるデッサンなども併せてご紹介いたします。
日本の伝統的な木彫りをその出発点とする淀井は、東京美術学校に学び、以降、一貫して具象表現を重視しながら、モティーフとなる人間や動物の内面世界をするどく洞察し、確固たる表現によって、独特なフィルムを完成させてきました。また、今日においては珍しくなくなった公共空間における彫刻の設置にも、淀井は積極的に取り組み、その諸作品は、私たちの生活に潤いを与え、そして生活と美術を結びつける大きな役割を果たしています。
本展では、およそ80点の代表作に加え、創作のエスキースであり、また創作過程を知るうえでも重要であるデッサンなども併せてご紹介いたします。