戦前、東京美術学校(現・東京藝術大学)に女性の入学が許されていなかった時代のこと。本格的に美術を学べる教育の場がごく限られる中、美術の道を志し、「女流画家」として歩んだ女性たちがいました。戦後になり、女性がアーティストとして活躍することは一般的になっていきましたが、一方で、美術館のコレクションや展覧会においてマイノリティである状況は今なお続いています。
今年2025年は、1926年の昭和のはじまりからちょうど100年を迎えます。昭和・平成・令和と時代が流れ、価値観が変化したことで、彼女たちの作品や生き方も、当時とは異なる視点で眺めることができるのではないでしょうか。
本展では、美術の世界の「もうひとつの物語」――女性美術家たちの物語を、当館コレクションより紹介します。戦前・戦後に先陣を切った画家たちから、現在活躍を続ける作家たちまで、彼女たちの作品と生きざまが、現代を生きる人々へのエールとなることを願います。
◎出品作家
甲斐仁代、三岸節子、坂上恒子、高木茂子、仲田好江、片岡球子、郷倉和子、志村ふくみ、西尾節子、児玉佐規子、野田好子、小堀杏奴、合田佐和子、草間彌生、間所(芥川)紗織、小川孝子、福島秀子、野口登士子、沢村美佐子、古茂田美津子、小林喜巳子、小山田チカエ、塔本シスコ、藤田桜、丹阿弥丹波子、瀬本容子、坂上チユキ、宮脇愛子、島田鮎子、池口史子、小野田宇花、淀井彩子、淀井由利子、大竹富江、荒敦子、福田美蘭、萱原里砂、白石由子、寺村祐子、藤岡蕙子・佐久間美智子、堂本右美、辰野登恵子、安田奈緒子、井上玲子
【コーナー展示 奈良原一高〈Tokyo, the ‘50s〉より】
「僕は空気を呼吸するように、東京の街角で写真を呼吸していた」――写真家・奈良原一高(1931-2020)が20代の若き日にとらえた1950年代後半の東京。長い間眠っていたそれらのネガは、のちに奈良原自身によって再発見され、1990年代にシリーズ〈Tokyo, the ‘50s〉として発表されました。作家ご遺族より寄贈いただいたプリントから15点を展示するほか、スライドショーで全50点を紹介します。
今年2025年は、1926年の昭和のはじまりからちょうど100年を迎えます。昭和・平成・令和と時代が流れ、価値観が変化したことで、彼女たちの作品や生き方も、当時とは異なる視点で眺めることができるのではないでしょうか。
本展では、美術の世界の「もうひとつの物語」――女性美術家たちの物語を、当館コレクションより紹介します。戦前・戦後に先陣を切った画家たちから、現在活躍を続ける作家たちまで、彼女たちの作品と生きざまが、現代を生きる人々へのエールとなることを願います。
◎出品作家
甲斐仁代、三岸節子、坂上恒子、高木茂子、仲田好江、片岡球子、郷倉和子、志村ふくみ、西尾節子、児玉佐規子、野田好子、小堀杏奴、合田佐和子、草間彌生、間所(芥川)紗織、小川孝子、福島秀子、野口登士子、沢村美佐子、古茂田美津子、小林喜巳子、小山田チカエ、塔本シスコ、藤田桜、丹阿弥丹波子、瀬本容子、坂上チユキ、宮脇愛子、島田鮎子、池口史子、小野田宇花、淀井彩子、淀井由利子、大竹富江、荒敦子、福田美蘭、萱原里砂、白石由子、寺村祐子、藤岡蕙子・佐久間美智子、堂本右美、辰野登恵子、安田奈緒子、井上玲子
【コーナー展示 奈良原一高〈Tokyo, the ‘50s〉より】
「僕は空気を呼吸するように、東京の街角で写真を呼吸していた」――写真家・奈良原一高(1931-2020)が20代の若き日にとらえた1950年代後半の東京。長い間眠っていたそれらのネガは、のちに奈良原自身によって再発見され、1990年代にシリーズ〈Tokyo, the ‘50s〉として発表されました。作家ご遺族より寄贈いただいたプリントから15点を展示するほか、スライドショーで全50点を紹介します。