Ars cum natura ad salutem conspirat

カテゴリー:平泉


平泉展ワークショップ ~螺鈿(らでん)風ストラップ~


大盛況のうちに幕を閉じた「平泉~みちのくの浄土~」展。

普段は壇の上に安置されている中尊寺金色堂の仏像を

間近で見られる又とない機会とあって、

本当にたくさんの人が世田谷美術館に足を運んで下さいました。


そんな平泉展の100円ワークショップは、

展覧会の出品作にも用いられていた「螺鈿技法」風のストラップ作り。


この世の浄土―満開の桜の砧公園


今年も砧公園が別世界に変貌する季節が巡ってきました。


今年の桜の開花宣言は例年よりも早かったものの、満開までには時間がかかりました。

今、眩いばかりに満開の桜が、砧公園を埋め尽くしています。

まさにこの世の浄土といった趣きです。


ミュージアムショップにも春の足音


砧公園の桜も少しずつ開花してきました。

週末はさくら祭。ちょうど見ごろではないでしょうか?


最初は、春らしい商品のご案内です。

一押しは桜の花と葉が混ざった桜のお塩とお砂糖です。やさしいピンクの色合いが美しく、

お塩はおにぎりやお茶漬けに混ぜたり、または天麩羅や焼き鳥に付けて頂いても香りが立ちます。

お砂糖は、ヨーグルトやドーナッツにかけて頂いたり、デザートプレートのデコレーションにも最適です。

お塩には梅じそタイプ、お砂糖にはいちご味もございますので、是非一度ご覧下さい。


子どもたちへ受け継がれるJAPAN=漆


3月20日、平泉展の関連企画「親子で知る!中尊寺金色堂のうるしの技」が行われました。


金色堂の漆の技を知る!


現代、私たちの生活の中で、なかなか本物の日本漆に触れる機会というのは、少なくなっているのではないでしょうか。

中尊寺金色堂には、日本漆ならではの優れた材質と当時の職人の技術とが結晶した平安時代の漆工芸の至宝の数々が残っています。

3月20日(金・祝)に行う特別展「平泉~みちのくの浄土」関連企画の親子向けの講座では、この金色堂の修復に携わった漆工芸家の小柳種国氏による金色堂の漆工芸についてのお話を聞くとともに、本物の日本漆を使ったストラップの磨き仕上げも体験していただきます。


セタビ Podcasting Vol.17


「金色堂修復と漆の不思議」


ゲスト:小柳種国(漆芸家)

ナビゲータ:石崎尚(当館学芸員)


特別展「平泉~みちのくの浄土~」展について、40年以上も前に中尊寺金色堂の修復に携わった小柳種国さんに、修復当時の話や漆について伺いました。


PLAY(赤い三角印)をクリックして再生してください。


ご利用方法について


特別展「平泉~みちのくの浄土~」公式ページがアップしました


2008年も残りわずかとなったところですが、一足早く春のお知らせです。2009年の3月14日から4月19日まで開催される特別展「平泉~みちのくの浄土~」の内容をご紹介する公式ページができました。この展覧会が始まる頃には、陽気もよくなって、砧公園の桜も開花の時期を迎えることでしょう。


眩い黄金の中尊寺金色堂の諸尊


現在仙台市博物館で特別展「平泉~みちのくの浄土~」が開催中です。

この展覧会は、その後福岡市博物館に巡回し、来年の3月14日~4月19日には世田谷美術館で開催されます。

先日、仙台市博物館の展示を拝見しました。展覧会場には、なんと清衡、基衡、秀衡の三壇のうちの西北壇に安置されている、本尊阿弥陀如来、観音・勢至菩薩、地蔵菩薩六体、持国・増長の二天の全部で十一体の諸仏が揃ってお出ましくださっています。

現地の金色堂では右奥に安置されていて、遠くからしか拝観できない国宝中尊寺金色堂西北壇壇上諸仏(写真)を、この展覧会では間近で接することができます。

阿弥陀三尊に加え、行者を煩悩から守る二天、そして仏教の六道輪廻の世界からの救済を果たす六地蔵菩薩と、極楽往生を導いて下さる諸仏がこれだけ一堂に揃う構成は中尊寺独特なものです。

十一体の黄金の光をはなつ仏様たちの荘厳な世界は、藤原三代の「浄土」への並みならぬ祈願の深さを感じます。


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