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セタビブログ

2016.04.23

80年前の味わい―クラシック・スタイルの雲仙観光ホテルのメニューを再現!

「竹中工務店400年の夢」展に関連して、美術館の併設レストラン「ル・ジャルダン」では、竹中工務店が1935(昭和10)年に手掛けた洋風建築のホテルの先駆け、雲仙観光ホテルの幻のメニューの再現に挑戦します!
雲仙観光ホテルは、外国人観光客をもてなすために建てられました。日本在来建築の様式を活かし、豪壮華麗さと素朴で簡潔なコテージ趣味を兼ね備えたクラシックホテルとして現在も愛され続けています。2003(平成15)年には、雲仙天草国立公園の街並みづくりの貴重な景観構成要素として、国の登録有形文化財にも指定されています。

その雲仙観光ホテルに遺された開業当時の1枚のメニュー。料理を締めくくるデザートの「レモンアイスクリーム」のみ、現在も同ホテルのオリジナル・メニューとして提供し続けられているものの、他のメニューのレシピは残っていません。
そこで、「竹中工務店400年の夢」展の会期中、レストランでは、往時のフレンチをイメージしたランチコースに挑戦しました。

前菜の「オイルサーディンのオードブル」は、大ぶりのマイワシを使って、ルッコラとイタリアンパセリの鮮やかな緑のソースをアクセントに。
スープは、「コンソメスープ野菜入り」ということで、透みきった琥珀色のコンソメスープを。一さじ口にはこぶと、じっくりと煮込んだ牛と野菜の旨みが口の中いっぱいに広がります。水晶のようなタピオカの存在が、食感にさりげなく変化をもたらします。
メインは、柔らかくて甘みのある国産牛を使った「サーロインステーキ デミグラスソース」。そして、最後は現在も同ホテルで提供している伝統の「レモンアイスクリーム」。ミルクにレモンの爽やかさが優しく広がる、クラシカルなさっぱりしたデザートです。

昭和初期の洋風建築の雰囲気を食から想像してみてはいかがでしょう?展覧会で展示されている雲仙観光ホテルの建築写真や図面などを思い描きながら、洋風スタイルが憧れだった時代の正統派フレンチの味を是非ご堪能いただければ幸いです。
展覧会会期中、1日20食の限定です。(パン・コーヒーまたは紅茶付で税込3000円)
是非この機会にお楽しみください。

メニューの詳細はレストラン ル・ジャルダンのホームページ をご覧下さい。

Y.M

投稿者:Y.M

2016.04.23 - 05:33 PM