Ars cum natura ad salutem conspirat

エントランスホール


美術館に入ったところがエントランスホールです。設計者の内井昭蔵が美術館の内部を暗示する象徴性の高い空間をめざして設計したものです。各室へ行くための起点となり、また展示室から区民ギャラリーへなど他の場所へ移動する時の交差点ともなっています。

現在の「佐藤忠良展」では、佐藤忠良の「ブーツの少女」が展示されています。昨年の「ヴィンタートゥール展」では、ヴィンタートゥールを紹介するDVDを放映していました。「川上澄生展」では同じ栃木県出身の飯田善國の彫刻「JUICHIMENTAI NO.1」を、一昨年の「平泉展」では中尊寺の模型などを、と美術館に入った時からその時々の展覧会を感じていただけるような工夫をしています。


ペリクレ・ファッツィーニの「キリストの復活」、アントワーヌ・ブールデルの「オーロラ」など所蔵の彫刻も展示してありますので、展覧会場に入らずして作品をお楽しみいただくこともできます。ただし展覧会場同様、作品にお手を触れたり、撮影はご遠慮いただいていますが。置かれている椅子も内井昭蔵がこのエントランスホールに置くことをイメージしてデザインしたものです。展覧会をご覧になった後の一息、お待ち合わせなど、展覧会の雰囲気を味わいながら、しばしお座りいただくのもちょっと贅沢な時間かと思います。 


「佐藤忠良展」は残すところ後1週間となりました。エントランスホールの展示とも合わせてお見逃しのないように。

今準備をしている次回展「白洲正子 神と仏、自然への祈り展」のエントランスホールはどのようになるのでしょうか? お楽しみに!


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