imgntv

これまでのコレクション展

終了

2021.04.17 - 06.13

ミュージアム コレクションⅠ
驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥
―版という場所で

開催概要

日本の現代美術を語るうえで常に重要な位置を占める、高松次郎(1936-1998)、若林奮(1936-2003)、李禹煥(1936- )。
 三人とも立体と平面という境界を跨いで旺盛に作品を制作・発表しています。そのなかでも、1970年代以降、積極的に「版」による表現に取り組んでいることは注目に値するでしょう。
 高松次郎は1980年代末にスクリーンプリントによる連作に取り組みました。版の重ね合わせやインクの色を変え、そこから生まれる形を確認していく作業は、同時期の油彩作品の制作と関連したものと見ることができます。若林奮は金属による彫刻とともに版画も数多く制作してきました。版を繋ぎ合わせて画面を構成した作品や、過去の版に手を加え刷り直した作品もあり、銅板を手にして彫刻と版画を行き来していたことがわかります。李禹煥は今なお継続的に版画を手掛けて発表しています。絵画よりも自分と距離を置くことができ、他者性が入るメディアである版画を中間項と考え、そこで試みたものを絵画に移そうとしている―とも語っています。
 このように見ていくと、それぞれが「版」を媒介とすることで、制作についての思索を深化させていったともいえるかもしれません。三人の創造の軌跡を再考する機会ともなる「版」の世界を、お楽しみください。

本展覧会は昨年春に開催を予定していた「驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥―版という場所で」展を、ミュージアム コレクション(当館収蔵品展)の枠組みで再構成したものです。
上記展覧会にあわせて制作したカタログ(四六判上製本、全216頁)も販売しています。


小コーナーでは、2020年8月に逝去された写真家・アートドキュメンタリストの安齊重男(1939-2020)を追悼する展示を行います。


基本情報

会期:
2021年4月17日(土)~6月13日(日)
※会期中一部展示替えを行います。
前期:2021年4月17日(土)-5月16日(日)、後期:5月18日(火)-6月13日(日)
開館時間:
10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:
毎週月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)
※ただし、5月3日(月・祝)は開館、5月6日(木)は休館
会場:
世田谷美術館 2階展示室

●ご来館に際してのお願い《こちらをクリック》

観覧料

(個人)
一般 200円/65歳以上 100円/大高生 150円/中小生 100円
(団体)
一般 160円/65歳以上 80円/大高生 120円/中小生 80円
  • 団体は20名以上
  • 小・中学生:土曜、日曜、祝・休日は無料
  • 障害者の方:個人は100円(団体は80円)。ただし小中高大学生の障害者は無料。介助者(当該障害者1名につき1名)は無料
  • 学生証・障害者手帳など、確認できるものをご提示ください
  • 同時開催の企画展チケットで本展をご覧いただけます

開催概要

日本の現代美術を語るうえで常に重要な位置を占める、高松次郎(1936-1998)、若林奮(1936-2003)、李禹煥(1936- )。
 三人とも立体と平面という境界を跨いで旺盛に作品を制作・発表しています。そのなかでも、1970年代以降、積極的に「版」による表現に取り組んでいることは注目に値するでしょう。
 高松次郎は1980年代末にスクリーンプリントによる連作に取り組みました。版の重ね合わせやインクの色を変え、そこから生まれる形を確認していく作業は、同時期の油彩作品の制作と関連したものと見ることができます。若林奮は金属による彫刻とともに版画も数多く制作してきました。版を繋ぎ合わせて画面を構成した作品や、過去の版に手を加え刷り直した作品もあり、銅板を手にして彫刻と版画を行き来していたことがわかります。李禹煥は今なお継続的に版画を手掛けて発表しています。絵画よりも自分と距離を置くことができ、他者性が入るメディアである版画を中間項と考え、そこで試みたものを絵画に移そうとしている―とも語っています。
 このように見ていくと、それぞれが「版」を媒介とすることで、制作についての思索を深化させていったともいえるかもしれません。三人の創造の軌跡を再考する機会ともなる「版」の世界を、お楽しみください。

本展覧会は昨年春に開催を予定していた「驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥―版という場所で」展を、ミュージアム コレクション(当館収蔵品展)の枠組みで再構成したものです。
上記展覧会にあわせて制作したカタログ(四六判上製本、全216頁)も販売しています。


小コーナーでは、2020年8月に逝去された写真家・アートドキュメンタリストの安齊重男(1939-2020)を追悼する展示を行います。


関連グッズ

展覧会関連動画

【世田美チャンネル】vol.21 ミュージアム コレクションⅠ「驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥――版という場所で」関連動画(約17分)
→世田美チャンネルをYoutubeで見る