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セタビブログ

2022.10.27

世田谷美術館美術大学通信講座②「自宅で毎日3分クロッキー」その21〈日日是好日〉

三宅一樹:クロッキー《躑躅(サツキツツジ)開花》 ボールペン・淡彩、2022

三宅一樹:クロッキー《躑躅(サツキツツジ)開花》 ボールペ…

世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった2020年より、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。
(2022年度は規模を縮小して開催しております。)

前回よりだいぶ間が空いてしまった21回目ですが、今回は、その間にも毎日描き続けている三宅さんのクロッキーを抜粋してご紹介いただきました。
聞き手は当館普及担当の東谷です。

自宅で毎日3分クロッキー 第21回(約36分)
→「自宅で毎日3分クロッキー」をYouTubeで見る


三宅一樹:クロッキー《愛猫佇み》 ボールペン、2022

三宅一樹:クロッキー《愛猫佇み》 ボールペン、2022

ごく稀に、生き生きした線で捉えられた画が生まれることがあります。対象への邪心なき眼差しでしょうか。
描き込んだものや時間をかけたものが良いとは限らない、という一例です。もう一度描こうと思っても描けません。


三宅一樹:《タツノオトシゴの取材デッサン》 ボールペン、2022

三宅一樹:《タツノオトシゴの取材デッサン》 ボールペ…

彫刻家である私は、作品制作を念頭にしたデッサンを行うことがあります。
実際に観察することで理解ができ、形になっていくのです。

三宅一樹:木彫刻《海松林のタツノオトシゴ》 榧に金箔・海松 2022

三宅一樹:木彫刻《海松林のタツノオトシゴ》 榧に金箔…

海中にたゆたうタツノオトシゴを、彫刻でどのように表現できるのかを考えあぐねていました。
取材デッサンにて、しっぽでサンゴにつかまるという習性を発見したことで、それは解決しました。
サンゴ(海松)は天然のものです。

講師プロフィール
三宅 一樹(みやけ いっき)
彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。
論文:2021年『純粋素描論』(「多摩美術研究 第10号」掲載)。
近年の個展:2019年・2021年壺中居(日本橋)など。

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C.A

投稿者:C.A

2022.10.27 - 04:45 PM