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企画展(終了)
宮本三郎は、昭和洋画檀を支え、偉大な足跡を残しながら、激動の時代を彩った画家です。昨年(1998年)世田谷美術館は、宮本三郎が昭和10年(1935年)以来、制作の拠点とした世田谷区奥沢のアトリエに眠り続けていた4000点に及ぶ膨大な作品群を、遺族より受贈しました。それらは代表作はもちろんのこと、多くの未発表作品を含み、宮本三郎の画業を克明に伝えるものです。 本展では、この作品群の中から油彩画約200点、デッサンなど約100点を一挙に公開し、宮本三郎の初期から絶筆にいたるまでの画業を回顧し、その華麗な世界の内奥をさぐろうとするものです。 明治38年(1905年)、石川県小松市に生まれた宮本三郎は、弱冠15歳で画家を志し、故郷を離れ、藤島武二や黒田重太郎、前田寛治、安井曾太郎らの指導を受け、昭和11年(1936)には二科会会員に推挙され、画家としての地歩をかためます。昭和13年には渡欧し、西洋美術の本質に対峙し多くの収穫を得ましたが、第二次世界大戦の勃発によって帰国を余儀なくされ、戦時中は記録画制作のために従軍し、「山下、パーシバル両司令官会見図」など、数々の話題作品を残しました。 戦後は色彩豊かな生命感溢れる女性を描いた代表作を手掛ける一方、金沢市立美術工芸大学、多摩美術大学などで後進の指導にあたる他、昭和22年(1947)には、戦後洋画檀の有力な一翼となった二紀会を、栗原信、田村孝之介らと共に創立に尽力するなど、戦後の洋画檀に大きく貢献し、昭和41年(1966)には芸術院会員に推挙されました。 宮本は69歳(1974)で他界するまで、その50年余りにわたる創作活動において、初期の安井曾太郎の強い影響は言うに及ばず、渡仏してドラクロワ、ドガ、モネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ボナール、モディリアーニ等、当時影響力のあった殆どあらゆる有力作家たちの作品を、自らの制作を通じて、つぶさに研究し、研鑽を加えていきました。そのあくなき探究心は生涯を通じて保たれ、優れた写実力を基礎に、華麗な色彩世界をはぐくみながら、実り豊かな世界を築きあげていきました。その多彩で豊饒な土壌が、今回の未発表作品群の公開によって如実に示されています。没後25年の時を経て今明かされる、華麗な世界の内奥をお楽しみ下さい。
ミュージアム コレクション(終了)
当館では開館以来、幅広いジャンルの作品を収集してきました。本展では、中川一政の洋画、中村哲の水彩、ジョルジュ・ヴェンガーの版画、佐藤忠良の彫刻、鈴木治の工芸など、近年収蔵された作品に、それぞれにまつわるエピソードを添えてご紹介いたします。
ミュージアム コレクション(終了)
ユーモア溢れる色と形が特徴の渡辺豊重。のびやかで踊るような文字の装丁で知られる平野甲賀。二人の版画作品の魅力を紹介。小コーナーでは宮本三郎の挿絵「大番」を展示します。*扇形小展示室展示 宮本三郎による「大番」挿絵原画
ミュージアム コレクション(終了)
女優・高峰秀子と画家たち 高峰秀子コレクション宮本三郎が描いた東宝ゆかりの女優たち東宝スタジオゆかりの作家たち戦前から戦後、東宝スタジオで映画美術などに携わった世田谷の画家や彫刻家などの作品を取り上げます。また東宝作品の映画にも多数出演した女優・高峰秀子旧蔵の梅原龍三郎らによる〈高峰像〉も展示します。小コーナーでは建築物の廃墟を撮影した宮本隆司の写真を紹介します。*コーナー展示 宮本隆司の写真
宮本三郎記念美術館 展覧会
宮本三郎が旅先で描いた作品は、のびやかで楽しげな雰囲気が漂い、アトリエで描かれた作品群とは違った魅力を持っています。そのとき、その場所の空気をはらんだ絵画の数々は、画家の生涯の旅路を辿るトラベローグともいえるでしょう。戦前、戦後と2度にわたる滞欧期の作品や、日本各地の風景画などを中心にご紹介します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
描写力に定評のあった洋画家・宮本三郎(1905-1974)は、色彩家(カラリスト)としての側面も併せ持っていました。色彩への鋭敏な感覚の表れは、ことに晩年の作品において顕著ですが、宮本の画業を通して感じとることのできるものです。赤・青・黄・緑など、作品を色調ごとに展示し、宮本の絵画における色彩の魅力に迫ります。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
洋画家・宮本三郎(1905-1974)の画業を振り返ると、めまぐるしいほどの画風の変遷に驚かされる一方で、短期間にひとつの主題を様々なヴァリエーションで描いていたことがわかります。モデルのポーズや小物の配置を試行錯誤したり、構図や表現上の実験を繰り返したり――その旺盛な探求心によって展開される、絵画の変奏曲をお楽しみください。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
洋画家・宮本三郎(1905-1974)が生涯を通じて愛したモティーフである花。その生活と制作の傍らには、常に花がありました。表面的な美しさや形態の再現にとどまらず、本質と実体を追求して描いた宮本の「花」は、静物画の域を超え、自律する存在として鮮烈な輝きを放ちます。時代ごとの女性像も織り交ぜてご紹介します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
洋画家として西洋美術を参照しつつも、日本の美術家としてのアイデンティティを強く意識し、そのあるべき姿を模索した宮本三郎(1905–1974)。多くの洋画家が行き当たったこの問題に、宮本はどのように向き合ったのでしょう。画題や技法の選択からその芸術観まで、さまざまな視点から、その作品世界のなかに浮かび上がる「日本」を探ります。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
古典から同時代の20世紀まで、西洋美術に深く学び、自らの制作に活かした宮本三郎(1905–1974)。油彩を扱う洋画家として、西欧圏の絵画や文化に抱いた共感と憧憬は、その画業全般からみてとることができます。2度にわたる滞欧期の作品を軸としつつ、宮本がその絵画のなかに辿った西洋美術と、その先に続く制作の展開を追います。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
洋画家・宮本三郎の画業を、年間を通して2期に分け、その後半部をご紹介します。具象と写実表現を得意とした宮本三郎の、戦後美術と日本へのまなざしと態度は、どのように作品にあらわされたのでしょう。宮本が表現者としての葛藤を経て、円熟の晩年期へと転換してゆく道筋をゆっくりと辿ります。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
洋画家・宮本三郎 (1905–1974)の画業を、年間を通して2期に分け、その前半部をご紹介します。画家としての出発から初の渡欧期の作品、また従軍画家としての仕事と戦後にみつめた故郷の風景までを中心にご紹介ます。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
宮本三郎は、初期から晩年に至るまで、さまざまな女性を描きました。身近な存在から華やかな舞台で活躍するスターまで、描かれた女性そのひとに焦点をあてつつ、それぞれの時代の空気や気配もあわせて、宮本が描いた女性像の数々をご紹介します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
制作にあたって、丹念にデッサンを重ねることを常とした宮本三郎。 油彩画でも、同主題でモデルのポーズや構図を変えるなどして、自らに課したテーマを繰り返し試行していました。本展は、油彩画とそれに関連したデッサンを比較して展示するなど、制作の「過程」に注目します。〔担当学芸員によるギャラリートーク〕9月5日(土) ※新型コロナウイルス感染拡大抑制のために、中止いたします11:00より20分程度、参加費無料(観覧料別途)、事前申込不要
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
宮本三郎の郷里・石川県小松市で創設された、デッサンを対象としたコンクールの東京巡回展。入賞、入選作品あわせて約 50点を展示します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
人物を描くことの多かった宮本三郎ですが、風景も数多く残しています。故郷を描いたものから滞欧中のヨーロッパの風景、戦後の都会の様相を描いたものなど、様々なスタイルとタッチを駆使して描かれた作品の数々をご覧ください。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
宮本三郎が終生追求し続けたテーマである、花と女性。描かれた両者は、華やかに、逞しく生命力を放ちます。初期から晩年まで、画家が描くことの歓びをもって表現した、彩りも鮮やかな作品群を展覧します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
描写力に定評のあった宮本三郎ですが、それを際立たせたのは平坦(フラット)で装飾性の高い画面構成だったのではないでしょうか。本展は、その装飾性に注目して、初期から晩年の絢爛な作品世界へ到達するまでの画業の展開を追います。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
くつろいだ雰囲気のなかに人物を配した室内画や、終戦直後の時期に描かれた平穏な日常の風景。画家の私的な領域に踏み込むようなどことなく親密な空気の漂う作品群を、静物画なども織り交ぜてご紹介します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
宮本三郎の郷里・石川県小松市で創設された、デッサンを対象としたコンクールの東京巡回展。入賞、入選作品あわせて約50点を展示します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
描かれた人物の内面すら映し出す顔、観る人に場面をさりげなく物語る表情。宮本三郎が描いた「顔」に注目し、素描作品も豊富にまじえて展示します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
人間の「身体」をいかに表すか―美術の表現においてもっとも普遍的かつ根本的なテーマに、宮本三郎はどのように向き合っていたのでしょう。初期から晩年までの作品を通してそれを探ります。〔ギャラリートーク〕5月20日(土)11:00~(20分程度の担当学芸員による解説) 参加費 無料※観覧料別途 事前申込不要
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
従軍体験を経て、戦後、宮本三郎は二紀会を設立するなど、再出発に踏み出します。めまぐるしく画風を変えつつ、やがて神話を主題とした色彩豊かな絵画世界に至る足跡をご紹介します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
15歳で画家をめざし、17歳のとき上京した宮本三郎。最初期から終戦までに制作された作品を通して、画家として自立しようと奮闘した青年時代の軌跡をご覧いただきます。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
画家と写真家はどのように戦争を見つめ、表現したのでしょうか。戦後70年という節目を迎え、世田谷美術館収蔵品から、4名の作家による、戦争体験のあらわれた絵画と写真をご紹介します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
石川県小松市で創設された、“デッサン”を対象としたコンクールの展覧会。小松市立宮本三郎美術館と当館の二館で入賞及び入選作、約60点を展示します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
宮本三郎は、『アサヒカメラ』誌上で木村伊兵衛と連続対談を行うほか、写真雑誌の表紙の構成なども手がけました。宮本三郎と写真家との関係に焦点をあてます。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
宮本三郎は絵画制作を行うだけではなく、多数の美術論をその生涯で著しました。本展では宮本の言葉によって美術史や美術理論を学びつつ、その実践としての絵画をご覧いただきます。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
東京の風景や女優、踊り子、バレリーナを描いた1960年代初期の作品から、神話を主題にした作品まで、宮本三郎の色彩豊かで華やかな晩年の作品群を中心に紹介します。
宮本三郎記念美術館 展覧会(終了)
従軍画家として戦争記録画を描いた宮本三郎の戦時中の作品と、戦後疎開先の石川県や世田谷のアトリエに戻ってから制作した作品をあわせて紹介し、その作品の変化を検証します。