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セタビブログ

2021.12.22

世田谷美術館美術大学通信講座②「自宅で毎日3分クロッキー」その18〈凝縮された厳選の1枚③〉

世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった今年は、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。

今回も、皆さんからお送りいただいたクロッキーをご紹介させていただきます。
今まで、1年半にわたって15本の動画でクロッキーを呼び掛けて参りました。クロッキーを続けてこられたなかで、改めてご自分のクロッキー帳を見直し、その中からその時の時間、お気持ちが凝縮されている1枚を選んでお送りいただきました。15名の方のクロッキーを3回にわたってご紹介させていただきたいと思います。今回はその3回目となります。
聞き手は当館普及担当の東谷です。

自宅で毎日3分クロッキー 第18回(約34分)

【描き初めのお誘いと作品募集】
2022年1月1日に新しい年への思いを込めて「書き初め」ならぬ「描き初め」をおこないませんか?
1月1日元旦に描いたクロッキーを1枚、1月4日(動画内で3日中とありますが、4日中で大丈夫です)までにお送りください。次回の動画にてご紹介させていただきます。
作品をお送りいただく場合はこちらのページから参加登録をお願いします。


三宅一樹:クロッキー《マンリョウ》 ボールペン

三宅一樹:クロッキー《マンリョウ》 ボールペン

2021年元旦のクロッキーです。
お正月に相応しい、おめでたい赤いマンリョウの実。房が慎ましくこうべを垂れていました。
新年最初の、ささやかな描き初めです。

三宅一樹:クロッキー《鬼柚子三方》 ボールペン

三宅一樹:クロッキー《鬼柚子三方》 ボールペン

いただきものの大きな鬼柚子。恭しく三方に載せてみたところ、お正月感が満載。
感動をすぐにクロッキー帳にしたためました。


三宅一樹:着彩クロッキー《真鯵開干》 アクリル

三宅一樹:着彩クロッキー《真鯵開干》 アクリル

調理した食材は、すぐに食べるのが一番美味しい。
しかし「食べる前に描く」という行為は、実は舌よりも前に「眼で味わっている」のではないでしょうか。

講師プロフィール
三宅 一樹(みやけ いっき)
彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。
論文:2021年『純粋素描論』(「多摩美術研究 第10号」掲載)。
近年の個展:2016年TINA KENG GALLERY(台北)、2018年アートフェア東京(日動画廊ブース)、2019・2021年年壺中居(日本橋)など。

掲載誌information
『美術の窓』2月号(2022年1月20日発売)
巻頭特集「デッサンの基礎」について取材を受けました。
アトリエでの人物クロッキーのデモンストレーションの様子を、約6ページで紹介される予定です。(特別ゲストモデルにあるバレエダンサーをお招きしました。)

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C.A

投稿者:C.A

2021.12.22 - 04:00 PM