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さくら祭は、砧公園の桜を楽しめる季節に開催するイベントです。日頃、美術館を応援してくださるボランティアがワークショップやフリーマーケットなど楽しいイベントをたくさんご用意してお祭りを盛り上げます。 今回は、開催中の展覧会「美術家たちの沿線物語 小田急線篇」の関連で小田急電鉄株式会社にご協力いただき、コラボレーションイベントなども開催します。当館レストラン「ル・ジャルダン」のテイクアウトコーナーや群馬県川場村の出店も予定しています。 皆様のお越しをお待ちしております。 日 時:3月30日(土)、3月31日(日) 両日10:00~15:00場 所:世田谷美術館エントランス広場、地下創作室ほか(雨天の場合は館内)協 力:世田谷美術館友の会、鑑賞リーダー(美術館ボランティア)、世田谷美術館美術大学修了生※入場無料●チャリティ100円ワークショップ「もころんおでかけカンバッチ」 小田急電鉄子育て応援キャラクター「もころん」コラボワークショップです。もころんはお出かけが大好き!もころんと一緒に行きたい場所を想像して描いて、オリジナルのカンバッチを作ろう。売上は能登半島地震で被害に遭われた方たちへ寄付します。時間:さくら祭開催時間中 ※時間中随時受付場所:美術館エントランス広場定員:先着200名参加費:1個100円協力:小田急電鉄株式会社●小田急電鉄・もころんふれあいブース小田急の子育て応援キャラクターがやってきます!もころんシールがもらえる輪投げ(参加無料)や撮影コーナーなど。もころん登場日時:各日11:00~、13:00~、14:00~(各回20分程度、雨天中止)協力:小田急電鉄株式会社●フリーマーケット古着や雑貨の他、気軽に参加できるワークショップも開催します。時間:さくら祭開催時間中場所:美術館エントランス広場●イベント【1】ライブ&ワークショップ使い終わったプラスチック容器を楽器に変身させて、一緒に演奏しませんか?ギターと歌によるライブもあります!出演:池田諒(音楽家/ライブ担当)、伊佐治雄悟(美術家/ワークショップ担当) 日時:各日13:30〜15:00場所:エントランス広場、地下創作室など参加費:なし※楽器をつくるワークショップは13:30〜14:15随時受付(受付・会場:地下創作室)。 プラスチック容器(空になったシャンプー、食器洗剤、漂白剤などの容器)の持ち込み大歓迎!【2】ミュージアム・オリエンテーリング「ルソー人形くんと美術館でお花見スタンプラリー!」 指示書に従って美術館中をめぐり、さくらの花びらを集めよう。たくさん集めると展覧会のチケットなどが当たります。日時:各日11:00〜場所:本部テント対象:どなたでも参加費:なし※景品がなくなり次第終了過去のさくら祭の様子
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講し、その修了生を対象とした「ステップアップ講座」も毎年開催しています。また、当館公式YouTubeにて「通信講座」を動画でお送りしています。通信講座「自宅で毎日3分クロッキー」の講師は、彫刻家の三宅一樹さんです。2024年1月1日に新しい年への思いを込めて「書き初め」ならぬ「描き初め」をおこないませんか?1月1日元旦に描いたクロッキーの写真を1枚お送りください。次回の「自宅で毎日3分クロッキー」にてご紹介させていただきます。まずは、下記ブログページをご覧ください。●世田谷美術大学通信講座② 「自宅で毎日3分クロッキー」ブログ最新記事(12月22日)はこちら 次回の動画では、皆さんの作品をご紹介させていただきたいと思います。ずっと続けている方も、始めたばかりの方も、是非作品をお送りください(動画内で全部をご紹介はできないと思いますので、ご了承お願いします)。作品をお送りいただける方は、下のボタンの「参加する」から参加者登録をお願いいたします。登録いただいた方に4日以降、ご案内のメールをお送りしますので、そのメールにクロッキーの写真を添付してください。【締切:2024年1月4日(日)】※募集詳細は登録者の方にメールで直接お送りいたします。※携帯電話でドメイン指定受信を設定されている場合は美術館からのメールを受け取れるように設定をお願いいたします。●世田谷美術大学通信講座② 「自宅で毎日3分クロッキー」動画一覧はこちら
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砧公園の桜が楽しめる季節に、美術館全体で盛り上げるイベント「さくら祭」を4年ぶりに開催します。ワークショップやフリーマーケットなど楽しいイベントをたくさんご用意しています。皆様のお越しをお待ちしております。日 時:4月1日(土)、4月2日(日) 両日10:00~15:00場 所:美術館エントランス広場、地下創作の広場ほか(雨天の場合は館内)協 力:世田谷美術館友の会、鑑賞リーダー(美術館ボランティア)、世田谷美術館美術大学修了生※入場無料●100円ワークショップ「お絵かきカンバッチ」好きな絵を描いて世界にひとつのカンバッチを作ろう時間:さくら祭開催時間中 ※時間中随時受付場所:地下創作の広場、地下創作室定員:先着200名参加費:1個100円●フリーマーケット古着や雑貨の他、気軽に参加できるワークショップも開催します。時間:さくら祭開催時間中場所:美術館エントランス広場、地下創作の広場●イベント【1】くぬぎ広場リオープン・セレモニーお待たせいたしました。くぬぎ広場がリオープンします!2019年、大枝の落下のため、しばらく立入禁止となっていた「くぬぎ広場」。この度整備が完了し、リオープンを記念して4月1日にセレモニーをおこないます。再び、みなさまが美術館を訪れる時のしばしの憩いの場となれば幸いです。日時:4月1日(土)10:00場所:くぬぎ広場【2】オイリュトミー特別講座「はこぶね」発表会 「ノアの方舟」を題材としたオイリュトミー(運動による芸術表現)のワークショップの発表会をおこないます。※4月1日(土)のみ実施時間:14:00~14:30 開場13:30 (途中入退場不可)場所:当館講堂 定員:70名(先着)参加費:無料詳細はこちら【3】セタビの森のヌシお祀り子どもたちが出現させた「セタビの森のヌシ」が会場内をねり歩き、再オープンしたくぬぎ広場でお祀りをおこないます。※4月2日(日)のみ実施時間:13:45~14:00場所:美術館エントランス前広場~くぬぎ広場詳細はこちら【4】「蛙犬プロジェクト Frog Dog Project」 蛙犬inセタビの森不思議な動物〈蛙犬〉が会場内に現れます。遭遇をお楽しみに。日時:4月1日(土)10:05~11:40/14:30~15:00 ※10:05の回は「くぬぎ広場リオープン・セレモニー」が終わり次第開始 4月2日(日)11:30~12:00/14:30~15:00場所:美術館エントランス・ホール、エントランス前広場(屋外)ほか詳細はこちら過去のさくら祭の様子
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美術館のエントランス広場にてフリーマーケットを開催します。掘り出し物があるかも?小さいお子様が参加できるミニワークショップなどもおこないます。 ※雨天中止日 時:11月6日(日)10:00~15:00場 所:美術館エントランス広場、創作の広場(当館地下)協 力:世田谷美術館友の会、鑑賞リーダー(美術館ボランティア)、美術大学修了生
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講し、その修了生を対象とした「ステップアップ講座」も毎年開催しています。新型コロナウィルス感染拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。「自宅で毎日3分クロッキー」、講師は彫刻家の三宅一樹さんです。まずは、下記ブログページをご覧ください。●世田谷美術大学通信講座② 「自宅で毎日3分クロッキー」ブログ最新記事(12月22日)はこちら 次回の「自宅で毎日3分クロッキー」では、皆さんの作品をご紹介させていただきたいと思います。ずっと続けている方も、始めたばかりの方も、是非作品をお送りください(動画内で全部をご紹介はできないと思いますので、ご了承お願いします)。作品をお送りいただける方は、下のボタンの「参加する」から参加者登録をお願いいたします。【締切:2022年1月4日(日)】※募集詳細は登録者の方にメールで直接お送りいたします。※携帯電話でドメイン指定受信を設定されている場合は美術館からのメールを受け取れるように設定をお願いいたします。●世田谷美術大学通信講座② 「自宅で毎日3分クロッキー」動画一覧はこちら
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開館の翌年にあたる1987年以来、世田谷美術館で継続してきた年間講座「美術大学」。今年は特別編として、当館学芸員によるレクチャーを全12回、3ヶ月にわたってお届けします。学芸員が日々仕事・研究を進めるなかでの気づきや発見、「これは面白い」と感じたエピソードなどを織り交ぜながらお話しする予定です。"セタビ"ならではのラインナップで美術を学びませんか? みなさまのご参加をお待ちしています。
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講し、その修了生を対象とした「ステップアップ講座」も毎年開催しています。新型コロナウィルス感染拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。「自宅で毎日3分クロッキー」、講師は彫刻家の三宅一樹さんです。まずは、下記ブログページをご覧ください。●世田谷美術大学通信講座② 「自宅で毎日3分クロッキー」ブログ最新記事(10月23日)はこちら 次回の「自宅で毎日3分クロッキー」では、皆さんの作品をご紹介させていただきたいと思います。ずっと続けている方も、始めたばかりの方も、是非作品をお送りください(動画内で全部をご紹介はできないと思いますので、ご了承お願いします)。作品をお送りいただける方は、下のボタンの「参加する」から参加者登録をお願いいたします。【締切:10月31日(日)】※募集詳細は登録者の方にメールで直接お送りいたします。※携帯電話でドメイン指定受信を設定されている場合は美術館からのメールを受け取れるように設定をお願いいたします。●世田谷美術大学通信講座② 「自宅で毎日3分クロッキー」動画一覧はこちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講し、その修了生を対象とした「ステップアップ講座」も毎年開催しています。新型コロナウィルス感染拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。「自宅で毎日3分クロッキー」、講師は彫刻家の三宅一樹さんです。詳しくは、下記ブログまたはデジタルコンテンツページをご覧ください。●世田谷美術大学通信講座② 「自宅で毎日3分クロッキー」動画一覧はこちら ●世田谷美術大学通信講座② 「自宅で毎日3分クロッキー」ブログ最新記事(4月27日)はこちら 次回の「自宅で毎日3分クロッキー」では、皆さんの作品をご紹介させていただきたいと思います。ずっと続けている方も、始めたばかりの方も、是非作品をお送りください(動画内で全部をご紹介はできないと思いますので、ご了承お願いします)。作品をお送りいただける方は、「参加する」 から参加者登録をお願いいたします。【締切:5月11日(火)】※募集詳細は登録者の方にメールで直接お送りいたします。※携帯電話でドメイン指定受信を設定されている場合は美術館からのメールを受け取れるように設定をお願いいたします。
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世田谷美術館では開館以来、年間プログラム「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年、2021年と開催中止になったことをきっかけとし、このブログを通して「通信講座」もお送りしています。今回の「自宅で毎日3分クロッキー」は恒例となっている「描き初め」のお誘いです。年の始めのためしとて~という歌のように、新年の恒例行事として3年目になりました。今回も初参加の方も含め20名の方から「描き初め」が届きましたので、ご紹介させていただきます。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第25回(約42分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYouTubeで見る三宅一樹 描き初めクロッキー《母の肖像》 紙にボールペン三宅一樹 描き初めクロッキー《母の肖像》 紙にボール…初めて母をクロッキーしました。母の心身不調に伴い、その対応に終始したお正月。クロッキーは、その時その状況を正直に反映している、ということを実感する描き初めとなりました。(文:三宅一樹)講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期過程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。論文:2021年「純粋素描論」(『多摩美術研究 第10号』掲載)近年の個展:2019年・2021年壺中居(日本橋)、2023年中村屋サロン美術館(新宿)など。●掲載誌information『美術の窓』 3月号 (2024年2月20日発売)立島惠氏(佐藤美術館学芸部長)が連載執筆されている作家インタビュー「作家行路」に、今号は私・三宅が取材を受けました。特に美術を志したばかりの頃を中心にお話しさせていただいております。作家の最初期から現在までの活動経緯を紐解く、6頁の対談です。●展覧会information「顕神の夢 – 幻視の表現者」会期:2024年1月5日(金)~2月25日(会場:碧南市藤井達吉現代美術館(愛知県)全国巡回の最終展覧会です。各会場の特徴を活かした展示の工夫によって、新たな発見が見られます。三宅は《スサノオ》《那智の多氣》《root1》の3点を出品しています。碧南市WEBサイト(外部リンク)デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講してきました。新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年、2021年と開催中止になったことをきっかけとし、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。今回の「自宅で毎日3分クロッキー」は恒例となっている「描き初め」のお誘いです。年の初めに心新たにクロッキーを描きましょう。次回の動画では皆様の「描き初め」をご紹介させていただきたいと思います。しばらくお休みされていた方も、まだ始めていない方も、この機会にいかがですか?聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第24回(約14分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYouTubeで見る【描き初めのお誘いと作品募集】2024年1月1日に新しい年への思いを込めて「書き初め」ならぬ「描き初め」をおこないませんか?1月1日元旦に描いたクロッキーを1枚お送りください。次回の動画にてご紹介させていただきます。作品をお送りいただく場合はこちらのイベントページから参加登録をお願いします。「描き初めクロッキー」募集要項 ※参加登録は上記イベントページにて2024年1月4日(木)までに参加登録された方にご案内メールをお送りします。そのメールに以下の条件のクロッキーの写真を1枚添付して2024年1月5日(金)までにお送りください。・2024年元日(またはお正月三が日)に描いた1枚をお送りください。・写真を見て描くことは避けてください。ご自身の眼で直接見て描くことが大切です。・題材、画材、大きさも自由です。・上手である必要はありません。・“作品化”する必要はありません。・適度に高画質でご送付いただけますと助かります。三宅一樹 クロッキー《機内窓より比叡山琵琶湖上空》 …飛行機内からのクロッキーです。飛行高度が低い国内線では、鳥の眼のように地形を観察できるので、私にとっての楽しみの一つです。山なみも雲海も美しく、見飽きません。写真は撮らず、肉眼で観察しています。機内で絵を描く人は珍しいようで、気がついたCAさんはびっくりされていました。お正月休暇、帰省や旅行で飛行機に搭乗される方も多いと思います。機内クロッキーという意外な楽しみ方もおすすめですよ。三宅一樹 クロッキー《おしくら愛猫》 紙にボールペン…我が家の愛猫たちが、円形のベッドにぎゅうぎゅうに入って暖をとっているところです。薄陽射す窓辺の、おしくらまんじゅうのベッドは冬の風物詩。この何気ない日常が、どれほど愛おしく、幸福なことでしょう。三宅一樹 着彩クロッキー《丹沢山麓日暮ひこうき雲》 …晴れた冬の夕暮れは、なんと美しいのでしょう。澄んだ空気のためか、残照が神々しく感じます。私は常にクロッキー帳とボールペンを持ち歩いていますが、この日暮れのような微妙な色を捉えるのはペンでは難しいのでパステルを使いました。現場で要点をメモしながら目に光景を焼き付けて、アトリエでその記憶をたよりに着彩描画しています。(文:三宅一樹)講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期過程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。論文:2021年「純粋素描論」(『多摩美術研究 第10号』掲載)近年の個展:2019年・2021年壺中居(日本橋)、2023年中村屋サロン美術館(新宿)など。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった2020年より、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。今回の「自宅で毎日3分クロッキー」は群馬県川場村からお送りします。世田谷美術館では三宅さんを講師に2009年から世田谷区の友好都市である川場村で「美術という視点で自然豊かな川場村を堪能する」ワークショップをおこなっています。今年は4年ぶりの再開となり、りんご園にてりんごを描くという内容でおこないました。その中で三宅さんより、現場に身を置いて絵を描く大切さについてお話を伺いました。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第23回(約11分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYouTubeで見る三宅一樹:デッサン《たわわに実る林檎》紙にコンテ三宅一樹:デッサン《たわわに実る林檎》紙にコンテ爽やかな秋晴れの空の下、たわわに実る林檎に囲まれてデッサンする小確幸。何よりも大切なことは、現場に身を置き、自分の眼でモノを見ることだとあらためて実感しました。林檎の生命力、りんご農家さんの弛まぬ工夫と熱意。自然とヒト、双方の美しい結晶が眼前に。(文:三宅一樹)講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。論文:2021年『純粋素描論』(「多摩美術研究 第10号」掲載)。近年の個展:2019年・2021年壺中居(日本橋)、2023年中村屋サロン美術館(新宿)など。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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当館の年間講座「美術大学」で2005年より映画ワークショップの講師をつとめていただき、身体表現のワークショップやパフォーマンス公演の記録映像なども撮影していただいている映画監督、杉田協士さん。映画監督の杉田協士さん 撮影:鈴木理絵杉田監督の最新作である長編映画『彼方のうた』が、第80回ヴェネチア国際映画祭のヴェニス・デイズ部門に正式出品されます!2021年に、前作である『春原さんのうた』が、第32回マルセイユ国際映画祭においてグランプリ・最優秀俳優賞・観客賞の三冠を受賞したことも記憶に新しい杉田監督。さらなる快挙、本当におめでとうございます!『彼方のうた』の主人公は、書店員である春(小川あんさん)。助けを必要としている見知らぬ人のことを思い、手を差し伸べ、丁寧に関係を築いていこうとする春が、こどもだった頃に声をかけたことのある雪子(中村優子さん)と剛(眞島秀和さん)に時を経て再会し、それぞれの関係が動き出していくという物語。『彼方のうた』より、左から雪子役の中村優子さん、春役… 杉田監督は近年、短歌を原作とした『ひかりの歌』(2017年)や前述の『春原さんのうた』(2021年)を手がけていますが、今作は、デビュー作である『ひとつの歌』(2011年)以来のオリジナル作品となるそうです。実は、この作品に世田谷美術館も深くかかわっています。ポスタービジュアルを見て気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、春がいる場所は当館地下階にある「創作の広場」。当館の映画ワークショップでもよくこの場所をロケ地とし、撮影を行なっていますが、まさにその場所で『彼方のうた』のあるシーンの撮影も行われました。実際に撮影現場に立ち会わせていただき、杉田監督と長年続けてきた映画ワークショップの状況とも重なる、なんとも不思議な感情に包まれました。これまでのご縁や活動が巡り巡って『彼方のうた』にも通じていることを想うと、大変感慨深いものです。映画ワークショップでは、「ただそこにあるもの/できごと」と向き合うこと、記録することを大切にした実践を展開されている杉田監督。ワークショップでのそのような取り組みからも、静かなまなざしで世界をとらえつつ観る者の心に強い感銘を与える、杉田監督の映画作品の魅力を度々感じていました。『彼方のうた』の国内での劇場公開は2024年で、動画配信プラットフォームでも配信予定とのこと。公開が大変待ち遠しいです。また製作スタッフには、飯岡幸子さんが撮影、大川景子さんが編集として参加されています。お二人にも当館の映画ワークショップや記録撮影でご活躍いただいており、スタッフ陣にも大注目です。ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭と並び、世界三大映画祭の一つとして知られるヴェネチア国際映画祭。記念すべき第80回目となる今回は、イタリア時間の8月30日から9月9日まで開催され、杉田監督も出席予定です。ヴェニス・デイズは、革新性や探究心、オリジナリティ、インディペンデント精神などにあふれた作品がセレクションされる部門で、『彼方のうた』はそのコンペティションに出品されます。各国から多くの映画関係者が集い、どのような雰囲気のなか上映されるのでしょうか。会場の様子をうかがえる日も楽しみに待ちたいと思います。まずはみなさまに良き第一報をお届けいたしました。改めて、杉田監督おめでとうございます!杉田協士さんに関する当館Webサイトでの過去のコンテンツ・記事は、こちらよりご覧いただけます。■2021.12.15 「話題の長編映画『春原さんのうた』、当館ショップで前売り鑑賞券を好評発売中!」■2021.08.05 「【杉田協士監督本人の長文コメントあり!】『春原さんのうた』が三冠受賞! そのマルセイユ国際映画祭とは?」 ■2021.06.24 「祝! 杉田協士さんの新作長編映画『春原さんのうた』、第32回マルセイユ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品決定!」■2020.11.26 「セタビPodcasting Vol.63-64(杉田協士氏「作品のない展示室」クロージング・プロジェクト パフォーマンス「明日の美術館をひらくために」に関連した音声コンテンツ【前編】【後編】)杉田協士(すぎた きょうし)氏 プロフィール東京都出⾝。『ひとつの歌』(2011)、『ひかりの歌』(2017)がそれぞれ東京国際映画祭などへの出品を経て劇場公開。『春原さんのうた』(2021)が第32回マルセイユ国際映画祭にてグランプリを含む3冠を獲得、第70回マンハイム=ハイデルベルク国際映画祭ではライナー・ヴェルナー・ファスビンダー賞特別賞を受賞し、他にもサン・セバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭、釜⼭国際映画祭、サン・パウロ国際映画祭、ウィーン国際映画祭、FICUNAM、⾹港国際映画祭など世界各地の主要な映画祭を巡り、2022 年に劇場公開。第36 回⾼崎映画祭にて最優秀監督賞受賞。今作が⻑編4作⽬となる。
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった2020年より、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。(2022年度は規模を縮小して開催いたしました。)2023年、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。今年も参加者の皆様から「描き初め」をお送りいただきました。一年の計は元旦にあり。20名の描き初めをご覧ください。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第22回(約35分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYouTubeで見る20人の描き初め20人の描き初め三宅一樹:描き初めクロッキー《2023年元旦の自画像》 紙にボールペン三宅一樹 描き初めクロッキー《2023年元旦の自画像…鏡の向こうの自分自身と真正面から向き合うことの、なんと気恥ずかしく苦しいことよ。しかし、なんと意義深いものでしょう。今の自分は、いま、自分でしか捉えられないのです。一年に一回くらい、そんなことを想う日があっても良いのではないでしょうか。それに最も相応しい日、元旦。C.A. 描き初めクロッキー《元旦にぬくぬくと眠る猫は平和の象徴(未完成)》C.A. 描き初めクロッキー《元旦にぬくぬくと眠る猫…年頭から愛猫と過ごせることの喜びが伝わってきます。三毛の毛並みを、色鉛筆を寝かせて、優しく手で撫でるかのように描かれています。技法はその目的によって自然に採択されるのが最良です。愛撫から生まれた、見る側まで平和にしてくれるクロッキーです。幸せや美は、ごく身近な日常にあるのです。(文:三宅一樹)掲載誌information『美術の窓』2月号 特集「人物画」(2023年1月20日発売))特集内座談会「何でもござれ!人物画談義」にて、画家の高堀正俊氏、森吉健氏、塩谷亮氏と三宅による、作家同士ならではのトークが6ページにわたり掲載されております。何かご参考になりましたら幸いです。展覧会information三宅一樹 展 「拝啓、碌山殿。」中村屋サロン アーティストリレー第5回会場:中村屋サロン美術館会期:2023年4月19日(水)〜5月28日(日)休館日:毎週火曜日開館時間:10:30〜18:00(17:40最終入館)入館料:300円所在地:新宿区新宿3-26-13 新宿中村屋ビル3階アクセス:JR新宿駅東口から徒歩2分(東京メトロ丸ノ内線新宿駅A6出口直結)電話:03-5362-7508URL:http://www.nakamuraya.co.jp/museum/講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。論文:2021年『純粋素描論』(「多摩美術研究 第10号」掲載)。近年の個展:2019年・2021年壺中居(日本橋)など。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった2020年より、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。(2022年度は規模を縮小して開催しております。)前回よりだいぶ間が空いてしまった21回目ですが、今回は、その間にも毎日描き続けている三宅さんのクロッキーを抜粋してご紹介いただきました。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第21回(約36分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYouTubeで見る三宅一樹:クロッキー《愛猫佇み》 ボールペン、2022三宅一樹:クロッキー《愛猫佇み》 ボールペン、2022ごく稀に、生き生きした線で捉えられた画が生まれることがあります。対象への邪心なき眼差しでしょうか。描き込んだものや時間をかけたものが良いとは限らない、という一例です。もう一度描こうと思っても描けません。三宅一樹:《タツノオトシゴの取材デッサン》 ボールペン、2022三宅一樹:《タツノオトシゴの取材デッサン》 ボールペ…彫刻家である私は、作品制作を念頭にしたデッサンを行うことがあります。実際に観察することで理解ができ、形になっていくのです。三宅一樹:木彫刻《海松林のタツノオトシゴ》 榧に金箔・海松 2022三宅一樹:木彫刻《海松林のタツノオトシゴ》 榧に金箔…海中にたゆたうタツノオトシゴを、彫刻でどのように表現できるのかを考えあぐねていました。取材デッサンにて、しっぽでサンゴにつかまるという習性を発見したことで、それは解決しました。サンゴ(海松)は天然のものです。講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。論文:2021年『純粋素描論』(「多摩美術研究 第10号」掲載)。近年の個展:2019年・2021年壺中居(日本橋)など。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。今回は、前回の「2022年元旦の描き初め」でのお話を少し受け継ぎ、「クロッキー」と「デッサン」の共通点や違いについてお話いただきました。20回目にふさわしい、今までの総まとめのような内容となっています。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第20回(約47分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYoutubeで見る三宅一樹:クロッキーと着彩デッサン《鏡鯛》三宅一樹:クロッキーと着彩デッサン《鏡鯛》(左)「鮮魚店で、珍しい魚を見つけた喜び」→ボールペンでメモ=「クロッキー」(右)「名前の通り、カガミのような銀色に輝く美しさ」→ペンよりも絵具と筆のほうが追求しやすい=「着彩デッサン」三宅一樹:クロッキー《お内裏様とお雛様》 ボールペン三宅一樹:クロッキー《お内裏様とお雛様》 ボールペンもしご自宅で、雛人形を飾られている方がいっらっしゃいましたら、クロッキーされてみてはいかがでしょうか?描いてみることで、いままで気がつかなかった美しさにハッとすることでしょう。お嬢さんやお孫さんと、ご一緒に。ご多幸ありますように。講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。論文:2021年『純粋素描論』(「多摩美術研究 第10号」掲載)。近年の個展:2019年・2021年壺中居(日本橋)など。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。2022年、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。この講座も足掛け2年となりました。直接顔を合わせなくても、どこかに共にクロッキーを続ける仲間がいる、そんな講座もなかなか良いものではないでしょうか。さて今回は、前回呼びかけました「2022年元旦の描き初め」です。20名、25枚の新年のクロッキーをご覧ください。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第19回 前編(約20分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYoutubeで見る自宅で毎日3分クロッキー 第19回 後編(約24分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYoutubeで見るC.A:描き初めクロッキー《三毛模様探求》 鉛筆C.A:描き初めクロッキー《三毛模様探求》 鉛筆新年、まっさらな眼で観察し、発見した喜びが感じられます。三毛の模様を理解できるまで繰り返し鉛筆を走らせていたようで、そこには邪心がありません。量感も捉えられており、抱き上げたときの感触まで伝わってくるようです。愛猫に対する眼差しと、深い観察眼に満ちた、素晴しい描き初めではないでしょうか。(文:三宅一樹)講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。論文:2021年『純粋素描論』(「多摩美術研究 第10号」掲載)。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019年・2021年壺中居(日本橋)など。掲載誌information『美術の窓』2月号 特集「デッサン」(2022年1月19日発売)人物クロッキーのデモンストレーション取材が紹介されています。(特別ゲストモデルとして、あるバレエダンサーをアトリエにお招きしました。)ロダン、ミケランジェロの巨匠のデッサンについて、解説コラムも寄稿しております。クロッキーに励む皆様へ、何か参考になれば幸いです。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。今回も、皆さんからお送りいただいたクロッキーをご紹介させていただきます。今まで、1年半にわたって15本の動画でクロッキーを呼び掛けて参りました。クロッキーを続けてこられたなかで、改めてご自分のクロッキー帳を見直し、その中からその時の時間、お気持ちが凝縮されている1枚を選んでお送りいただきました。15名の方のクロッキーを3回にわたってご紹介させていただきたいと思います。今回はその3回目となります。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第18回(約34分)【描き初めのお誘いと作品募集】2022年1月1日に新しい年への思いを込めて「書き初め」ならぬ「描き初め」をおこないませんか?1月1日元旦に描いたクロッキーを1枚、1月4日(動画内で3日中とありますが、4日中で大丈夫です)までにお送りください。次回の動画にてご紹介させていただきます。作品をお送りいただく場合はこちらのページから参加登録をお願いします。三宅一樹:クロッキー《マンリョウ》 ボールペン三宅一樹:クロッキー《マンリョウ》 ボールペン2021年元旦のクロッキーです。お正月に相応しい、おめでたい赤いマンリョウの実。房が慎ましくこうべを垂れていました。新年最初の、ささやかな描き初めです。三宅一樹:クロッキー《鬼柚子三方》 ボールペン三宅一樹:クロッキー《鬼柚子三方》 ボールペンいただきものの大きな鬼柚子。恭しく三方に載せてみたところ、お正月感が満載。感動をすぐにクロッキー帳にしたためました。三宅一樹:着彩クロッキー《真鯵開干》 アクリル三宅一樹:着彩クロッキー《真鯵開干》 アクリル調理した食材は、すぐに食べるのが一番美味しい。しかし「食べる前に描く」という行為は、実は舌よりも前に「眼で味わっている」のではないでしょうか。講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。論文:2021年『純粋素描論』(「多摩美術研究 第10号」掲載)。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019・2021年年壺中居(日本橋)など。掲載誌information『美術の窓』2月号(2022年1月20日発売)巻頭特集「デッサンの基礎」について取材を受けました。アトリエでの人物クロッキーのデモンストレーションの様子を、約6ページで紹介される予定です。(特別ゲストモデルにあるバレエダンサーをお招きしました。)デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。今回は、皆さんからお送りいただいたクロッキーをご紹介させていただきます。今まで、1年半にわたって15本の動画でクロッキーを呼び掛けて参りました。クロッキーを続けてきた中で改めてご自分のクロッキー帳を見直し、その中からその時の時間、お気持ちが凝縮されている1枚を選んでお送りいただきました。15名の方のクロッキーを3回にわたってご紹介させていただきたいと思います。今回はその2回目となります。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第17回(約34分)三宅一樹:クロッキー《テナガザル移動中》 ボールペン三宅一樹:クロッキー《テナガザル移動中》 ボールペン動物園でのクロッキーです。動物は動き回るために、素早く捉える「眼」の訓練に最適です。最重要ポイントは写真を撮らないことです。撮影すると安心してしまい、よく見なくなってしまうのです。クロッキーをすることで観察が深まり、興味や楽しみはどんどん膨らみます。三宅一樹:着彩クロッキー《月食叢雲》 アクリル三宅一樹:着彩クロッキー《月食叢雲》 アクリルワクワクして待っていた天体ショー、皆既月食。蝕が最大になる予測時間帯、私が住む街の上空は曇り空…。しかし願いが届いたのか、しばらくすると雲が薄れ月が見え始めました。蝕の地球影と、それを覆う叢雲の織りなす複雑な色彩は、好天時には見られない神秘さでした。ニュース映像や写真を通してではなく、自分の眼で観察してこそ実感できる感動です。講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。論文:2021年『純粋素描論』(「多摩美術研究 第10号」掲載)。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019・2021年年壺中居(日本橋)など。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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第32回マルセイユ国際映画祭で三冠受賞するなど、世界的に注目されている長編映画『春原さんのうた』。当館も撮影の舞台となった話題作が、いよいよ2022年1月から、東京をはじめ、北は北海道から南は沖縄まで、全国の映画館で公開されます。『春原さんのうた』公式サイト映画『春原さんのうた』予告編脚本と監督を務めた杉田協士さんは当館とのかかわりが深く、三冠受賞などについては、すでにブログでもご紹介したとおりです。その後も世界各地の映画祭に選出されたこの作品をひとりでも多くの方にご覧いただこうと、当館のミュージアムショップでも前売り鑑賞券を発売中です(2022年1月下旬まで)。特典として、映画のシーンにインスパイアされたイラストをあしらった、オリジナルポストカード3枚がついてきます。作品の世界観にやさしく寄り添う絵は、イラストレーターのカシワイさんによる描きおろしです。『春原さんのうた』前売り鑑賞券の特典、オリジナルポス…せっかくですので、映画ポスターを貼ってチラシも設置して、と工夫をこらす店長。ミュージアムショップの一角に「春原さんコーナー」が出現写真の左下に写っているのは、映画にちらりと登場するパフォーマンス「明日の美術館をひらくために」の記録冊子。小さいけれど、当館のことがよくわかる写真集です。映画のささやかな謎解きにもなるかも? 前売り鑑賞券とあわせてお求めいただくと楽しいアイテムです。みなさまのご来店をお待ちしております。「明日の美術館をひらくために」記録映像(撮影=杉田協士、飯岡幸子)※当館で実現した国際コラボの能公演を映像作品化した「夢の解剖――猩々乱」(プロデューサー=杉田協士、ディレクター=大川景子、撮影=飯岡幸子ほか)は、2022年3月31日まで有料配信中です。
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このクロッキー講座が始まった2020年4月からのクロッキー帳は、現在7冊目。毎日楽しく描いています。無地のノートとボールペン、これだけで時を豊かに刻むことができるようです。(三宅一樹)世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。今回は、皆さんからお送りいただいたクロッキーをご紹介させていただきます。今まで、1年半にわたって15本の動画でクロッキーを呼び掛けて参りました。クロッキーを続けてきた中で改めてご自分のクロッキー帳を見直し、その中からその時の時間、お気持ちが凝縮されている1枚を選んでお送りいただきました。15名の方のクロッキーを3回にわたってご紹介させていただきたいと思います。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第16回(約30分)三宅一樹:クロッキー《愛猫日向ぼっこ》 ボールペン三宅一樹:クロッキー《愛猫日向ぼっこ》ボールペン猫が気持ち良さそうに日向ぼっこして寝る姿には、こちらまでほっこりさせられます。何気ない日常の、「小確幸」。講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期過程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019年壺中居(日本橋) などデジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。今回は、絵を描いている中で、恐らく、多くの方が気になってしまう「上手・下手」また「似ている・似ていない」ということについて、お話いただきました。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第15回(約17分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYoutubeで見る次回は皆さんの作品をご紹介させていただきたいと思います。そのために新たに描くのではなく、クロッキーを続けてきた中で、ご自分のクロッキー帳を見直し、凝縮された厳選の1枚をコメントと共にお送りいただければと思います。また質問などもお待ちしています。(動画内で全部をご紹介はできないと思いますので、ご了承お願いします)。作品をお送りいただける方は、【10月31日(日)まで】に以下から参加者登録をお願いいたします。募集詳細は登録者の方にメールで直接お送りいたします。携帯電話でドメイン指定受信を設定されている場合は美術館からのメールを受け取れるように設定をお願いいたします。→登録はこちら三宅一樹:左手によるクロッキー《A氏》 ボールペン三宅一樹:左手によるクロッキー《A氏》 ボールペン人物クロッキーの場合は特に、ついモデルに“似せよう”としてしまいますので注意が必要です。そのような時、“利き腕ではない手”にペンを持って描いて見ると、思わぬ発見が得られます。思い通りにペンが運びづらいことが幸いして、細部の表情よりも大きな要素に眼が向くのです。クロッキーは小手先の技術ではなく、“ものを捉える眼”の技術であることに気がつきます。三宅一樹:クロッキー《closing project…三宅一樹:クロッキー《closing project》 鉛筆2020年8月末、世田谷美術館「作品のない展示室」のクロージング・プロジェクト「明日の美術館をひらくために」と題されたパフォーマンスに、観客として参加させていただきました。美術館という空間が“呼吸している”ことを肌で感じられた経験でした。その時、彫刻家である私の眼は何を捉えることができるだろうかと考えました。ひねり出したその答えは、ただその場を共有しながらクロッキーをすることだけでした。空間を味わうように極めてゆっくりと移動するダンサーの呼吸とシンクロナイズするように鉛筆を運びました。講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期過程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019年壺中居(日本橋) などデジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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5月に思い立って満月を描いて以来、月を愛でることが楽しくなりました。描くことは、「よく観る」ことのきっかけになるのだ、と実感しています。観察が深まれば、“結果的に”自然と上手くなってくるようです。(三宅一樹)世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウィルス感染拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。講師の三宅さんが、今まで繰り返しおっしゃってきた「上手に描こうとしないこと」、「作品にしようとしないこと」、それはどういうことなのか?上手な絵とは何か?良い絵とは何か?今回はクロッキーに留まらず、美術の本質についてお話いただきます。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー その14 <絵を描くこととは>(14分23秒)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYoutubeで見る三宅一樹:着彩クロッキー《有明下弦月図》 アクリル三宅一樹:着彩クロッキー《有明下弦月図》 アクリル半月は、太陽光が月の真横から当たっている、ということを再認識しました。影に入る境界線付近は、光線の具合で表面のクレーターの凹凸がくっきり見えます。満月時は、太陽光は自分の真後ろから正面に当たっているために、全体が発光して見えるのだと、半月を描くことで理解できました。三宅一樹:クロッキー《有明下弦月》 鉛筆三宅一樹:クロッキー《有明下弦月》 鉛筆着彩クロッキーを描く直前には、実はこれぞメモというべき殴り描きクロッキーを行っています。発見してわかったことをとにかく全てメモしておくことは大切だと思います。これは人にお見せできるものではありませんが…。三宅一樹:着彩クロッキー《有明三日月図》三宅一樹:着彩クロッキー《有明三日月図》いわゆる三日月は夕方の、反対向きの三日月は早朝の空に現れることがわかりました。早起きして見上げる空は、なんと気持ちのいいことでしょう。夏の有明月は、空の色と共に、清々しい色と光に満ちていました。三宅一樹:クロッキー《有明三日月図》 ボールペン三宅一樹:クロッキー《有明三日月図》 ボールペン私は写真を一切使用しませんし、下書きもしません。このようなメモ的観察クロッキーが頼りです。そのおかげで、躊躇うことなく筆が動くのです。三宅一樹:クロッキー《愛猫ヘソ天図》 ボールペン三宅一樹:クロッキー《愛猫ヘソ天図》 ボールペン無防備におなかを上にして眠る我が家の猫の、なんと愛らしいことよ。クロッキーは日記であり、相手と向き合えることの幸福でもあります。講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期過程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019年壺中居(日本橋) など。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウィルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りします。美術大学の講師で“葉っぱ”を制作のテーマとしている「葉画家(ようがか)」群馬直美さんのアトリエ便り第8弾。今回は、アトリエからではなく、2021年8月27日~9月12日まで国営昭和記念公園 花みどり文化センターで開催の群馬さんの展覧会場よりお届けします。聞き手はわたし、当館普及担当の東谷となります。群馬さんアトリエ便り第8回(約21分)→「群馬さんアトリエ便り」をYoutubeで見る『葉っぱ描命』表紙『葉っぱ描命(かくめい)』絵と文 群馬直美 燦葉(さんよう)出版社A4 並製 96頁 オールカラー 日英二カ国語本 2,500円+税近日当館ミュージアムショップでも販売予定※本文中の「ビオトープ園」は、株式会社ヤマト(群馬県前橋市古市町118)の本社構内にある「ヤマトビオトープ園」です。The biotope garden featured in this text is the Yamato Biotope Garden, located in the grounds of YAMATO CORPORATION's head office (118 Furuichimachi, Maebashi, Gunma prefecture).撮影:長澤隆志 話しの中ででてきた本の奥付プロフィール写真はこちら。(撮影:長澤隆志)長澤さんはもともと虫の写真を撮っていました。どのように動くか分からない虫が撮れるなら、素早く動くダンス写真もいけるのでは? 『ネギに捧ぐダンス』を踊る私を見事に撮ってくれました。お気に入りの1ショット。(群馬直美)2018年12月5日 ツワブキの花 2018年12月5日 ツワブキの花うわぁ、ステキ! みんなくるくるしている! 花言葉は「困難に負けない」ヤマトビオトープ園にて 11月26日出会う 紙/テンペラ size:260mm×180mm講師プロフィール群馬直美(葉画家)葉画家(ようがか)。群馬県高崎市生まれ。1982年東京造形大学絵画科を卒業後、ウインドー・ディスプレイ、イラストレーションなどの仕事に携わる。大学在学中に、新緑の美しさ、葉っぱの生命力に深く癒された経験から、“葉っぱ”をテーマとする創作活動に入った。1991年、より緻密な描写のできるテンペラ画と出会い、現在の作風に至る。世田谷美術館美術大学20期(2006年)より実技・絵画の講師を務める。また、2019年12月10日~2020年1月13日に世田谷美術館2階ライブラリー前スペースにて「群馬直美 神の仕業―下仁田ネギの一生」展を開催。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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当館の映画ワークショップで長らくお世話になっている映画監督、杉田協士さん。コロナ禍に翻弄されながら彼がつくりあげた新作長編『春原さんのうた』が、2021年の第32回マルセイユ国際映画祭のインターナショナル・コンペティション部門に正式出品されたことは先日のブログで書きましたが、なんとその作品が、グランプリ、俳優賞(主演=荒木知佳さん)、そして観客賞の三冠を受賞! 「ぽかーんとしています」と受賞直後にツイートしていた杉田さんでしたが、何度お祝いの言葉を書いても足りません。本当に、おめでとうございます! グランプリ、俳優賞、観客賞を受賞した『春原さんのうた…さて、美術の世界の〇〇ビエンナーレといった「芸術祭」同様、国内外に「映画祭」はたくさんあります。ビエンナーレには、巨額の投資マネーが動くようなものから地域振興に資する小ぶりなものまでとバラエティがあり、映画祭にもそれぞれ特徴があることでしょう。では、マルセイユ国際映画祭(FID)は何が持ち味なのでしょうか。FID公式サイトより。画面左側に『春原さんのうた』グ…それを知るのに最適な記事が、8月1日に出ました。映画を中心とするカルチャー批評誌『NOBODY』オンライン版に掲載された、カンヌ国際映画祭批評家週間短編選考委員、ヴェネチア国際映画祭ヴェニスデイズ部門コンサルタントの槻舘南菜子さんによる「第32回マルセイユ国際映画祭FID――カンヌからマルセイユへ――」(https://www.nobodymag.com/journal/archives/2021/0801_2249.php)。パリ在住の槻舘さんは、今回はカンヌからマルセイユに直行して、現地で杉田さんのサポートもされていた方です。その槻舘さんいわく、FIDとは「開かれた砦」。まず、「カンヌとは真逆の先鋭性と仏映画産業に媚びない強い芸術的志向」をもち、新しい才能の「「発見」という映画祭本来の役割を軸に据え、ワールドプレミアへの強いこだわりを掲げる稀有な映画祭」であるとのこと。なるほど、商業主義の奔流に押し流されてしまわないように映画という表現を見守る「砦」ですね。しかもおもしろいのは、FIDは「映画作家を孤高の芸術に閉じ込めるわけではなく、新たな才能をカンヌ国際映画祭などの大規模な映画祭に送り出してもいる」ということ。例えば現代美術の文脈でもよく知られているタイの映像作家、アピチャートポン・ウィーラセータクン(「アピチャッポン・ウィーラセタクン」という表記になじみがある方も多いと思いますが、上記が原語の発音により近いそうです)が、その好例。『ブンミおじさんの森』が2010年のカンヌで最高賞パルムドール賞を受賞していますが、FIDはすでに2000年に彼を見出していた、つまりアピチャートポンは「FID的な先鋭性を出発点とし、国際的なキャリアを積みあげた作家」なのです。今回のFIDでは、アピチャートポンは名誉賞を受賞したほか特集上映も組まれており、杉田さんも彼との出会いに感激したようです。杉田さんとアピチャートポン・ウィーラセータクン。マル…さて、「ジャンルの垣根を越えた、フィクション、ドキュメンタリー、実験映画など幅広いセレクション」もFIDの特徴であり、今回のインターナショナル・コンペティション部門の出品作も文字通り多様であったようです。他にどんな作品があり、杉田さんの『春原さんのうた』はそのなかでどのように受け止められたのか。詳しくはぜひ槻舘さんのレポートをお読みいただきたいですが、ここでは杉田さん自身の言葉をご紹介します。帰国翌日、お電話でお話ししたときにいただいた、どれも印象的なコメントです。「マルセイユに行って、世界では本当にいろいろな映画がつくられている、と改めて知りました。この映画は一体どう見たらいいのだろう、と考えることから始まる作品ばかりでした。言ってみれば、それぞれの映画がその映画だけのオリジナルのジャンルを持っているんです。映画を生んだ国であるフランスだからこそ、そのような映画祭を支える土壌ができているのかとも思いました。」「私自身、これまで何度もあなたの映画はわかりにくいという言葉を向けられてきましたが、気にせずに自分がこれでいいと思うやり方をつづけてきました。そうするにはそれなりに持続的な力を自分の体や心に入れつづける必要があるんです。“普通のもの”を求める力は、それこそ砂浜を打つ波のように繰り返し押し寄せてくるので。でもマルセイユに来たら、あれ? この映画はいったい何? という作品ばかりに出会って、いい意味で力が抜けました。」「10時間以上の長さの映画を作って発表してしまうようなラヴ・ディアス監督が、審査員長としてグランプリを渡してくれたこともうれしかったです。また、観客賞もいただけたのは、今回のコンペ作品の中にあっては比較的見やすかったからかもしれません。いやいや、自分の作品が見やすい? そんなことある? と思えたのもおかしくて、ありがたい場所でした。岩場をずっと登っていたら見晴らしのいい場所に立ってた、みたいな気持ちでいます。ということは、まだまだ先の世界があるということでもあります」授賞式後、インターナショナル・コンペティション部門審…「普通のもの」を求める波に抗い、「いったい何?」と思わせるような作品を生み出す才能を発見するのは、歴史の厚みに裏打ちされた優れたプロの仕事。と同時に、それを育てるのは、自分の目でしっかり作品を観る数多くの観客なのだと、あらためて痛感します。いうまでもなく、美術の世界でも全く同じです。そしてもうひとつ、表現のジャンルを超えて共通する大切なことがあります。それは、どんな仲間とともに歩いていけるかということ。「もちろん、私だけでここまで来られたのではないです。私の長編1作目からずっと一緒に作ってくれていて、世田谷美術館でも同じ講座を担当してきた撮影の飯岡幸子さんや編集の大川景子さん、あと同じく講師で、いつも杉田はそれでいいのだと励ましてくれる脚本家の保坂大輔さんや和田清人さんの存在が大きいです。そばにいて高め合える人、大事なんです。私が直接耳にしたことではないのですが、飯岡さんは初めて私の撮影現場に参加する人に、「これでお客さんに伝わるのかと思うでしょ?でも不思議と伝わるんだよね。だから杉田君を信じることにしてる」と言ってたそうです。ありがたいです。」『春原さんのうた』は、国内では2022年新春からポレポレ東中野などで公開予定。その前に、この作品はFIDという「砦」を出て、世界各地の映画祭で続々と新たな観客を得るかもしれません。ますます先行きが楽しみです。もういちど、杉田さん、おめでとう!
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個展会場に隣接する老舗百貨店が見える窓からの景色は、パリのアパルトマンのようです。窓辺の猫が見つめる先には野外彫刻が。この百貨店の壁に、日本近代抽象彫刻のパイオニア・笠置季男先生の作品があることは、あまり知られておりません。(三宅一樹)世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウィルス感染拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。今回は、講師の三宅一樹さんが、都内の画廊にて個展を開催されていましたので、そちらにお伺いし、作品を見せていただきました。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 特別編 三宅一樹 木彫刻展 “聖櫃(せいひつ)”(約16分50秒)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYoutubeで見る三宅一樹:クロッキー《愛猫膝上》紙にボールペン三宅一樹:クロッキー《愛猫膝上》紙にボールペン三宅一樹:デッサン《愛猫背面図》紙にコンテ三宅一樹:デッサン《愛猫背面図》紙にコンテ講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期過程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019年壺中居(日本橋) など。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウィルス感染拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。「自宅で毎日3分クロッキー」の第13弾です。講師は彫刻家の三宅一樹さんです。今回も、皆さんから送っていただいたクロッキーのご紹介です。今回は、比較的最近始められた方が多く、いろいろなご質問をいただきましたので、それにお応えする形でお送りいたします。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第13回(約36分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYoutubeで見るクロッキーは、描くことよりもまず、「見て観察すること」が大切です。じっくり観察していると何かしら新しい発見があります。発見は感動を生み、描くことでより観察が深まります。このようにして喜びと好奇心がどんどん増えていくのです。技術に「感心」することはあっても、「感動」するとは限りません。「感動」はその字の如く、心で感じ揺り動かされる自らの直接体験から生まれるものだと思います。さあ、自分の眼で観察した一本の線から始めましょう。 三宅一樹講師(三宅)が実際に使用している、基本3原色(+白黒)絵具講師(三宅)が実際に使用している、基本3原色(+白黒…「動画内での質問にありました、アクリル絵具の色名」Liquitex Acrylic Regular type ・ナフソール クリムソン(透明色)・カドミウム レッド ミディアム(不透明色)・イエロー ライト ハンザ(透明色)(またはイエロー ミディアム アゾ)・ブリリアント イエロー(半透明色)・コバルト ブルー(不透明色)・フタロシアニン ブルー(透明色)・マース ブラック(不透明色)・チタニウム ホワイト(不透明色)・ジンク ホワイト(透明色)これらを、私はまず最初に全色、小豆粒ほどパレット板に出しておきます。足りなくなったらまた出せばよいのです。アクリル絵具は固まるので余っても問題ありません。自然界に単独の色はほぼ存在しません。必ずパレット上で混色して、「色を探す」ことが大切です三宅一樹:着彩クロッキー《満月図》アクリル三宅一樹:着彩クロッキー《満月図》アクリル夜空の満月を、これまで描いたことがなかったことに気がつきました。単眼鏡を覗いて10-15分じっくり観察、眼に焼き付けて記憶し、すぐさまクロッキーしました。現在はインターネットでいくらでも満月の画像を検索できますが、私は画像を見て描いたりはしません。北斎や若冲の驚異の観察眼に、わずかばかりでも近づきたいのです。講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期過程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019年壺中居(日本橋) など展覧会情報三宅一樹 木彫刻展 “聖櫃(せいひつ)”会期:2021年6月22日(火)~7月2日(金)時間:11:00-17:00(会期中無休)会場:壺中居 東京都中央区日本橋3-8-5入場無料※社会状況においては、やむを得ず会期等が変更となる場合もございます。 お手数ですが最新情報つきましては、壺中居HP(https://kochukyo.jp) でご確認ください。「ライアン・ガンダーが選ぶ 収蔵品展」※三宅一樹 木彫刻作品《YOGA-逆さの氣息》が出品されております。 会期:現在臨時休館中 2021年6月1日(火)再開〜6月24日(木)←会期延長しました時間:11:00-19:00(会期中無休)会場:東京オペラシティアートギャラリー 東京都新宿区西新宿3-20-2電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)※お手数ですが最新情報つきましては、東京オペラシティアートギャラリーHP(https://www.operacity.jp/ag/) でご確認ください。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。「自宅で毎日3分クロッキー」の第12弾です。講師は彫刻家の三宅一樹さんです。今回も前回に引き続き、皆さんから送っていただいたクロッキーのご紹介となります。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第12回(約24分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYoutubeで見る今回ご紹介する4名の方は、たまたまですが、愛猫、愛犬のクロッキーを送ってくださいました。「命」と向き合うこと、そこにもクロッキーの本質があるように思います。動画内で言い尽くせなかったことについて、三宅さんから次の文をお送りいただきました。この講座の目指すところは、絵を上手く描くことや、人に見せることではありません。 クロッキーとは究極のところ、対象と「向き合うこと」だと思います。描くことで相手と直接向き合い、対話をする方法の一つとしてクロッキーがあるのです。 最愛の対象(相手)をクロッキーすることは、その対話時間に至福を感じ、そっとしたためる行為なのではないでしょうか。三宅一樹三宅一樹:クロッキー《愛犬なっちゃん》2003年講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期過程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019年壺中居(日本橋) など展覧会情報三宅一樹 木彫刻展 “聖櫃(せいひつ)”会期:2021年6月22日(火)~7月2日(金)時間:11:00-17:00(会期中無休)会場:壺中居 東京都中央区日本橋3-8-5入場無料※社会状況においては、やむを得ず会期等が変更となる場合もございます。 お手数ですが最新情報つきましては、壺中居HP(https://kochukyo.jp) でご確認ください。「ライアン・ガンダーが選ぶ 収蔵品展」※三宅一樹 木彫刻作品《YOGA-逆さの氣息》が出品されております。 会期:現在臨時休館中 2021年6月1日(火)再開〜6月24日(木)←会期延長しました時間:11:00-19:00(会期中無休)会場:東京オペラシティアートギャラリー 東京都新宿区西新宿3-20-2電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)※お手数ですが最新情報つきましては、東京オペラシティアートギャラリーHP(https://www.operacity.jp/ag/) でご確認ください。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウィルス感染拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。「自宅で毎日3分クロッキー」の第11弾です。講師は彫刻家の三宅一樹さんです。前回、皆さんのクロッキーを募集したところ、たくさんの方から力作をお送りいただきました。今回から3回にわたって、ご紹介させていただきたいと思います。1回目の今回は、毎回ご応募くださるベテランの方も多かったため、本質に迫る鋭い講評となっているかと思います。ステップアップを目指す方必見です。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第11回(約47分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYoutubeで見る三宅一樹:クロッキー《台湾パイナップル》ボールペン三宅一樹:クロッキー《台湾パイナップル》ボールペン三宅一樹:メモ・クロッキー《フィボナッチ数列観察メモ》ボールペン三宅一樹:メモ・クロッキー《フィボナッチ数列観察メモ…講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期過程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019年壺中居(日本橋) など展覧会情報三宅一樹 木彫刻展 “聖櫃(せいひつ)”会期:2021年6月22日(火)~7月2日(金)時間:11:00-17:00(会期中無休)会場:壺中居 東京都中央区日本橋3-8-5入場無料※社会状況においては、やむを得ず会期等が変更となる場合もございます。 お手数ですが最新情報つきましては、壺中居HP(https://kochukyo.jp) でご確認ください。「ライアン・ガンダーが選ぶ 収蔵品展」※三宅一樹 木彫刻作品《YOGA-逆さの氣息》が出品されております。 会期:現在臨時休館中 2021年6月1日(火)再開〜6月24日(木)←会期延長しました時間:11:00-19:00(会期中無休)会場:東京オペラシティアートギャラリー 東京都新宿区西新宿3-20-2電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)※お手数ですが最新情報つきましては、東京オペラシティアートギャラリーHP(https://www.operacity.jp/ag/) でご確認ください。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウィルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りします。美術大学の講師で“葉っぱ”を制作のテーマとしている「葉画家(ようがか)」群馬直美さんのアトリエ便り第7弾。群馬さんは何人かのアーティストとシェアして「石田倉庫」といういくつかの建物からなる倉庫にアトリエをかまえています。昨年秋、倉庫の大家さんから依頼を受けて、その倉庫の壁に壁画を描いたとのこと。今回はその壁画をご紹介いただき、制作の過程についてお話を伺いました。聞き手はわたし、当館普及担当の東谷となります。群馬さんアトリエ便り第7回(約36分)→「群馬さんアトリエ便り」をYoutubeで見る石田倉庫壁画プロジェクト2021.3茂井健司 槇島藍 群馬直美 宮坂省吾 星野裕介※「石田倉庫の壁画な日々」で検索すると壁画制作の動画がご覧いただけます。(ショートバージョン51秒 / ロングバージョン25分)講師プロフィール群馬直美(葉画家)葉画家(ようがか)。群馬県高崎市生まれ。1982年東京造形大学絵画科を卒業後、ウインドー・ディスプレイ、イラストレーションなどの仕事に携わる。大学在学中に、新緑の美しさ、葉っぱの生命力に深く癒された経験から、“葉っぱ”をテーマとする創作活動に入った。1991年、より緻密な描写のできるテンペラ画と出会い、現在の作風に至る。世田谷美術館美術大学20期(2006年)より実技・絵画の講師を務めるまた、2019年12月10日~2020年1月13日に世田谷美術館2階ライブラリー前スペースにて「群馬直美 神の仕業―下仁田ネギの一生」展を開催。展覧会情報群馬直美展『どんなときでも夢みていいんだよ』 ※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中止となりました会期:2021年5月21日(金)~ 6月1日(火)時間:9:30-17:00会場:国営昭和記念公園 花みどり文化センター(ギャラリー4)入場無料群馬直美展『どんなときでも夢みていいんだよ』(PDF)群馬直美『葉っぱ描命』もうすぐ出版するよ! 記念展会期:2021年6月5日(土)~27(日)時間:11:00-17:00場所:カミカワハウス(カフェギャラリー) ※月火はお休み群馬直美『葉っぱ描命』もうすぐ出版するよ! 記念展(PDF)※新型コロナウィルス感染症防止のため、開催を中止及び変更することがございます。デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら
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世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウィルス感染拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。「自宅で毎日3分クロッキー」の第10弾です。講師は彫刻家の三宅一樹さんです。この動画の第1弾を配信して、丁度1年が経ちました。皆さん、クロッキー続けていらっしゃいますか?今回は、続けるためのコツ、そして、ずっと続けていらっしゃる方に向けてもっと深めるための方法についてお話いただきました。聞き手は当館普及担当の東谷です。自宅で毎日3分クロッキー 第10回(約32分)→「自宅で毎日3分クロッキー」をYoutubeで見る次回は皆さんの作品をご紹介させていただきたいと思います。ずっと続けている方も、始めたばかりの方も、是非作品をお送りください(動画内で全部をご紹介はできないと思いますので、ご了承お願いします)。作品をお送りいただける方は、【5月11日(火)まで】に以下から参加者登録をお願いいたします。募集詳細は登録者の方にメールで直接お送りいたします。携帯電話でドメイン指定受信を設定されている場合は美術館からのメールを受け取れるように設定をお願いいたします。→登録はこちら三宅一樹:デッサン《鰰丸干図(描き始め)》三宅一樹:デッサン《鰰丸干図(描き始め)》三宅一樹:デッサン《鰰丸干図(鉛筆描画終了時)》三宅一樹:デッサン《鰰丸干図(鉛筆描画終了時)》三宅一樹:デッサン《鰰丸干図》鉛筆、アクリル三宅一樹:デッサン《鰰丸干図》鉛筆、アクリル三宅一樹:デッサン《大根図》鉛筆、アクリル三宅一樹:デッサン《大根図》 鉛筆、アクリル講師プロフィール三宅 一樹(みやけ いっき)彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期過程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019年壺中居(日本橋) など展覧会情報三宅一樹 木彫刻展 “聖櫃(せいひつ)”会期:2021年5月18日(火)~28日(金) ※会期が変更になりました 2021年6月22日(火)〜7月2日(金)(予定)時間:11:00-17:00(会期中無休)会場:壺中居(東京都中央区日本橋3-8-5)入場無料三宅一樹《聖猫櫃-バンダジB》楠による一木彫 2020年 h.52cm三宅一樹:《聖猫櫃-バンダジB》楠による一木彫 20…デジタルコンテンツ「美術大学通信講座」にもどる→こちら