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企画展(終了)
世田谷を走る私鉄と、沿線ゆかりの美術家たちをとおして、“世田谷の美術”を新たな視点で紐解く、〈美術家たちの沿線物語〉シリーズ。「田園都市線・世田谷線篇」(2020年度)、「大井町線・目黒線・東横線篇」(2022年度)につづき、本年度、同時開催となる「京王線・井の頭線篇」とあわせていよいよ完結篇となる「小田急線篇」の本展では、1927(昭和2)年に新宿~小田原間で開通した小田急小田原線を取り上げます。世田谷を大きく東西に横切る小田急沿線には、演劇の街・下北沢や、小田原線開業に先立ち開発され、まもなく100年の歴史を迎える成城など、さまざまな街の表情があります。この沿線にもまた、多数の美術家たちが住み、独特の文化的土壌を育んできました。本展では、白と黒の会(経堂~豪徳寺界隈)や、砧人会(成城界隈)といった分野を越えた美術家たちの集いをはじめ、画家の髙山辰雄や横尾忠則、写真家の荒木経惟など、多彩な作家たちをご紹介します。沿線で織りなされた、美術家たちの創作と交流の足跡。さまざまな物語をお楽しみください。【展覧会の見どころ】1.私鉄沿線史×アート。世田谷の美術をあらためて紐解きます。〈美術家たちの沿線物語〉は、2020年度からスタートした、新たな切り口で世田谷の美術を紐解くシリーズ企画です。都心西郊に広がる街、世田谷を走る私鉄3社8路線。(※)本展では、世田谷の中央部を大きく東西に横切り、在住作家数ももっとも多い地域となる小田急沿線を取り上げます。出品作家数は50組以上を予定し、シリーズ過去最多のボリュームでご紹介します。※東急田園都市線、東急世田谷線、東急大井町線、東急目黒線、東急東横線、京王京王線、京王井の頭線、小田急小田原線の3社8路線。2.特製タトウ入りセットで、シリーズ全4回分の小冊子を無料配布。〈美術家たちの沿線物語〉シリーズ第4弾完結篇となる本展「小田急線篇」とあわせて、別フロアの2階展示室では、同時開催となる第3弾「京王線・井の頭線篇」もあわせてご覧いただけます。また、会場では、展示の章解説や作家マップなどを掲載した小冊子(A5判16頁)を無料配布。さらに、シリーズ完結にあたり、過去に開催した「田園都市線・世田谷線篇」、「大井町線・目黒線・東横線篇」と、「京王線・井の頭線篇」、「小田急線篇」をあわせた特製タトウ入り全4冊フルセットでお渡しします。(数量がなくなり次第配布は終了します)3.「街歩きでめぐる成城100年」など、関連イベントを多数開催予定!まもなく100年の歴史を迎えようとしている成城の街をめぐる見学会(協力:成城学園教育研究所)をはじめ、トークイベントも多数開催予定です。さまざまなテーマで多角的に世田谷沿線にせまります。イベントの詳細は、当館ウェブサイト等でお知らせします。
企画展(終了)
宇宙を視野に入れた壮大なスケールで人間存在の神秘や生と死の矛盾を問い、現代社会に生きる人間を描いた日本画家・髙山辰雄(1912-2007)。1951年より終生、世田谷の地を創作の拠点とし、戦後の日本画壇の最高峰として杉山寧、東山魁夷ともに「日展三山」と称されました。1982年に文化勲章を受章、没後10年を経た今日もなお、その深い精神性を湛えた絵画表現は高く評価され続けています。本展は、大分県立美術館の所蔵作品を核とし、大分市美術館ならびに各所蔵者のご協力のもと、過去最大規模の約120点を集め、70余年にわたる髙山辰雄の画業を回顧します。貴重な学生時代のスケッチから、亡くなる前年の94歳にして初めて手がけた自画像まで、各時代の代表作を通じて、人間の本質を掴もうとした人間・髙山辰雄の芸術世界に触れていただければと思います。
企画展(終了)
髙山辰雄画伯は現代日本画壇の代表的な存在であるのみならず、一貫して若々しい画風を開拓してきた、偉大なる試行者でもあります。今回の展覧会は髙山芸術を最も能弁に物語る屏風作品を中心に、各時期の代表的な作品、版画作品なども含めた内容からなり、その75年の生涯を律した美のありかたを、100点近い作品によってたどってみよう、というものです。二度の日月星辰展会場を飾った主要屏風、《山》《春秋図》《銀河》《明星》《日》《月》などのほかに、日展の出品作として話題を集めた、《出山》《沼》《瀬戸内海》《冬》《行人》といった名作がならび、また旧来あまり紹介されたことのない小品についても、秀作が揃いました。『唐詩選』『聖家族』『源氏物語』の60点に及ぶ版画集の本格的な紹介も、初めてのことです。
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2004年から企画展開催期間中の毎週土曜日に開催してきた名物イベント「100円ワークショップ」。小さいお子様から大人の方まで、どなたでもその場で気軽にご参加いただけ、その時に開催中の展覧会に関連した満足度の高い創作体験ができる人気講座です。今回は、小田急線沿線の駅にちなんだおみやげ作りをおこないます。①祖師ヶ谷大蔵駅~世田谷美術館おえかきカンバッチ100円ワークショップの定番!自分の絵で作るカンバッチ。まねきねこカンバッチもあります。②豪徳寺駅~まねきねこ絵付け(2月17日、24日、3月2日限定)陶器の猫に絵付けをします。手作り品のため、数に限りがあります(1日50個)。③箱根湯本駅~寄木細工風アクセサリー(3月9日、16日、23日、4月6日限定)木目シートを貼り合わせて寄木細工を作り、ブローチまたはキーホルダーにします。企画・運営:世田谷美術館鑑賞リーダー(美術館ボランティア)●100円ワークショップについて 詳しくはこちらをご覧ください
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髙山作品から生まれた楽曲を演奏していただきます。
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企画展毎に、様々な趣向を凝らした内容で、子どもから大人までその場で楽しめる簡単な工作などを行う100円ワークショップ。この度は、飾ってよし、贈ってよし。折ってたたんでグリーティングカードとしても使える金地のミニ屏風を作ります。
ミュージアムショップ
目次「あいさつにかえて」酒井忠康「風景を超えるもの―神人一体の、絵画という場」新見隆「髙山辰雄の画業」吉田浩太郎図版I-1 若き研鑽の日々 1930年代~1945年I-2 ゴーギャンとの出会い 1945年~1960年代I-3 人間精神の探求 1970年代~1990年代前半I-4 森羅万象への道 1990年代後半~2000年代II 彫刻、素描、小下図、版画集・特装本、雑誌・書籍の仕事「髙山辰雄先生のこと 談話」稗田一穂「髙山辰雄先生との想い出」東儀秀樹「髙山辰雄先生と大分」佐藤直司「髙山辰雄が語る宗元絵画の魅力」石井幸彦「髙山辰雄と世田谷―風景と人と街」池㞍〔異体字:尻の九=丸〕豪介髙山辰雄のことば(再録)髙山辰雄略年譜展覧会歴(グループ展)主要参考文献出品目録奥付企画・構成:世田谷美術館、大分県立美術館編集:池㞍豪介、石井幸彦(世田谷美術館)/吉田浩太郎(大分県立美術館)編集協力:岩田高明デザイン:梯耕治制作:印象社印刷:光村印刷発行:世田谷美術館/大分県立美術館©2018
刊行物
目次 なし奥付編集:世田谷美術館(宝木範義、川口幸也、清水久夫、遠藤望、塩田純一)発行:世田谷美術館制作:求龍堂©世田谷美術館 1987
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数多くの代表作を集めた本展の、もう一つのみどころは、髙山辰雄が遺した言葉の数々です。会場の冒頭で掲げた言葉は、「人間が描きたい。なんとか人間が表現できたらと、真底から思っている」これは、1973年に開催した最初の大規模な個展「日月星辰 髙山辰雄展」に際して語ったもので、まさに所信表明といえます。この人間を描くことへの強い意志は、70余年の画業のなかで、まるで一筋の道のように、生涯貫かれていきました。印象深い言葉として、次のようなものもあります。「絵なんていつかはこなごなになってしまうでしょう。雪舟もなくなるだろう。けれども空気の中に残りたい、生れて死ぬということを考えながら、人間はそれを求めているのでしょうか。」(『三彩』1964年8月号より)展覧会場に立って、数々の作品に囲まれていると、こうした人間・髙山辰雄の思いがまさに会場内の空気中に漂っているような気がしてきます。人間・髙山辰雄展は、6月17日(日)まで。会期はあとわずかとなりましたが、髙山辰雄の絵画にかけた思いを、ぜひ会場で体感していただければと思います。
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ゲスト:髙山 由紀子(髙山辰雄長女、映画監督、脚本家)、髙山 尚紀(髙山辰雄孫、アトリエ第Q 藝術チーフマネージャー)聞き手:門 あすか(当館学芸員)、池尻 豪介(本展担当・当館学芸員)開催中の企画展「人間・髙山辰雄展――森羅万象への道」に関連し、日本画家・髙山辰雄のご長女である 髙山 由紀子 さんと、お孫様の 髙山 尚紀 さんに、旧アトリエにて、ご家族ならではのお話をうかがいました。ごゆっくりお楽しみください。※旧アトリエは、改装して、さまざまなイベントを開催するアートスペース「アトリエ第Q藝術」となっています。詳しくは以下の「アトリエ第Q藝術」公式ウェブサイトをご覧ください。https://www.seijoatelierq.com/※セタビPodcastingについて
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現在開催中の「人間・髙山辰雄展」。本展の知られざる目玉展示は、戦後間もない頃に髙山辰雄が手がけた漫画本『ボクラノナカマ』(綱島書店、1947年発行)。長くご遺族の手元に保管されていたものです。コーノ・ジョーというペンネームが使われており(由来は“甲の上”だとか…)、今回公表されなければおそらく誰にも髙山辰雄の手によるものと知られることがなかったであろう、まさに知られざる髙山辰雄の仕事です。戦中から戦後間もない頃にかけて官展への入選と落選を繰り返し、経済的にも苦しい日々を送っていたという髙山辰雄。妻・やゑさんとともに、こうした漫画や絵本、双六などを描いて生計を支えていたとのこと。日本画の表現とはまったく異なる、ほのぼのとした絵柄とストーリーは、子ども好きだった髙山辰雄の優しい人柄を感じさせます。本展では、この漫画本に収録された全2話のおはなしをアニメーション化した映像も展示しています。その作り手は、なんと、髙山辰雄の孫である髙山尚紀さん。しかも、登場キャラクターの一人として声の出演もされています。世代を超えたこの貴重なコラボレーション作品も、ぜひ会場でご覧ください!
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現在開催中の「人間・髙山辰雄展―森羅万象への道」。約120点の日本画出品作品のうち、六曲一双屏風の作品6点は、2点ずつ2度の展示替えで全作品をご紹介しております。5月29日(火)より、いよいよ最後の屏風作品2点が登場しました。髙山辰雄がライフワークとし、生涯に3回開催した個展「日月星辰展」の初回、1973年の第1回展で発表した屏風作品5部作から《海》(個人蔵)を、2001年の第3回展で手がけた3点の屏風作品から《瀧のあるいおり》(松本市美術館蔵)を、ご紹介しています。いずれの作品も、大自然の風景に抱かれるように人間の姿が描かれ、髙山辰雄が長い画業の中で、一貫して「人間を描く」ことを追求しつづけていたことを物語っています。本展会期は6月17日(日)まで。本展は、半券のご提示で割引料金でご観覧いただける、リピーター割引もありますので、一度ご覧になった方も、ぜひ再度足をお運びください!
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現在開催中の「人間・髙山辰雄展―森羅万象への道」の後期展示が、今週からスタートしました。初期の代表作の一つ、東京美術学校卒業制作の《砂丘》(東京藝術大学所蔵)をはじめ、未完の絶筆まで、後期も見どころのある作品の数々をご紹介しております。また、若き日に手がけた初公開となる漫画本『ボクラノナカマ』も後期からは実物資料を展示しています。後期は6月17日(日)まで。ぜひお見逃しなく!
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今回のコラボ・メニューは、髙山辰雄の出身地である大分から取り寄せた食材をふんだんにつかったコースです。和のテイストとフレンチの融合。新鮮な驚きにあふれた味わいが、寄り添い、響きあっています。砧公園の新緑につつまれながら、展覧会をご覧いただき、そして、滋味ゆたかな味のひと時をお過ごしください。メニューお造り焼き物先付デザートメニュー
新着情報
3月30日(土)は、世田谷美術館の開館記念日です。現在「美術家たちの沿線物語」と題して当館1階で開催中の企画展(小田急線篇)および2階のミュージアムコレクション展(京王線・井の頭線篇)の両展覧会を、この日に限り無料でご覧いただけます。是非この機会に足をお運びください。なお、当日はさくら祭も開催しております。併せてお楽しみください。皆様のご来館をお待ちしています。 ※世田谷美術館分館(向井潤吉アトリエ館、清川泰次記念ギャラリー、宮本三郎記念美術館)は展示替えのため休館しております。