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イベント
アーティストの藤原佳奈と長井望美によるプロジェクト「偶戯を巡る2026/オシラサマを巡る旅」は、人形芸能のルーツをたどり、その成果として2026年2月、当館にて展示・オープンラボ・上演を行う予定です。プレトークイベントとして、本企画「オシラサマを辿る旅への誘い」を開催します。プロジェクトを開始した経緯や、人形芸能のルーツを探るリサーチで重要な「オシラサマ」について、アーティストがお話します。アーティスト2名に加え、人形劇研究者である山中海瑠、当館担当学芸員でのクロストークも行います。みなさまぜひお気軽にご参加ください。主催:偶戯を巡る、世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団) 後援:世田谷区、世田谷区教育委員会特別協力:NPO法人アートネットワーク・ジャパン協力:100人の本屋さん長井望美《オシラサマスケッチ》2025年 鉛筆、スケッチブック【〈偶戯を巡る〉とは】人形遣い・人形美術家の長井望美と戯曲作家・演出家の藤原佳奈が人形芸能のルーツをたどり、取材とその報告、試演実践を重ねる協働プロジェクト。「世田谷美術館×アートネットワーク・ジャパン Performance Recidence in Museum 2023-24」のレジデンスアーティストとして藤原が参加し、報告発表会で上演する演目のため、長井を人形アドバイザーに迎えたことがきっかけで発足。【プロフィール】・長井望美(ながい のぞみ)©明石真由美人形遣い・人形美術家。人形劇団ねむり鳥主宰。こども部屋の人形遊びから出発し、現在でも「人間の生命を映す友人、人形」と旅を続ける。他ジャンルアーティストとの共同創作や海外フェスティバルでの上演活動など。2019年ねむり鳥×コルグラフランスツアー、ロシアUnima Youth In Progress参加。日本の人形劇はどこから来て、どこへ向かうのだろう。起源を辿り、未来を思うこと。わたしたちが今どこにいるのか、地図を描くこと。https://www.nemuridori.com/・藤原佳奈(ふじわら かな)戯曲作家・演出家。わたしたちの〈はたらき〉を聴き、再編し、上演の場をひらく。長野県松本市と東京都世田谷区を拠点に活動。能楽堂や取り壊し直前のアパート、居ぬきスナックなど様々な場所で「劇場」の機能を思考し、実践を重ねる。近年携わった作品は、高校生と創る演劇「Yに浮かぶ」(2020)、OriHimeプロジェクト「星の王子さま」(2021)、「夜明けに、月の手触りを」から、展(2023)等。「世田谷美術館×アートネットワーク・ジャパン Residence in Museum 2023-24」滞在アーティスト。2024年秋より劇場実践プロジェクト「松のにわ」を始動。https://lit.link/matsunoniwa・山中海瑠(やまなか かいる)文化人類学者・人形劇研究者。名古屋大学人文学研究科博士後期課程(文化人類学分野)在籍。日本学術振興会特別研究員(DC1)。民俗芸能から現代演劇まで、国内外の多様な人形劇実践に注目し、「生命とは何か」「人間とは何か」といった根源的な問いに取り組んでいる。主な調査地は日本とヨーロッパ。https://researchmap.jp/yam_kyle
イベント(終了)
空っぽの展示室にてパフォーマンスのお披露目。そしてアーティストによるトーク!イタリアを拠点に活動するアーティスト、吉田萠による空想の動物〈蛙犬〉。吉田の幼少期の記憶や体験などから生まれたこの不思議な存在とともに、ワークショップに参加されたみなさんが創作したパフォーマンスをお披露目します。パフォーマンスのお披露目会場は、「わたしたちは生きている!セタビの森の動物たち」展が終わり、空っぽになった1階展示室。終演後には今回のプロジェクトを振り返るトークもたっぷりお送りします。ぜひどなたでもお越し下さい。・A4チラシ(PDF)~〈蛙犬〉とは?~吉田萠が幼い頃、恐怖の対象であった動物が「蛙」と「犬」。この2種の動物にまつわる個人的な体験などを出発点に、「人間社会と動物の関係」について思いをめぐらせたイメージが作品のモチーフとなっている。彫刻作品である〈蛙犬〉は棒づかい人形でもあり、それらから派生したドローイング作品も展開中。企画原案:吉田 萠 (美術家)Photo:堀 哲平1998年渡伊、2004年ボローニャ美術学院絵画科卒業。現代美術と劇空間を表現活動の場として制作を行っている。最近の主な仕事に、個展「蛙犬」(GALLERY TAGA2、東京、2021年)、グループ展「イタリア俗語」(イタリア文化会館、東京、2021年)、「SENZA SAPERE DOVE – POETICHE DEL FUORI(どことも知れず――外部の詩情)」(Villa Davia、サッソ・マルコーニ、イタリア、2023年)など。ヴェジェッティ作品への参加として、人形劇「ペレアスとメリザンド」(Swedish Cottage Marionette Theater、ニューヨーク、2017年)、パフォーマンス「風が吹く限りずっと――ブルーノ・ムナーリのために」(世田谷美術館、2018年)、細川俊夫作曲オペラ「班女」(サントリーホール、2009年/カタパルトオペラ、ニューヨーク、2022年)、コラボ作品として「視線の地獄 モーリス・メーテルリンクの人間と動物の世界より」(MAMboボローニャ近代美術館、2019年)などがある。ゲストディレクター/コレオグラファー:ルカ・ヴェジェッティ (演出家・振付家)Photo:堀 哲平1990年より振付家、演出家として活動。作品はWorks & Processグッゲンハイム、マーサ・グラハムダンスカンパニー、シテ・ドゥ・ラ・ミュジック等で制作・上演され高い評価を得てきた。近年の仕事に原案・演出・振付を手がけた「左右左」(横浜能楽堂とジャパン・ソサエティー〈ニューヨーク〉の共同制作、2017年)、ジェローム・ロビンス作品を再読・新演出した「Watermill」(ブルックリン音楽アカデミー、2018年)、サルバトーレ・シャッリーノ作曲オペラ「Infinito Nero」(ボローニャ、2021年)など。美術館のための作品に、パフォーマンス/ビデオインスタレーション「Scenario」(MART、ロヴェレート、2016年)、パフォーマンス「風が吹く限りずっと――ブルーノ・ムナーリのために」(世田谷美術館、2018年)、演能を世田谷美術館の空間のために再考した「夢の解剖――猩々乱」(世田谷美術館、2021年)、2009年に日本初演を手懸けた細川俊夫作曲オペラ「班女」の新演出(カタパルトオペラ、ニューヨーク、2022年)などがある。