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セタビブログ

2025.10.30

世田谷美術館美術大学通信講座②「自宅で毎日3分クロッキー」その28《こんにゃく畑から》

世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった2020年より、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。

今回の「自宅で毎日3分クロッキー」は、群馬県川場村よりお送りします。世田谷美術館では三宅一樹さんを講師に、2009年から世田谷区の友好都市である川場村で「美術という視点で自然豊かな川場村を堪能する」ワークショップをおこなっています2023年にも「りんご便り」というタイトルで、川場村のりんご園にてりんごを描く内容でお伝えしていますが、今回のテーマは「こんにゃく」です。「こんにゃく」がどんな植物かご存じですか?知らないものをもっとよく知るためにスケッチをして心にとめる、スケッチやクロッキーの力についてお話をいただきました。

聞き手は当館普及担当の東谷千恵子です。

「世田谷美術館美術大学通信講座② 「自宅で毎日3分クロッキー」その28〈こんにゃく畑から〉」(約27分)
→「自宅で毎日3分クロッキー」をYouTubeで見る

三宅一樹 クロッキー 《蒟蒻畑》 紙にボールペン

三宅一樹 クロッキー 《蒟蒻畑》 紙にボールペン

一面に高さが揃った不思議な葉っぱの畑。「これは何の畑だろう?」からスタートしました。その正体は、群馬県が全国生産量約95%を誇る蒟蒻の畑。その小さな好奇心から「知りたい」「面白い」「描き留めたい」と感動が膨らんでいきました。

三宅一樹 着彩スケッチ 《蒟蒻葉》 6号画用紙に鉛筆…

三宅一樹 着彩スケッチ 《蒟蒻葉》 6号画用紙に鉛筆、アクリル

見れば見るほど不思議な葉。枝分かれしているようで、これが一枚の葉という驚き。栽培の歴史や苦労に感嘆。ボルドー液という自然農薬は、農家さんの作物愛でしょうか。現場で観て、描いて、食べて…。こんにゃく愛が深まりました。


講師プロフィール
三宅 一樹(みやけ いっき)
彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。
論文:2021年「純粋素描論」(『多摩美術研究 第10号』掲載)
近年の個展:2019年・2021年壺中居(日本橋)、2023年中村屋サロン美術館(新宿)など。
information
『美術の窓』11月号(10/20発売)にて、画家の石田淳一氏と千葉県立美術館にて開催された「高島野十郎展」を鑑賞した対談記事が、6ページ掲載されております。


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C.A

投稿者:C.A

2025.10.30 - 10:00 AM