Ars cum natura ad salutem conspirat

アーカイブ:2008年02月


《ひろしまハウス》を観てきました


《ひろしまハウス》を観に、プノンペンへ行ってきました。プノンペンでもっとも権威があるウナロム寺院のなかに建っています。レンガとコンクリートだけなのに、建物のなかに差し込む光がやわらかく、とても心地いい空間でした。4階のテラスで風にあたりながら昼寝をしたり。新しくかけられた屋根も、寺院のなかの建物とも馴染んでいるようで、また、街中から見てもとても目立っていて、これからランドマークの役割を持つかもしれません。

左に出ているのは、街中から《ひろしまハウス》を見上げた写真です。赤茶のレンガとコンクリートのボーダーライン、それと大きな屋根が特徴です。もう一つの写真は、《ひろしまハウス》の4階からウナロム寺院の本殿を写したものです。寺院の向こうに流れるトンレサップ川も見えます。


キョウフウニモマケズ


来月行われる「写世術/photo projects vol.1 萱原里砂」のワークショップ準備のため、先週24日(日)に、多摩川へ行ってきました。


石山修武さんの≪ひろしまハウス≫を観に、プノンペンへ行ってきます。


皆様はアンコール・ワットの国、カンボジアに旅行されたことはあるでしょうか。

世田谷に長く住む建築家の石山修武さんの最近作が、カンボジアの首都プノンペンに建っています。その名も《ひろしまハウス》。広島市の市民団体の要請を受けて設計しました。しかし、市民団体なので初めから建築資金が潤沢なわけではない。そこで募金活動をしながら、集まった分だけ少しずつ建設を進めていくという方法をとりました。そしてゆっくりゆっくりボランティアの皆さんがレンガ積み、10年以上かけて、2006年に完成したのです。


セタビ Podcasting Vol.8


「萱原里砂の写世術」


ゲスト:萱原里砂氏(写真家)

ナビゲータ:石崎尚(当館学芸員)


3月に「写世術/photo projects vol.1」で展覧会とワークショップを行う萱原さんをゲストに向かえ、現在準備中の展覧会のことや、作品に対しての考えかたを伺いました。



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ご利用方法について


桑原甲子雄の教え


先日のニュースで知った方も多いと思いますが、世田谷区在住の写真家・写真評論家の桑原甲子雄さんが昨年末にお亡くなりになりました。桑原さんの作品は3年前の展覧会でも出させて頂いたので、それを思い出すと残念でなりませんが、94歳で天寿を全うされたことに対して、素直に「ご苦労様でした」という思いを抱きます。


かわいいグッズ揃っています。


イリヤ・カバコフ「世界図鑑」展が始まりました。ミュージアムショップでは展覧会にちなみロシア関係のグッズや絵本がたくさん並んでいます。中でも私の一番のおススメは、新読書社さんから発行されているロシア・ソビエト絵本です。ソビエト時代からやっている出版社と新読書社さんが共同出版されたもので、現代の製本技術と比べて「あれ?」って感じがしますが、紙質や印刷など全てにおいて素朴な香りのする絵本です。

 その他にも、マトリョーシカの柄のポストイットで〔マトイット〕ノートや本に貼るとマト顔だけ覗かせるかわいいもの。白木の無地のマトリョーシカ(5体組)、アクリル絵具で描けるので世界で1つのオリジナルマトが作れるものなど、マトリョーシカのグッズが色々あります。マトファンには見逃せないコーナーとなっています。


美術館に春を呼び込むお雛様


砧公園でも霜柱を見かける寒い日が続きますが、美術館のエントランスには、雅な雛飾りが展示され、一足早い春が訪れました。

このお雛様は、戦後、日比谷公会堂で赤十字の催し物があった際、梨本宮大妃殿下の前で中村歌右衛門が踊った記念に、大妃殿下から頂いた内裏雛です。もともとは、1882(明治15)年2月2日、公爵鍋島直大の次女として生まれた梨本宮伊都子妃殿下が、1900(明治33)年11月28日、梨本宮守正王殿下とご結婚され、大妃殿下が梨本宮家へお輿入れになった時に持参したという由緒ある雛飾りです。

まん丸の愛らしいお顔は、よく見るととても繊細な筆で眉毛一本一本が丁寧に描かれています。

お二人ともふかふかのお座布団に鎮座され、美術館にいらっしゃるお客様をお迎えくださっています。


イリヤ・カバコフの絵本


2月9日より、当館では「イリヤ・カバコフ『世界図鑑』-絵本と原画」を開催いたします。

この展覧会では1000点に及ぶ原画を展示します。

残念なことに、絵本は、手にとって直接ご覧いただくことができません。旧ソ連で作られた本は現在手に入れることができず、会場ではカバコフ本人が大切に保存していたものをケースにいれて展示いたします。

しかし、「本というからには、手にとってページをめくりたい」そう思いませんか? その一念で、いくつかの絵本を原画からリメイクしてみました。

この絵本は、世田谷展会期中のみご覧いただけます。どうぞ、手にとってページをめくりながら、心ゆくまでカバコフの描いた子供たちの世界をお楽しみください。


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