Ars cum natura ad salutem conspirat

勝又さんのワークショップ報告


先日7月23日(水)に、「写世術/photo projects vol.2 Dwelling 勝又邦彦」のワークショップを行いました。有り難いことにご応募は、定員の2倍以上も頂きました。当日の参加者は、お昼に多摩美術大学上野毛キャンパスに集合。うだるような暑さの中、14組の親子が集まってくれました。

今回のワークショップの目玉は、暗室でのプリント作業です。校庭に落ちていた葉っぱや、スライスした野菜など、各自が自由に素材を選んでネガキャリアというものに挟みます。これを印画紙に焼き付けて現像すると、カメラもフィルムも使わない写真が出来上がります。


参加者にとっては初めての暗室作業にもかかわらず、驚くほど飲み込みが早いのがこの年ごろの子ども達。旺盛な制作意欲で何枚も作品を作ります。現像液の匂いが充満する真っ暗な暗室は、さぞや非日常的な体験として記憶に残ったことでしょう。


制作後の発表会では、皆お気に入りの一枚を選んでくれました。講師の勝又さんも、子どもならではの感性に満ちた作品に、目を細めていたのでした。なお、当館の区民ギャラリーと生活工房での勝又さんの展覧会は今週末、7月27日(日)までです。こちらもどうぞ、お見逃しなく。


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