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刊行物

平成29年度 ミュージアムコレクションⅠ 第Ⅰ部
それぞれのふたり 淀井彩子と淀井敏夫

[冊子/2017年発行]

-開催概要から-

彫刻家・淀井敏夫(1911-2005)の長女として、世田谷に生まれた淀井彩子(1943-)は、東京藝術大学大学院修了後、フランスに留学します。留学中に訪れたエジプトの風土に衝撃を受け、鮮やかな色面による抽象画を描きます。近年はエジプトの風景をモチーフに、大胆なストロークを遣い、より自由な表現を獲得しています。
本展は新収蔵の淀井彩子の油彩や版画に、淀井敏夫の彫刻を加え、世田谷を代表する芸術一家の活動の一端をご紹介します。

*コーナー展示 「濱田能生のガラス」
陶芸家・濱田庄司の五男でガラス作家・濱田能生(はまだよしお)(1944- 2011)の透明感溢れる吹きガラス作品18点を展示します。日本の空間に相応しいガラス器を追求した濱田の茶碗や水指、花瓶などの大らかで有機的な姿や色彩の魅力をお楽しみください。

編集・発行:世田谷美術館 石井幸彦・樋口茉呂奈