Ars cum natura ad salutem conspirat

ビニールシートとガムテープのアート


いよいよ美術館の改修工事も本格的になってきました。

あちらこちらで、天井板が剥がされ、配管や配線などがむき出しになった状態で、とてもここが美術館とは思えない激変ぶりです。

大理石が敷かれたエントランスの床も工事作業で傷がつかないようにビニールシートで養生されていますが、さすがプロの方の養生です。全体はブルーのシートで覆っていますが、人がよく通る場所は少しクッション機能がある白いシートが上から貼られていて、ブルーのシートとのコントラストが絶妙なバランスです。さらに必然からだとは思うのですが、きれいに貼られたガムテープのラインが、まるで全体にリズミカルな動きをあたえているかのような効果を生み出しています。エントランス全体が一つの幾何学構成のアートになったようです。養生ひとつにも、貼っている人の美的センスが滲みでるものなのですね。


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