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企画展(終了)
ROCI(ロッキー)(RauschenbergOverseasCultureInterchange)とは、ポップ・アートの先駆者として世界的に著名なアメリカの美術家ロバート・ラウシェンバーグが、自ら「芸術による平和外交」と呼ぶ、国際的な共同制作による展覧会です。彼は5年間にわたり日本を含む世界22ヶ国を歴訪、それぞれの土地に固有の風土や人々と関わり合いながら制作を続けてきましたが、本展はその成果である多数の平面及び立体作品を、制作の模様や人々との交流を記録したビデオや写真と共に公開しようとするもので、メキシコ、チリ、ベネズエラ、中国、チベットに次ぐ、世界で6番目の開催になります。人間は芸術というメディアを通じ、もっと率直に分かり合えるはずだ、それが彼の信念なのです。
ミュージアム コレクション(終了)
ミュージシャンでもある大竹伸朗 。実験的な音楽も手掛けたデュビュッフェ 。自ら作曲して楽譜も出版したルソー 。不思議な楽譜を作品に描いたヴェルフリ 。レコード・ジャケットをデザインしたラウシェンバーグ など。音楽と美術をテーマに、新たな視点で収蔵品をご紹介します。※小冊子の配布は3月27日にて終了しました。
ミュージアム コレクション(終了)
本展は「ミュージアム コレクション特別篇」として、「グローバル化時代」をキーワードに、普段はあまり目にすることの少ない大型作品を中心に収蔵品を見つめなおした展覧会です。自国を離れて異国でも創作を展開したロバート・ラウシェンバーグ やデイヴィッド・ナッシュ 、ジャン=ミシェル・バスキア など、ワールド・ワイドに活躍する作家たちの作品をご紹介いたします。この展覧会は、2020年夏の東京オリンピック/パラリンピックに併せて企画されましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で順延となったもので、もともと当館のコレクションを紹介する目的でした。「グローバル化時代」をキーワードにしたのは、国際的なイベントの開催時にふさわしい展示を意図したからですが、80年代半ばに開館した当館のコレクションとしては、ふだんあまり目にすることの少ない海外および日本の現代美術の作家たちの大型作品にしぼった展示となりました。副題に謳ったように「コレクションで楽しむ世界旅行」という形容は、いささか大袈裟ですが、しかし、それぐらいの興味深い展示内容となっているのではないでしょうか。「グローバル化時代」となって、世界の現代美術の作家たちは、斬新な発想と冒険心に充ちた活動を地球規模で繰り広げました。そうしたなかに、もちろん国際的な評価を獲得した日本の作家たちも含まれています。その意味で日本および世界の現代美術のさまざまな潮流を見て取ることも可能です。そしてまた、この展覧会を介して創造的な文化・芸術を支える根本的な社会の仕組みが、本来、どうあるべきなのかを考えるきっかけにしてほしいと願っています。 (酒井忠康・世田谷美術館館長)
刊行物
目次あいさつ「R.O.C.I.展趣意書」ロバート・ラウシェンバーグ「R.O.C.I.日本展に寄せて」ドナルド・サフ「対談:象に作品をくくりつけたり……――ロッキー・プロジェクトを巡って」東野芳明、ロバート・ラウンシェンバーグ「ロバート・ラウシェンバーグ――ザ・モスト・リヴィング・アーティスト」ロバート・ヒューズカタログ出品目録奥付編集:世田谷美術館、R.O.C.I.翻訳:宝木範義, 塩田純一発行:世田谷美術館制作:フレックス©1986 世田谷美術館、R.O.C.I.