Ars cum natura ad salutem conspirat

休館日も、がんばってます!


突然ですが、今回は銀行のおはなしから。

銀行は3時になるとシャッターがおりて窓口の業務が終わってしまいますよね。

小さい頃、銀行ではたらくひとは3時にお仕事がおわっていいなぁと思っていました。

ですがみなさんご存知のように、実際は窓口の業務が終わったあともお仕事をしていらっしゃいます。

わたしたちからはみえない部分にも大切なお仕事がたくさんあるわけです。

美術館も同じように、開館していない時間帯にもお仕事があります。


今日は休館日。

館内は朝からあわただしく動いています。

宮本三郎記念美術館では2カ月に一度、床のワックスがけや窓の清掃、貴重な資料を守るための害虫駆除など、休館日を利用して専門的な清掃が行われています。


美術館は大切な作品を取り扱う場所。施設の環境整備には特に気をつかいます。


開館日にも皆様がご来館される前に、毎日館内の清掃を行っています。

展示室はもちろん、お手洗いやエントランスホール、エレベータや階段など、皆様に気持ち良くご利用いただけるように日々の清掃は欠かせません。

宮本館をお掃除してくださっている方は、お二方とも70歳を超える人生の大先輩。

私たちスタッフと一緒に宮本館を支えてくださっている大切なパートナーです。

ときには人生相談にものってくれます。

お年こそ70歳を過ぎていらっしゃいますがとにかくお若い!

私より東京の新しい情報に詳しく、アクティブで、なんとスマートフォンまで使いこなしていらっしゃいます。

私も見習わなければ…。


宮本館は開館して8年目を迎えましたが、施設はいつも清潔に美しく保たれています。

いまだにエントランスで「靴を脱いで上がるんですか?」とおっしゃるお客様がいるほどです。

(当館は靴を履いたままご覧いただける施設です)


美術館は展覧会がメインですので施設環境は整っていることが前提です。

ですから施設環境についての感想がとくにでないということが、

きっと一番心地よく整えられているということなのではないかと考えています。


これからもお客様が展覧会に没頭できるような環境の良い美術館であり続けたいと思っております。


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