Ars cum natura ad salutem conspirat

「日本のダヴィンチと称された男の図録『村山知義の宇宙』はいかがでしょうか?


 暑くて毎日が沸騰しそうな勢いですが、皆様お元気でいらっしゃいますか。

 “沸騰”といえば、世田谷美術館には、自分のすべてを沸騰させている男の回顧展『村山知義の宇宙』が開催されております。


 村山は1901年に生まれ、1922年、ベルリンに渡り、そこで出会ったダダイズムや構成主義にインスパイアーされ、帰国後の大正末期から昭和初期において、日本の美術界のみならず演劇界などにおいても目覚ましい活躍をし、「日本のダヴィンチ」とも呼ばれるようになりました。

 そんな村山を、少しでも知って頂きたいと、ミュージアムショップでは、村山にちなんだ書籍やDVDなどを取り揃えております。


 たとえば、美術評論家としての村山を知るには『構成派研究、現在の藝術と未来の藝術』(3,780円)、グラフィックデザイナーとしての村山を知るには『村山知義グラフィックの仕事』(5,000円)、 童画家としての村山を知るなら『子供之友』(1,575円)などなど、展覧会でご紹介している村山の仕事の一部を知って頂くことができます。


 さらに、村山は、画家であり、ダンサーであり、劇作家、舞台装置家…、そうそう、某連続テレビ小説『あぐり』でもお馴染みの、吉行あぐりの「山の手美容院」などを設計した建築家でもありました。


 村山に関する書籍を色々と紹介させて頂きましたが、村山を知るためのおススメの書籍は、なんといっても今展覧会の図録『村山知義の宇宙』(2,500円)です。是非、お手に取り、村山の宇宙を感じてみてください。当館が巡回展の最後となっておりますので、どうぞお見逃しなく。


 沸騰する男と、沸騰するような夏を体験してみてはいかがでしょうか。

 とは申しましても、美術館は作品保護の観点から、展示室の室温は22度に保たれており、涼しい環境でご覧いただけます。

 皆様のご来館とご来店を、ミュージアムスタッフ一同、心よりお待ちしております。

 


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